
今日はノリがよいので、3個目の話題を、、
マーチンのギターは昔はネックを一からクラフトマンが削っていたんですが、最近ははじめ機械で削り、最後の仕上げをクラフトマンが行っているとか言う話です。
今、マーチンが4本ありますが、それぞれネックの形状が違います。
D-28:1972年製でナットの幅が43mmで形状がフルシックネスというもので、「かまぼこ型」で太いです。これはクラフトマンが全部削っています。
他社のギターと違い、マーチンのギターは1985年以前のモデルはネックの反りを調整できませんでした。
弦の張力は70kg程度あり、ネックを反らせるような力が常にかかっています。このため、ネック自身が反らないよう、強度を持たせるために太くしたのでしょう。
当時、「マーチンのネックは反らないので調整ネジは不要」と聞かされた覚えがあります。
ただ、このD-28も使わないときは弦を緩めていましたが、年とともに少しずつ反ってきて弾きづらくなってきましたので、サドルを何度か削って調整しています。
ただこれ以上反るとサドルだけでは無理でネックとボディを外して角度調整しなければなりません。
これを「ネックリセット」と言うんですが、国産のそこそこのギターが買えてしまうほどの費用がかかります。
まあ、自動車でも30年以上乗るんなら、ある時期オーバーホールが必要で、たいそうな費用がかかるんでしょう。
D-45V:1999年製でナットの幅が43mmで形状がモディファイドVというもので、すこし、とんがっています。「コンビニのおにぎり型」とでも言いましょうか、、
D-18GE:2007年製でナットの幅が44mmで形状がモディファイドVというもので、D-45Vと同じなんですが、幅が1mm違うだけで感じが違います。
OM-42:2004年製でナットの幅が44mmで形状がロープロファイルというもので、少し薄い形で、現在マーチンの主流の形です。
D-28を長い間弾いていたので、これ以外は違和感を感じましたが、すぐに慣れました。
ただ、フィンガーピッキングをするのはたった1mmの違いですが、ナット幅が広いものの方が弾きやすく思います。
、、というか、ネックの太いD-28がどちらかというと一番弾きづらいです。(^_^;)
写真はネックの正面から写したもので、ネックの断面図があればよいのですが、そうは行きません。
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Posted at
2010/02/27 18:44:02