ギターの話(192)

いりあんのマーチンD-28は今から50年前に必死のパッチでアルバイトして新品で購入しました。


人間もそうですが、50年も経つと色々「味」が出てきます。
下の写真で
①弦高は何とか2.5mmをキープしています。
②弦高維持のため、サドルを極限まで削って貰いました。
　この頃のマーチンはトラスロッド調整ができない作りになっています。
③ヘッドのマーチンロゴは黒ずんできて目立たなくなってきました。
④塗装面に「ウエザーチェック」と呼ばれるヒビがあちこち発生しています。
⑤不注意でハードケースが閉じてしまい、傷を付けました。長い間悔やんだのも今は思い出です。
⑥縁取り部分もテールも良い感じで黄ばんできました。
⑦グローバーのペグは今も健在でチューニングが変わることもありません。
⑧フレットは一度全数交換して貰いましたが、少し凹んできました。


サイドにひび割れが発生したので内部から「当て木」をしてもらいました。


これまで「ghs GUITAR GLOSS（左）」というポリッシュ材を使ってきましたが、これを使うと却って曇ってしまうようになりました。
ネットで調べたらビンテージギター用のポリッシュ材として「VIRTUOSO Premium Polish（右）」が良いとのことで早速使ったら元の輝きが蘇りました。
ただこのポリッシュの蓋の開け方が判らず、ネットで調べて事なきを得ました。


購入して10年後だったでしょうか？
ギターを塗装する前にピックガードを貼り付けることによる「マーチンクラック」が発生し、修理して貰いました。
これがこのギターの「初修理」です。


たまにしか弾きませんが、素晴らしい音色を奏でてくれます。