HKS 300E

先日、『幻のF-1エンジン』とのタイトルのブログの中にも登場したHKS 300E

1992年、当時のF-1は多彩なメーカーからのV8からV12のエンジンが搭載され、国産エンジンではホンダRA122E(V12)や無限MF351H(V10)、ヤマハOX99(V12)などが

そんな中HKSが、F-1エンジンを開発

1973年に設立されたHKSは、それまでにもアメリカプロラリーおよびドラッグレース用「134E」エンジンや、GC(グランドチャンピオン)用「186E」エンジンを開発して来たが、「134E」は三菱のG54Bベース、「186E」はBMWのM12をベースとしたモノだった

しかし、F-1用「300E」は完全なオリジナルで！

HKS 300E スペック
・60バルブ 75度V12
・排気量 １3491cc
・全長×全高×全幅 720×490×600mm
・乾燥重量 165kg
・最高回転数 16,500rpm
・最高出力 680ps(市販燃料使用時で、レース用燃料使用時は700ps以上)
・最大トルク 42kg-m以上

と、774psを誇ったホンダRA122Eにも劣らぬスペック

ノバ・エンジニアリングがテスト用に改造したF3000用のローラT91/50に搭載され、ヨコハマ(アドバン)タイヤを装着しての実走テストも行われた



残念ながらレースに参戦する事は無かったのだが、当時、高斎正しの小説「ホンダがレースに復帰する時」や「ロータリーがインディーに吼える時」、「ニッサンがルマンを制覇する時」に触発され、HKS 300Eをモデルとしたレース関連の下手な小説を書いてた事を思い出しやした(^^;