【メーター製作】 レストア編 ♯3 - 真空注型による複製 -
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
 初級 |
作業時間 |
12時間以上 |
1
前回の結果を踏まえ、真空脱泡機を自作してみました。
真空脱泡機のデシケーターとして使うのはアルミ製寸胴鍋(購:楽〇市場)。
この容器の内部を真空にして使用します。その為、ある程度の強度と、蓋で完全に密閉空間を作る必要があります。ステンレスではなく、アルミなのはステンレスだと穴を開けると途端に強度が落ちるそうです。加圧ではなく減圧なのでそこまで気にしなくても大丈夫だと思いますが(;´艸`)
材料等はモノタ〇ウや楽〇市場、ホムセンで収集しました。
2
いきなりですが、完成です。真空脱泡機の製作過程はブログにUP予定と考えています。
製作時間は2時間もあれば終わりますが材料集めの方が大変でした。(接着させるのに1日放置させています)
写真にはありませんが、早速テスト脱泡を兼ねて、量り取った樹脂の予備脱泡を行うと結構空気が入ってました。
真空脱泡の原理は大気圧が下がると空気(の体積)が膨張するので、泡が大きくなって浮力で浮いてくるという、高い山に登るとお菓子の袋がバンパンになるアレです。
「圧力と気体の体積は反比例する」、ボイルの法則ですね~。
減圧だけでなく、加圧するといい(加圧脱泡)とありましたが、減圧状態から常圧に戻す際に大気圧によって加圧されるので、この加圧に比例して気体の液体への溶解度が上がるので気泡が消えます。ヘンリーの法則ですね。
私の大好きな物理の法則がいっぱいだ(嘘)
物理が嫌いでも、こうやって教えてくれたら物理が出来ていたかもしれないのにな~(言い訳w)
3
主剤と硬化剤を空気がなるべく混入しないように混合させるのがセオリーだと思いますが、空気を含ませながらよ~く攪拌させました(爆) ※脱泡出来るかの実験なのでマネしちゃダメです。
そのまま勢い良く流し込み、脱泡機へブチ込みました。
脱泡方法は
① 蓋をして減圧。
② 真空到達後にバルブを閉めて、ポンプの電源を落とす。
③ 暫らく放置して様子見。
④ 常圧に戻す
これを3回くらい繰り返します。
(写真は途中ですので、まだ真空に到達していません)
4
48時間後に離型しました。今回はしっかり「爪」が再現出来ていました。
前試作より気泡は少ないものの、この型取り法だと多少混入しても致し方ないですね。
その後、食器乾燥機に入れて強制乾燥(笑)
5
元々付いていた「ギア」と「軸」は再利用します。元々ツメが壊れていた物がドナーなので問題ありません。穴あけは割れるといけないので慎重に手動で行います。割れないように多少温めてから穴あけ開始。
ドリル径は1.5mm(下穴に1.0mm使用)。軸を挿し込むとどうやら同径?なので気持ち広げました。
入らないのもダメだけど、グスグスだとOUT。グスグスになる前にたぶん割れるだろうけど。
6
「ギア」と「軸」の取り付けが出来ました。
アートナイフとニッパーでバリ取りも行ってます。
7
壊れていたメーター(5桁)にインストールしてみた。今のところ問題なし。
8
ガシャンとリセット。成功です♪
ちょっとだけ違和感がありましたが、それは綺麗に成形してないだけでしたので問題なし(^^;)
とりあえず300回程リセットしてみましたが、今のところ問題ありませんでした。
今後は「強度・耐久性」に注目ですね。
私の予定や都合にもよりますが、ひとつ製作するのに5日~一週間程掛かります。3日~4日は乾燥なのでほぼ「乾燥」です。完全硬化させるには季節にもよりますが1週間~2週間のセッティングタイムを置いた方がいいのかもしれませんね。
メーターパネルを取り付けると見えもしないのに、ただただ自己満足です。
趣味なんてそんなものでしょう。
これでまた20年、トリップメーターには困らない。。。だろう(笑)
(壊れたら作り、の繰り返しをすれば・・・苦笑)
動かなくなったスピードメーターはコンデンサーを換えるとたいてい直ります。しかし、いずれ樹脂パーツの寿命が来ますので、それは修理とは言わず、その場しのぎに過ぎないことが気がかりでした。
因みに、コンデンサーを換えた事ある人はわかるかと思いますが、コンデンサーは表に見える3つだけではありません。3つ換えるだけで忽ち直りますが、5つありますのでご注意ください。全て換えるには中心部にもあるので全バラしないと無理だと思います。それこそフルOHだよね。
20年後のメーターに心配はなくなったけど、車体は依然問題ありのまま(ぉぃ
そろそろ車体も同じく、20年後でも動くようにしないといけないな~
この程度ではまだまだ「レストアメーター」とは言えませんのでまた次回にでも。
メーター製作・改造する場合、表示値が狂ったり、故障する原因になるかもしれない事をご理解頂き、自己責任にてお願いいたします。
to be continued…
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