『自動運転「無謀動画」が氾濫 テスラの警告無視 後部座席でチェスや読書…』
米電気自動車メーカーのテスラ・モーターズが導入した新しい「自動運転技術」について、一般公道で無謀な実験を行ったユーザーたちが、続々とその様子を捉えた動画を投稿サイトにアップしている。ハンドルから手を離して新聞を読んだり、運転席から離れて後部座席でふんぞり返ったり…。中には事故を起こしかけた危険なシーンも投稿されている。テスラ側は「システムは未完であり、完全な自動運転ができるわけではない。自動運転中に起きた事故については一切責任を負わない」と警告しているのだが、一部の気の早いユーザーには現状が理解されていないようだ。
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◆テスラ「常にハンドルを」
話題となっているのは、テスラが10月14日に発表した「オートパイロット」と名付けたソフト。昨年9月以降に生産された主力セダン「モデルS」のソフトをこのソフトに更新するだけで、一定の条件下でハンドル操作などを自動的に行える。具体的には、車が周囲の安全な状況を見極めて自動的に車線変更することや、追突と側面衝突を避ける自動ハンドル操作、自動縦列駐車などが可能だ。
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テスラの最高経営責任者(CEO)であるイーロン・マスク氏(44)は、この技術をベースに「3年以内には目的地に着くまで寝ていられる、完全な自動運転車を発売したい」とコメントしている。ただ、現状のオートパイロットには、(1)基本的に高速道路対応仕様である(2)悪天候や車線が薄くなっている道路では機能しない(3)「止まれ」の標識や工事用の三角コーンを認識できない-などの制約がある。このためテスラ側は「ドライバーはまだ、常にハンドルを握って運転に責任を持つ必要がある」としている。
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◆カーブで突然横滑り
一方、動画投稿者の方は、警告を聞く耳など持たないといった感じだ。フロリダ州マイアミではドライバーが運転席を離れて後部座席で動画を撮影していると、カーブで車が突然横滑りした。また、センターラインが消えかかった道路では、突然対抗車線に入り込んで衝突しそうになったシーンが収められた。
危機的な状況にはならなかったが、運転席で走行中に新聞を読んでいるシーンはざらで、中には後部座席でチェスに興じたり、運転そっちのけで横になって「ハムレット」を耽読(たんどく)していたりするシーンを投稿したユーザーもいた。
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効果が示された投稿もあり、西海岸のシアトルでは夜間急に正面に逆走してきた車が現れ、自動運転車の急ブレーキが利き、間一髪衝突を免れることができた。
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◆「これはおもちゃではない」
ロサンゼルスからニューヨークまで、テスラの自動運転車で4818キロを走破した実験の投稿も話題になっている。途中で充電している時間以外はノンストップで、しかも全走行ルート中、95%以上は運転席を空けたままで走り続け、57時間48分で走破した。平均時速は約83キロで、投稿者は「新システムの助けがなかったら、達成できなかった記録」と胸を張っている。
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こうした状況を憂い、マサチューセッツ工科大のジョン・レナード教授(ロボット工学)は米紙ウォールストリート・ジャーナルに「これはおもちゃではない。自動運転中に動画を撮影して投稿する行為は、自身のみならず他人の生命も危険にさらしており、今すぐやめるべきだ」と話している。
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そもそも、何もしないのが楽しいのなら、運転の楽しみとは何なのだろうか?
流石に、日本じゃないのが救われやすが、ホンマ馬鹿っすねぇ!(#゚Д゚) ゴルァ!!
Posted at 2015/11/02 18:16:12 | |
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