『「見てくれ」ばかりのエコ都市建設で自然を破壊=中国』
中国では、「エコ都市」を実現するとして、人造湖や芝生などの建設に力が入れる都市が多い。しかし、水不足の都市を大量に使う施設を作るなど、何も考えずに「見てくれ」だけを整えようとするので、かえって環境を破壊している例があるという。人民日報、中国新聞社などが報じた。
記事が「北西地区のある都市」として紹介した例によれば、同市は「山と水の田園都市」を築くとして、市街地を流れる河岸に緑地や公園、健康広場などを設けた。市中心部には川の水を利用する人工水景を作った。
市民の1人によると、市街地を流れる川には水がたっぷりとある。夜にな れば照明がともる。その反射で、川面には光があふれる。確かに、河岸を散歩すると気持ちがよい。ところが、市街地の下流で川は急に細る。干上がってしまった川床も目立つ。
北京大学景観設計学研究院の李迪華副院長によると、中国北部では水が不足している都市が多いが、そのような都市が人口湖を作る場合、湖底に防水処置をほどこす。都市部に人口湖を作れば、河川を流れる水がさらに減少し、湖底の防水処置のために、地下水の源がその分、絶たれることになる。
東北師範大学地理科学学院の呉正方教授は、吉林省長春清が市内に芝生広場を作ったことを批判。現地の気象条件などにより、6月までは芝の成長期で、9月以降は枯れ始める。芝生広場を市民が利用で きるのは7、8月のわずか2カ月だ。しかし夏の日中は暑すぎて、陽光が照りつける芝生広場は「市民憩いの場」にはならない。
しかも長春では春と秋に強い風が吹くことが多い。芝生広場はひどい土ぼこりの発生源になっている。中国北部では長春市以外にも、芝生広場を作る都市があるが、役に立たず、しかも水を大量に浪費しているとの批判の声が出る場合もある。
「あとさきを考えないエコ都市づくり」の一例としては、街路樹の選定もある。東北地方の都市がエンジュを植える場合がある。
北京などには見事なエンジュの街路樹があるが、エンジュが北京よりも寒い東北地方の冬を越すのは難しい。例年より厳しく冷え込んだ場合、春までにはエンジュがほぼ全滅という事態もあるという。
李副院長は、自然条件を考慮しない都市整備を「偽のエコ」と批判。「広すぎる広場や水絡みの施設、実態にそぐわない緑地率の設定、人々が使いこなせない超大型の文化施設や総合施設は、間違った都市概念にもとづく」と指摘し、行政の責任者による、「面子(メンツ)にこだわり、業績を示そうとするだけのプロジェクト」と喝破した。
李副院長は、都市建設にあたっては「人が何を必要としているか」から出発して考えねばならないと主張。例として、通勤に便利な交通網づくりを挙げ、「エコ都市づくりとは関係ないように見えるかもしれないが、実際にはマイカー通勤が減れば、エネルギー資源を大いに節約し、環境汚染を低減し、生活コストも引き下げることになる」と説明。エコ都市づくりは、「見てくれよりも実質」と主張した。
流石はパクリの馬鹿民族
見てくれしか出来ないんすねぇ(笑)
Posted at 2014/02/28 03:23:43 | |
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