
『夜の方が音がいいんだよ』
と先日、友人から言われました。
最近、僕の中で、
『いや~、コレはいい音だなあ~♪』
と言えるような音、
目指している音の方向性とは、
“目の前で演奏しているような音”
を、自分のシステムでも奏でたいと、いつの間にか思うようになっていました。
『夜の方が音がいい』
と言われて、 『どうして?』 と聞いてみました。
『耳と脳がダマされるんだよ』
視界に余計な物が入らない分、脳が音像を構築するらしいです。
『じゃ、昼間でも目をつぶったら?』
と聞くと、
『ダメなんだよ。目をつぶると余計に耳が鋭くなって、今度はダマされなくなるんだ。』
『デモカーで、フロントガラスに暗幕をするのは、目を開けた状態で、視界を奪われる事を狙っているんだ』
と説明されました。
ふ~ん、なるほど。
と僕も聞き入ってしまいました。
人間の耳は敏感で、音圧を感じ取ったり、
脳も賢いので、同じ曲を何度も聴いたら馴れてくるでしょうし、
カーオーディオで、いい音(生演奏と思える音)を出すというのは、
改めて、大変な事なんだと思いました。
そこで、
人間にはこんな習性があるそうです。
『 カクテルパーティー効果 』
■カクテルパーティー効果とは
カクテルパーティーのように、たくさんの人がそれぞれに雑談しているなかでも、自分が興味のある人の会話、自分の名前などは、自然と聞き取ることができる。
このように、人間は音を処理して必要な情報だけを再構築していると考えられる。
この機能は音源の位置、音源毎に異なる声の基本周波数の差があることによって達成されると考えられる。
つまり、このような音源位置の差や基本周波数の差を無くした状態で、複数の人の音声を呈示すると聞き取りは非常に難しくなる。
その一方で、人間はトップ・ダウンな情報も動員して聞き出しをしている側面もある。
聞きたい人の声の特徴や、その人が話すであろう会話の内容や口癖などについては、実際にはその音声が確実に存在しているというボトム・アップな証拠がないような場合でも「聞こえたつもり」に感じることができる。
また、実際のカクテル・パーティーのような状況では話し手を視覚的に確認することができることによって、その人の口の動きなどから得る情報で聞こえを補っている可能性も否定できない。
それは、聞き取れない音も補完したり、また、聞こえた音の中でも、都合のよい音が、脳に伝達されると、考えられる。
さらに音楽においても、オーケストラの演奏などにおいて、複数の楽器がそれぞれ別のメロディを奏でている時にも、特定の楽器のメロディだけを追って聞くことが出来るのも、同じ効果である。
(Wikipediaより)
もともとは、人間が外敵から危険を察知する為の防衛本能から由来するものだと思いますが、やっかいな能力ですね(汗)
スピーカーから出た音が、音楽としてではなく、1種類の音として、耳と脳で判断されたら、それはスピーカーの音でしかないと思います。
実際に、生の演奏なら、あっちから、こっちから耳に入ってきて、この楽器は離れていて、これは近い位置。
視界的にも、この楽器からはこんな音が、出るぞ、出るぞって、予測するから、耳と脳が空間認識するんでしょうね。
そこには、解像度とか、柔らかいとか、滑らかな、クリアー、濃い、押し出しが強い、余韻が…、などなど、人それぞれの好みもある事だと思いますし、歪みや雑音すら、その場を形成する要因となると思います。
えーと…、
読み返してみたんですが、結局、何が言いたいの?って文章になってしまいましたが(汗)
これからも、音を良くしていく為に精進していきたいと思います(^^)♪
夜にちなんで、
Night & The City
こちらはガンツさんが以前紹介されていたアルバムです。
演奏者は、ケニーバロン(P)、チャーリーヘイデン(B) のデュオです。
曲間、曲中で、お客さんの話声、食器やグラスの音も入っています。
もちろん、演奏もリラックスした中、とても素晴らしく、ちょっと、ベイエリアのお店で、夜景を眺めながら、グラスを傾けたくなるような、そんな雰囲気になります(^^)♪
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Posted at
2011/06/15 22:26:30