ランサー EVO9 ラリー競技車輌に MoTeC M800 OEMの取り付けと、調整を行いました。M800 OEMは、歴代のランサーEVOシリーズ、インプレッサSTIシリーズ等、モータースポーツにポピュラーな車輌を対象に、コネクターと基盤を専用設計しているので、純正ECUと差し替えるだけで、簡単に、しかも、グループNの現行ルールに適合させたまま、モーテック化が出来るのが一番の魅力です。最初から基本マップが入力済みなので、ポン付けでも、走行可能なのですが、競技の種類、改造内容、チーム、ドライバーの要望にあわせた、最適なエンジン調整を行うのが、各チームのエンジンチューナーの腕の見せ所でもあります。今回のEVO9は、プライベートチームのオーナードライバーの車輌ですが、私は、実走で競技車輌のエンジン調整を行う場合は、ドライバー(又はチーム)の希望、要望が、そのまま、エンジン特性として、表れる様に心がけています。多くの場合、ドライバーの「この調整が一番気に入った!」が、納車時のマップになるのですが、こうして、仕上たマップの容が、毎回、大きく違う所が、実に興味深い!世界中、同じ大きさの、リストリクターを架せられ、出せる最大出力は、全車、ほとんど同じはずですが・・・それぞれの、ドライビングスタイルや調整理念に、基づいて作られた、M800のマップの数は、同じ型式のラリーカーだけ数えても、世界規模で考えると・・M800 OEMの数xドライバーの数xレース開催地xレース時天候xレース状況(順位、予算)等々・・・たぶん星の数。(少なくても東京で見れる星の数以上かな?)モータースポーツに携る、全ての方々の、熱意、工夫、徹夜に敬礼!