今できることってなんだろう？

東日本の大地震から一週間近くがたち、大よその被害状況が把握できてきているようですが、それに伴い、被災地の苦しい状況も明らかになってきています。

ここ数日、被災地ではない地域に住んでいる自分（達）が何ができるかいろいろ考えていました。
人それぞれいろんな考えがあって然るべきですが、あくまで自分の考え方をちょっと書いてみます。
違う考えを持つ方にとっては否定的な意見がでるかもしれませんが、ご了承ください

まず報道で伝えられている、今被災地で不足しているもの
①暖房用、移動用の燃料
②食糧、水、日用品
③電気を初めとするライフライン

まず①ですが、絶対量が不足しているというよりは、輸送手段が確保できないため、末端にいきわたっていない状態だと思います。それに伴い①の輸送もできない状態となっています（救援物資の中継地点ではすでに置ききれないほど溢れかえっているところもあるようです）

ここで自分たちができることと考えた場合、できることはそう多くないと思います。
募金や物資の提供を行ったとしてもおそらく中継地点の山が大きくなるだけ（決して募金が意味ないと言っているわけではありません。復興には莫大な費用が掛かるのは事実です。）
西日本ではせいぜいガソリンの消費を抑えれれば、GSへの配送頻度が落ち、タンクローリーを余分に東北に提供できるくらいでしょう

次に③
深刻な電力不足が騒がれており、節電の徹底が叫ばれています
が、ここで日本の電力事情の大欠陥ともいえる、富士川を境とする周波数の違いが問題をややこしくしています
５０Hzの東京電力管内に６０Hzの中部電力から大量に送電できれば、西日本でも節電は最大限行うべきだと思います。しかし、６０Hzから５０Hzに変換するには、変換機を通さなくてはならず、その能力はわずか100万kW。
東京電力の供給能力が著しく落ちている今の状態でも最大3350万kW。
そこから比べても100万kWがいかに小さい数字かがわかると思います

なので西日本での節電は被災者救援を考えたとき、全く意味がないのです。
火力発電所の燃料消費が抑えれるから、という考えもあるようですが、そもそも絶対量が不足しているわけではないので、ほとんど変わらないと思います

ここまで考えたとき、
やっぱり西日本の人間ができることって、直接的にはほとんどないですね。


そこでちょっと長期的な視野で考えてみます

今回の地震は、知っての通り、きわめて広い範囲で甚大な被害が出ています。
当然復興には想像もつかないくらい多くの費用が掛かるでしょう
募金活動でまかなるような生易しいものではないと思います。
その間、当然東日本の経済活動は極めて厳しいものになると思います。

ここでポイントとなるのが、被害を受けていない西日本です。
しばらくの間、西日本が日本の経済をけん引し、お金を稼ぎ、復興の資金を作り続けなければ日本の未来はないと思います。

なんでもかんでも「不謹慎だから自粛します」なんて言ってる暇はありません。そんなことしてたら、ただでさえ不景気の現在ですので、被災しなかった地域の企業までバタバタ倒産しかねません。

そうなってしまったら元も子もありませんので、今からの西日本に与えられて使命は、今まで通りの普通の生活をし（水や食料の買い占めとかダメです）、頑張って働き、ちゃんと今まで通り遊びにいくことだと思います。
それは不謹慎でもなんでもなく、明日の明るい日本につながる道なんじゃないかな、って個人的には思います


長々と書きましたが、読んでいただいた皆様、ありがとうございます。


さぁ、次回からは普通のクルマネタのブログに戻るつもりでいます。