目的 |
チューニング・カスタム |
作業 |
DIY |
難易度 |
 初級 |
作業時間 |
3時間以内 |
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高速走行時での開閉操作には少々腕力を要求される 『 前席手動チルト式サンルーフ 』
喫煙時の換気には便利で、雨が降っていない限り常に開放して使ってます。ただ、使用頻度が多いこともあってか、閉め忘れる事が度々ありました。
上を見上げない限り視界に入らないこのサンルーフなので、ヘッドライトの消し忘れのようにブザー音で警告でもしてくれたら…と、この前席サンルーフ専用の閉め忘れ警告ブザーを取り付けようと思案した次第です。
まず、警告ブザーを鳴らす時の条件としては
・エンジンキーを抜いて降車 (駐車)する際に、サンルーフが開いていたとき
逆に警告ブザーを鳴らさない時の条件としては
・エンジン始動中には鳴らさない
この条件をクリアする上で重要なのが電源。ブザーを鳴らすも鳴らさないも電力。逆に以上の条件に一致し制御してくれる電源にブザーを取り付ける...
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車両内で条件にマッチする理想的な電源を探した結果が
『キーリングの照明 (イルミ)』
このランプが点灯する時の条件は
・運転席ドアを開けた時
・エンジンキーを抜いた時
どちらの時もエンジン停止時であり、逆にエンジン始動中には点灯しません。又ランプの点灯時間は約30秒間限定
同じような条件でエンジン停止後も一定時間電力が供給される装備に、ドアミラー、ウインドウ&後部サンルーフもありますが、ただこれらはエンジン始動中も電力が供給されてしまいます。(リレーを使えば制御出来るかも知れませんが)
よって、このイルミランプの電源を用いて、ランプが点灯している時 (エンジンキーを抜いて30秒間点灯している時) に連動して、サンルーフが開いていたらブザー音を鳴らす仕組みとすることにしました。
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用意した部品を組み合わせてブザーを鳴らす仕組みとしてはこんな感じにしました。
マグネットスイッチ本体内の接点の移動が、ブザーを鳴らすか鳴らさないか (キーリングイルミからの電力を通電/遮断)の切り換えを担います。
その本体内の接点移動を制御するのがサンルーフ側に取り付けたマグネット。
(ブザーが鳴る)
マグネットが本体から離れている時
・マグネットの磁力から開放されてブザー+端子に本体内の接点が移動
(ブザーが止まる)
マグネットが本体に近い時(30㎜以内)
・マグネットの磁力でブザー+端子から本体内の接点を引き離し、ブザーへの電力遮断
その他、経路にあるヒューズホルダーやトグルスイッチ。
ヒューズホルダーは漏電や過電流防止の為に電源側 (キーリングイルミ)に最も近い経路に設置。ヒューズは0.5Aガラス管を使用。鳴らす電子ブザーの消費電流は16mAですし、カー用品のソケットプラグに使われていた物を流用しました。
トグルスイッチはマグネットスイッチ本体が故障した時やマグネット自体が外れてしまった時などの制御不能に陥った場合に、このトグルスイッチを操作して電力を強制遮断出来るように緊急用として付けることとしました。通常はONにした状態のまま使用します。
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これらのブザーを鳴らす条件とその仕組みで、問題なく想定通りに作動するかを確かめることから作業を開始しました。
まずキーリングイルミを点灯させる配線の確認のため、上下のハンドルカバーの解体からですが、その前に”バッテリー端子”を外します。
ハンドルカバー内部にはヘッドライトやウインカー、ウォッシャーやワイパー、そしてエアバッグと配線だらけです。一番怖いのがショート。特にその中でもエアバッグで、作業中に誤作動や故障を引き起こしかねないリスクもあるため、それを回避する意味でバッテリー端子を外して車両本体の電力を遮断(5分程放置)してから作業を開始しました。
ハンドルカバー下側のプラスのビス3本を外したら、上側のカバーをつなぎ目から割り、それを外した状態がこの写真です。
赤枠内のイルミからブザーを鳴らす電力を借ります。
※写真ではキーリングを取り外していますが、リングを掃除したかったために外したまでで、イルミ線からの分岐作業に取り外す必要はありません。
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そのイルミ線の行き先を辿ると、反対側に4本の端子が接続される6極白色カプラーを発見 (写真)
バッテリー端子を元に戻し、まずはキーリングイルミを点灯させてどちらの線がプラス・マイナス線なのかを検電器にて通電確認。
・プラス線 : 赤線に黒ライン
・マイナス線 : 赤線に白ライン
イルミ線2本が接続される位置は写真の枠通り判明したんですが、プラス線に流れる電力はイルミが消灯しても待機状態にある常時電源でした。つまり、このイルミのプラス側には常時電力を流せる状態に置いて、マイナス側で遮断制御するマイナスコントロールとわかった次第で、これは想定外でした。ちなみにそのマイナス端子に検電器の検針を挿し込んでボディアースに落とすと、キーリングイルミが条件に関係なく点灯し続けます。
これはドアカーテシランプやドア連動ルームランプの点灯と同じ仕組みで、マイナス線の最終的の行き先はETACS-ECUで、そこからコントロールされてるんだろうと思います。
取りあえず、共にエレクトロタップを取り付けて
(※ タップ取り付け時にはバッテリー端子を外してます)、予め自宅でマグネットスイッチとブザーそしてコード5メートルを組み込んだ警告ブザー一式をこの状態でエレクトロタップに配線して動作確認テストを実施。
・エンジン始動中にマグネットをスイッチから離してもブザーが鳴らないことを確認
・キーを抜き、リングイルミ点灯後スイッチからマグネットを離してブザーが鳴るのを確認。
・マグネットをスイッチに近づけてブザー音停止を確認
・キーリングイルミ消灯後にマグネットを離しても近づけてもブザーが鳴らない事を確認。
想定通りの動作確認が取れました。
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マグネットスイッチ側の配線をタップから外し、一旦ハンドル周りのパネルはこのままに、またバッテリー端子を外します。
ブザー&マグネットスイッチの設置、写真の赤枠位置からそのコードを取り回して、ハンドル内のカプラーに設置したタップにまで持ってくる作業へ移ることとしました。
※続きの作業は 『サンルーフ閉め忘れ警告ブザー設置 ②』 にて
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