この記事は、
ブレーキはアクセルよりも大事だ!について書いています。
こんばんは、takerです。私が今のクルマを愛車に選んだ理由は、1にスタイル、2に価格、3に逆車ということですね。スタイルっていうのはハッチバックというコンパクトなサイズが一番取り回しがいいと思いましたし、セダンに比べてドア枚数が少ない分ボディ剛性は高い気がしたからです。次に価格、これは当時兄弟車であったインテグラタイプR(DC5)よりもさらに30万ほど安かったし、ブレンボついてないけどそれだけだと思ったのでシビックにしました。3番目は逆輸入車という、なんとなく外車=セレブな感じがしていた当時の私はそれだけでイイと思ったものです。
ということで、はらーさんと違って性能うんぬんよりもレア度と価格の割にはお得感が高かったのが決め手になりました。レカロのバケットシートにクロモリのフライホイールといったいかにもな装備も魅かれる要素だったことでしょう。
と、
動機がどうにも全く違うのでブレーキングの話にどう繋いでいこうか困ったものですが、無理やりコーナーリングの理論と結びつけてトラックバックしてしまいましょうw
はらーさんも自論を展開してますが、ブレーキングを意のままに操ることが追い求めるドライビングの理想なのだと。私も気持ち半分は同じです。じゃあ、残りの半分は?というと少しはらーさんとは追い求めるカタチが違うのです。だからといってどちらが正しいというわけではありませんよ?それはドライバー一人一人が追い求める理想が違うからです。大排気量の所謂直線番長的な純粋な速さを求める人もいるでしょう。或いはドレスアップをしてクルマを作品としてカタチ作っている人もいるでしょう。つまりはそういうことです。
前置きが長くなりましたが、私の追い求めるドライビングの理想は
「いかにコーナーを速くまわれるか」
です。コーナーリングマシンといえばまず真っ先にRX-7という人がいるでしょう。確かに50:50の理想的な重量配分とロータリーエンジンの軽さは非常に武器になりますし、実際に速いでしょう。しかし、私の車はタイプRなのです。昔はFFは曲がらないとよく言われてましたが、どういうわけかコイツは驚くほどによく曲がります。タイプRのオーナーは口をそろえてそう言います。たしかに
エンジンはNAという特性上どうしてもトルクはターボ車にはかないません。最高速にしても
3リッターを超えるクラスの空気の壁がクルマを避けてくれるようなものでもないです。しかし、先程も言ったようにタイプRはFFのくせによく曲がるんです。ならばコーナーリングを速くすることは結果として速く走れることになるのではないかと思うんです。
はらーさんはブレーキングがキモだと仰ってます。確かに一理あります。ただ、私の自論はここに一言付け加えることで完成します。それは
LSDの使い方です。ご承知のようにタイプRシリーズには駆動輪にヘリカルLSDが標準でついています。LSDってなんなの?って話になりますが、これは
リミテッド・スリップ・ディファレンシャルギアといいましてわかりやすく言うとタイヤの空転を抑えるパーツです。
クルマが曲がるときに外側と内側のタイヤが内輪差の関係で回転数が変わってきます。その回転数の差を埋めるためにクルマには
デフという部品が必ず取り付けられているのですが、これは回転数の多いほうにあわせる特性があります。なので、例えばコーナーリング時に内側のタイヤが浮き気味になって(遠心力の関係)カラ回りを始めたりすると、そちらのほうに駆動力をとられてしまい結果としてアクセルを踏んでも前に進もうとする力にはならないということになります。この空転を抑えるためのパーツがLSDなのです。
じゃあ、LSDがついてるとトラクションがかかるので速くなるんじゃないの?って思うでしょう。確かに空転せずにタイヤはグリップを失わないので前に進もうとする力は逃げません。理論上は。ところが今度はこの
空転を抑えるためのLSD自体が抵抗になってしまい結果としてロスになってしまうんです。
プロのドライバーのコーナーリングが速いのはブレーキングもさることながら、このLSDの使い方が素人とは全く違います。つまりコーナーリング時に使わなければいけないが、使いすぎても使わなさすぎてもダメでその中間の部分をクリッピングにのせることが私の理想とするコーナーリング、追い求めるクルマを操る楽しさになるわけです。言葉にするのは非常に難しいのですが、
「コーナーをまっすぐ走る」のが無駄にLSDを効かせずに速く曲がるコツらしいです。私は未だにこの言葉の意味を追い求めていますが、タイヤの舵角が関係しているんじゃないかと最近は思うようになりました。ハンドルを切りすぎないようにすることが抵抗を減らすことになる、しかしその見極めは操作は単純にして非常に奥が深い…そうは思いながらも今日も左足ブレーキで姿勢制御の課題のほうを先に極めんとしていたりするのですw
ドライビングには理論がある、takerでした。
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Posted at
2009/12/01 20:00:50