『「みちびき」の測位信号により都市部での測位率改善を確認』
以下、三菱電機ニュースリリース抜粋
この度、独立行政法人宇宙航空研究開発機構(以下JAXA)と三菱電機株式会社(以下三菱電機)の共同研究で、測位衛星の見通しの悪い都市部において天頂方向に位置する「みちびき」の測位信号を使用した測位実験を実施し、超高層ビルの立ち並ぶ新宿および細街路の多い銀座において、GPS衛星に「みちびき」が加わることで、測位率が大幅に改善することを確認しました
実験の背景
GPSによる衛星測位は、高層ビルや街路樹など、GPSからの電波を遮る建造物が多い都心部では
測位精度が悪くなる、または測位ができないという弱点がありました。準天頂衛星初号機「みちびき」は日本の真上からGPSと同等の測位信号を送信することで、GPSが使えない時間やエリアを低減する効果があります
今回実験のために、高層ビルが立ち並ぶ新宿と細い街路が多い銀座を選定し、カーナビなどで利
用される「一般測位※1」と測量に用いられる「高精度測位※2」の2通りで実験を行いました。その結果、「一般測位」で70%(測位率が70%近くまで達成出来る事により、残る約30%については、通常のカーナビで使用される低コストのジャイロスコープ等の慣性測位情報を取り込む事によって100%の測位が実現出来る。)となる高い測位率※3を確認し、「高精度測位」では新宿で従来比4倍、銀座でも2倍となる測位可能エリアの拡大を確認しました
結果:測位率の改善
測位率の改善(一般測位)
新宿 GPS 単独 28.5%「みちびき」による補完 70.0%改善度合い
2.5倍
銀座 GPS 単独 39.5%「みちびき」による補完 69.1%改善度合い
1.7倍
測位率の改善(高精度測位)
新宿 GPS 単独 8.8%「みちびき」による補完 35.4%改善度合い 4倍
銀座 GPS 単独 16.2%「みちびき」による補完 33.2%改善度合い 2倍
測位率改善によるカーナビやLBS分野での衛星測位の利便性の向上について(三菱電機)
この度、前述の良好な測位率改善効果に加え、車両に搭載したジャイロスコープを使用して、衛星不可視時の測位誤差を補正する処理を施すことで位置標定精度の向上を図り、車両が走行する車線をマップマッチングなしで判別できることを確認しました
今後、衛星測位可能エリアの拡大は、カーナビだけに留まらず、
自動車の安全運転支援を目的とした車間制御やレーンナビゲーション、更にはレーンナビゲーション実現に必要な高精度車線地図の効率的な作成手段として活用されてゆくと考えています
また、高度情報を含む3 次元の高精度車線地図が実現できることにより、ハイブリッド車や電気自動車の性能改善にむけた経路計画や、下り坂を利用してバッテリ充電に切り替えるブレーキ回生の効率化など
エコ運転支援も可能になります
ナビが発売された当初は、自車が海や川の中を走っていたりしましたが(笑)、それが今ではポータブルナビでもGPSの精度が上がった事などもあり、そんな事は無くなりましたよね
それが更に精度が上がり、様々な事柄に対応出来るようになりつつあるんですねぇ( ̄0 ̄;)!!
Posted at 2011/05/18 17:51:16 | |
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