
							
							 とうとう出ましたね、いすゞの新型ギガ
 何回もマイチェンを繰り返し、21年ぶりのフルモデルチェンジです
 ギガは中古トラック屋時代に特に大型でも扱う機会の多い車種でしたし、初めて乗ったフルサイズ大型が13年式のギガの4軸の冷凍車だっただけに思い入れがある車種のFMCは感慨深いものがあります
 では、安心して下さい、考察しますよ
 HPを隅から隅まで2時間見尽くしたので早速新型をマニアックに考察していきたいと思います
 まずはエクステリアですね
 一般的な高床前1後2軸引きずりと今や主流の4軸低床でこんな感じです
 キャブはフォワードやエルフと共通の部分が多い中でも嵩上げなどで大きく見えて、タイヤの小さい4軸ですと全体的に見てもかなり重量感あるフォルムに見えますね
 顔周りはちょっとグランドプロフィアにも通じる大型グリルと釣りあがった各パーツで今まで比較的柔和な顔つきだったイメージからアグレッシブな印象になったと思います
 フロントガラスの転地幅が狭くなってよりイカつく見えるフロント周りですね
 恐らくサイズ・形状的にフォワードのワイドと共通品が使われていると思いますが
 トラックのフロントガラスなんて消耗品ですから数が出てその分1枚1枚の単価が安くなるにこしたことはないですから、ナイスな共通化かと思います
 それにキャブ高がかなり高くなった印象でグランドプロフィアやハイキャブのスーパーグレートよりも目線位置高いんじゃないかと思うくらいですね
 個人的にはもう少しフェンダー部の転地幅を狭くしてその分フェンダーゴムを大型化した方がカッコ良かったような気もしますが、シンプルな面構成とボリューム感あるフェンダーはどことなく旧型のギガというよりかはかつての810シリーズに通じるサイドデザインかなと思いました
 でも、シンプルな分メッキパーツを装着するとかなり印象が変わりますね
 用品サイトに乗ってた純正のメッキパーツをフル装着した姿、これは個人的に好みなスタイルです、これで足元がアルコアのアルミならベストなスタイルですね
 お次はインテリア
 旧型では94年の発売時からずっと末期まで基本的なデザインは踏襲したインパネ周りや内装も一新されてますね
 どことなく内装もグランドプロフィアっぽくなった気がしますが、いすゞが日野とバス事業などを共同で行ったり、トヨタグループに入った影響ですかね?
 先代登場時からずっと使い続けられていた他メーカーのトラックと比べ直径の大きな旧タイプのハンドルもトラックでは珍しいステアリングスイッチ付きの先進的でコンパクトなものになりましたね
 スイッチの配置も利用頻度ごとにエリアを区切ってあったりドライバー方向に傾斜したインパネは使い勝手良さそうです
 長く使われていた旧型のインパネでも思いましたが、個人的にいすゞのトラックは4メーカーの中でもインパネの使い勝手はトップレベルだと思いますね
 ステアリングスイッチは使い勝手良さそうでいいですね
 ただ、恐らく少数派意見になるでしょうけど他メーカーに比べ大きかった大昔のトラックのような無骨なハンドルは個人的にギガの萌え?ポイントの一つだったんですがねぇ
 握っててトラックを運転してるって感じにしてくれるアイテムだったかと…
 個人的にいいなと思った部分はマニアックですが、ヒューズボックスが室内助手席前のインパネのアッパー部の蓋を外すとそこに集約されてるポイントですかね
 先代のギガやフォワードから踏襲してる部分ですが、ワンタッチで蓋を外すだけですぐアクセス出来て交換作業や電装系のイジリししやすいのでありがたいポイントですね
 さらには、安全装備も車間距離の警報装置や自動ブレーキ、斜線逸脱警報など一式が全車型に標準装備なのも安心ですね
 あとは今回徹底的に軽量化に拘ったみたいですね
 これだけ安全装備や排ガス対策の充実で車重的には不利だと思われる中、完成車のGVW25tのGカーゴの引きずりエアサスのウィングで14.2トン、冷凍のバンボディでも13.5トンも積載取れているのは積載性も架装性もバッチリですね
 平ボディなんかうまく造れば積載15t近く取ることも可能じゃないんじゃないかと思うくらいです
 今回地味ながら個人的に画期的な改良だなと思ったのがこれ、街中を走るトラックとしてはちょっと少数派の3軸低床の車型です
 よく一部の路線系の運送屋さんのバンボディや重機屋さんのローダーで使ってたり、テレビ中継車や検診車なんかの特装車のベースになってることが多い車型かと思います
 さて従来車と比べてどこが劇的に変わったのかといいますと…
 従来はどのメーカーの車も前軸だけ後軸のより一回り大きい22.5インチホイールだったのに、よくよく見ると新型は前輪もISO8穴の19.5インチを履いて総輪同径タイヤになっています
 4軸の前後軸がなくなるようなスタイルですが、GVW20t車ならタイヤの本数と重量的にOKかと推測出来ますが、23.5トン車まで19.5インチ10本でもタイヤの強度的にいけるもんなんですねぇ
 これならスペアタイヤが1本ですみますから積載も取れて、タイヤ交換時もフロントの価格の高い低扁平の22.5インチタイヤ(295/70R22.5あたりでしょうかね)を買わずにすめば、全体でローテーションも可能になるので大きなコスト削減ですね
 最近はいすゞのヘビーユーザーの一社である薄緑のトラックでお馴染みのF通運さんなんかが前ダブル辞めて3軸低床を中心に代替してるあたり新型では力を入れて設計したのが伺えますね
 かつて4軸低床が前出しキャブに前1軸異径ばかりだった時代に、ふそうがスーパーグレートで現在スタンダードの総輪同径の4軸低床を出してきて他社が追従したみたいにこの流れはスーパーグレートFYやプロフィアのFQなどの他社の車や同じような構造をしている4メーカーの中型ベースの3軸増々トン車にも今後影響を与えるかもしれませんね
 と、21年ぶりのフルモデルチェンジに熱く考察しちゃいましたが、早く実車を見てみたいですしあわよくばハンドルを握ってみたい限りですね
 ただ旧型も内装こそ変化はなかったですが、エクステリアは車型や年代ごとに顔が変わったので常に新鮮な感じでしたけどね(参考に過去記事→)
 でもやっぱり自分はギガは旧型のPJ-モデルのスタイルが一番好きですかね~
 なんというか、黒帯もあり柔和ながら迫力も両立した一番いすゞらしいデザインだと思います
 では、長々とマニアックな文章失礼致しました…最後まで読んで下さった方ありがとうございます