2015年04月17日
そもそも総研「原発新設問題」
今週のそもそも総研たまの内容は「原発新設はいつのまにか既定路線なのだろうか」でした。実は私も最近政府発表されてニュースになった2030年にはベースロード電源を欧米並みの現在の40→60%にして、さらに内訳は原発、石炭火力、水力、地熱で行くという話になぜ天然ガスや石油の火力が含まれないのか疑問を覚えていたところでした。玉川氏の説明では仮に60%にする場合に水力、地熱は現状維持で9%、石炭火力は30%ですがCO2の関係でこれ以上増やせません。そうなると残りの約20%を必然的に原発に頼ることになります。しかし、現在原発はほとんど止まっているため天然ガスの火力でかなりの部分を賄っています。十分にベースロード電源として機能しています。それ以前に欧米ではベースロード電源は今現在60%ですが、減少傾向にあります。結局のところ原発をこれからも使い続けたいための戯言に過ぎません。一番の問題は国内の原発はどれも古く老朽化が進んでいます。政府の言う通りに原発で約20%を賄おうとすると現状では足りなくなり、原発の新設しないといけなくなります。福島の原発の問題が解決していないというのに、さらに原発を増やすとは狂気の沙汰としか思えません。
欧米では再生可能エネルギーの導入がかなり進んでいて、天然ガス火力との組み合わせがこれからの主流になりそうです。2030年頃には再生可能エネルギーの割合を45%くらいを目指しているそうです!それに比べて日本では現在2%程度でしかありません…。再生可能エネルギーの分野は日進月歩で新技術の開発が進んでいますし、以前よりコストが大幅に下がっています。太陽光や風力は通常の電気代の半分くらいまできています!それなのに、日本で導入に消極的なのはある事情があるとのことです。
実は原子力エネルギーを手放せず持ち続けていたいのは世界に対して発言力を持ちたいのと核兵器は今すぐ製造しないが、いつでも製造できる技術は持ち続けるという核抑止に基づく考えを持っている人が一部いるそうです。以前事故を起こした高速増殖炉「もんじゅ」は実は核兵器製造にも使えるんです。だから、「もんじゅ」を作ったのかもしれません。近場で核兵器を保有している中国、ロシア、北朝鮮の三国はどこも危険というのはわかりますが、日本は世界で唯一の被爆国なのに核兵器を持とうなんて言語道断です。
ブログ一覧 |
真面目な話 | 日記
Posted at
2015/04/17 16:33:37
タグ
今、あなたにおすすめ