『今季GT300の目玉、SGT-EVORAが初公開』
ロータスカーズの日本正規総代理店、 エルシーアイ株式会社(代表:高橋一 穂)が9日、東京オートサロン2015の会 場で今シーズンのスーパーGT300クラス の体制発表を行い、GTアソシエイショ ンが開発したGT300マザーシャシーを採 用したSGT-EVORAを初披露した。
今年のGT300の目玉でもあるGT300マ ザーシャシー。そのモノコックを採用したSGT-EVORAがついに姿を表した。すでに チームはカーズ東海ドリーム28 &LCI Ltdとして、昨年と同じ高橋一穂/加藤寛規の コンビ継続、そしてムーンクラフトによる製作&メンテナンスは明らかにされてい たが、車両がお披露目されたのはこの東京オートサロン会場が初。
そして、このSGT-EVORAが大きな注目される理由は、ミッドシップ車両であるこ と。昨年夏に発表された86のように、もともとGT300マザーシャシーはFRを前提と して開発されていたが、SGT-EVORAはGT500のホンダNSXと同様に、FR用モノコッ クの背後にエンジンを搭載することになる。このSGT-EVORAの製作にあたったムー ンクラフトの由良卓也が、その苦労を振り返る。
「大変な苦労をした。エンジンを前から後ろに、と言うのは簡単ですけど、GT500 のNSXのように我々も彼らの苦労が十分に理解することができました。共通パーツ 以外はほとんどのパーツを自分たちで作らなければならなかった。ドライビングポ ジションも大きな問題になりました」
その苦労をしてでも、エボーラを選んだのには大きな理由がある。
「もともとのエボーラが2+2のレイアウト。運転席の後ろに小さなスペースがあっ たので、ドアの後ろにきちんとバルクヘッドをレイアウトすることができまし た」。
EVORAの前後の重量配分は45ー55%。昨年夏に発表された86は52-48%で、ミッド シップの利点がきちんと活かされる前後バランスを実現できた。由良氏も「マザー シャシーはこのエボーラのためにあつらえたのではないだろか、と思えるくらい ミッドシップならではのクルマができた」とこのSGT-EVORAを絶賛する。SGT-EVORAは理想的なレイアウトであるだけでなく、空力的にも大きな恩恵があるのだ という。
昨年に続きステアリングを握るドライバーふたりも、今年の活躍に大きな期待を 寄せる。加藤寛規がSGT-EVORAについて「イギリスのスポーツカーメーカーの強烈 なレーシングイメージ。非常に期待しています。見た感じ、やばいなというオーラ があった。チームのみんなで一番高いところを目指したいし、このクルマで、サー キットを誰よりも速く走りたい」と語れば、高橋一穂も「まずはQ1を突破するこ と。前戦で目指したい。ぶつかり弱いクルマなので気をつけて頑張りたい」と今年 の目標を語った。
最後には由良が、「ムーンクラフトは今年で40周年。そんな節目の年にこのよう なすばらしいクルマをデザインできるチャンスを頂いて幸せ。ロータスと言えばス ポーツカーの代名詞。ロータスのビックネームの名に恥じぬよう、しっかりとした レースで格好だけでなく速さも見せていきたい」と締めくくった。
現在、GT300はFIA GTー3が大半を占め、JAF-GTが戦いを挑むと言う構図に・・・
初戦から勝負になるとは思いやせんが、両者を相手にどの程度のポテンシャルを見せるのか楽しみですよねぇ
Posted at 2015/01/10 07:01:15 | |
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