『「第2世代Li-ionバッテリー」でEVの航続距離300kmへ !』
米調査会社のIHS Automotiveの予測によると、世界の年間EV生産台数が2017年頃から大きく伸びると言います。
2014年には25万台にも満たなかったものの、2017年に約50万台、2020年に約100万台、2027年には約180万台に達するとみているようです。
根拠になっているのがリチウムイオンバッテリーの高エネルギー密度化と低コスト化。
第2世代のバッテリーの登場により、これまでEVの最大の課題とされて来た航続距離を延ばしながら、価格を抑えたEVの実現性が高まるという訳です。
現行EVに使用されているリチウムイオンバッテリーの質量エネルギー密度は100-150Wh/kg程度ですが、第2世代のリチウムイオンバッテリーでは1.5~2倍相当の200‐240Wh/kgにまで向上するようです。
日経新聞によれば、その鍵となるのが正極に使うニッケル材のリッチ化と言います。
具体的には「3元系」や「Ni系」のバッテリーでニッケルの含有量を増やすと、同作動電圧でも正極材からより多くのリチウム出し入れが可能になる模様。
これらのバッテリーが2017年以降に発売されるEVに搭載されるとみられており、現行EVの一充電当たりの航続距離が実力値160-230km程度であるのに対して、第2世代のバッテリーでは300-400kmにまで引き上げられることに。
さらに2020年代以降に登場するとみられる第3世代のバッテリーでは正極材のニッケル含有量増量に加えて作動電圧アップや負極に「シリコン系」の材料を用いたりすることにより、300Wh/kgを超える質量エネルギー密度の実現を目指しているそうです。
2017年に投入予定とされる日産の次期「リーフ」や、2018年初頭の登場が予測されるテスラの普及モデル「モデル3」にはこうした次世代バッテリーが搭載されることに。
航続距離がカタログ値で300-400km、実力値で最大260km程度にまで伸びれば消費者のEVへの関心度も高まると予想されます。
実走行距離で300km以上あれば、ほぼ不満は無いと思われやすよね
後は、フル充電までの時間が、ガソリンの給油時間並みになれば・・・
Posted at 2015/07/10 18:15:38 | |
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