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イイね!
2011年09月04日

官僚支配は終わらない

3.11以降この国の様々な社会矛盾とともに、支配勢力と一般国民との二項対立図式が完全に露呈することとなりました。国民が生存権すら脅かされる中、圧制者は社会資本を寡占し貪るという歪なヒエラルキーが鮮明となったわけです。

今後は放射性物質由来による疾患が急増し、医療費の恒久財源の確保が喫緊にもかかわらず、地方税・国税の全額を人事院勧告準拠者の給与に充てるというキチガイじみた社会資本配分が俎上に上がることもありません。

官僚機構が70兆円規模の租税という社会資本の全額を喰いつぶし、市中銀行の消化余力がなくなるまで、つまりデフォルトにいたるまで毎年150兆円ベースの公債発行を続けるわけです。この略奪的統治は、マスメディアと公共教育をツールとした洗脳システムの基に成立しています。いずれにしろ、新内閣は財務省主導の傀儡であり、これをもって官僚機構の社会資本寡占はさらに強化され、より苛烈な徴税権が行使されることとなります。

復興財源13兆円を捻出するため消費税、所得税を引き上げるとの目論見ですが、震災により個人消費や設備投資が低迷する最中に増税となれば、経済は確実にシュリンク、つまり縮小に向かいます。橋本政権が阪神大震災後に消費税を引き上げた結果をみれば、議論するまでもありません。

幾度でもくりかえしますが、特別会計では385兆円の予算を編成しており、政府部門の支出を僅かに3%少々抑制するだけで、増税分程度の金は単年度で捻出可能です。あるいは人事院勧告準拠者の給与を2年間だけ10%削減するなど、既得権益層がごく僅かに社会コストの負担を甘受するだけで増税は回避でき、民間の没落、ひいては国家の崩壊を抑止できるわけです。

つまり、この国はグロス300兆円規模の国家予算と80兆円規模の積立余剰金を擁しながら、既得権益層がこれら社会資本を寡占し、30万人を越える未成年者の疎開費用拠出を忌避し、殺傷的な被爆地に放置するという、世界に類のない残虐と痴愚をもって運営されているわけです。

官僚利権は一切縮減されず、経済弱者に高負担を強いるという、社会資本の歪な傾斜と偏在こそが統治の本質であるということです。換言するなら、パラサイトはあまりにも知的怠惰へ慣れ親しみ、寄生する宿主の死が自らの死であるという基本概念すら失しています。

民主的選挙によって成立した行政府は、昨年6月の管直人首相就任をもって官僚機構により簒奪されました。組閣直後の7月度に成立させた法案が天下りの自由化、つまり旧来を凌ぐ官僚OBの再就職自由度拡大と合法化であり、支配勢力の勝利宣言だったわけです。

消費税徴収の全額12兆円が補助金として天下りへつぎ込まれながら、一般国民はさらに倍額の税率引き上げにより負担を強いられます。国防費2.5倍相当に達するこの莫大な歳入は、省庁OBの不労所得へ充当される事実上の「官僚利得税」です。マニフェストに真逆し、有権者の愚弄に等しい施策の実践であったわけですが、むしろ糾弾する知力すらおぼつかない有権者の愚集性こそ断じられるべきなのかもしれません。

様々な未来像のシミュレーションを綴ってきましたが、終局的にこれらの仮説は地価の動向によって裏付けられものと思われます。先日文科省から放射性物質の飛散・体積状況が公表され、広域的な高濃度の汚染が明らかとなりました。これは確実に来年度以降の路線価に反映されます。生産や居住など一切の用途に適用できないわけですから、物件の査定はゼロに等しくなるわけです。

土地資本制度に基づく信用創造機能の崩壊は福島を発端とし首都圏へ進捗します。企業は連鎖的に資金調達に窮し、金融機関は莫大な不良債権を抱え、バランスシートの劣化は株価を直撃するでしょう。消費不況、失業、税収・社会保障費不足がさらに加速し、市中銀行の国債消化余力は消失しデフォルトに直面する蓋然性が極めて高くなります。

行政府が最も警戒する事態であり、大戦中を凌ぐ厳格な情報統制がしかれる背景事情は全てこの点に集約されるわけです。敷衍するならば、富裕層の資産移転のため遅行的情報が流布され、避難機会を失した国民は被曝の累積値を高めているということです。

つまり我々のイデオロギーとは、1等客室の上流階級から優先的に救助し、作為的に事態を告げることなく3等客室の下層を見殺しにしたタイタニックの社会原理に等しいわけです。

イデオロギーは無思考を励行し、知ること、疑うこと、考えることが社会のあらゆる現場で禁忌と化しています。「シミュラークルとシミュレーション」に代表されるボードリヤールの認識論は極めて難解な哲学ですが、3.11を契機にその証例が卑近に明示されることとなりました。

メディアという擬似像が現実を覆い隠し、個々の認識はシミュレーションによる産物であるということです。我々は既にヴァーチャル資本主義の抑圧的世界へ取り込まれ、内在認識と外在のハイパーリアルとを弁別する手段を持ちません。この国の日常とは、すなわち模造性の反復です。

外在世界における我々の本質とは支配者集団に生殺与奪を握られた労度奴隷とその準拠物に過ぎず、この嗜虐的な統治システムは、個々のあまりに過剰な無知性へ依拠しています。

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Posted at 2011/09/04 15:09:41

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