『車にひかれ動かなくなった2歳の少女と見て見ぬふりをする通行人―広東省』
ある交通事故の映像が中国で話題となっている。
「もはや中国には助け合いの心は存在しないのか」と見る者すべての背筋を凍り付かせる内容だ。
2011年10月13日、広東省仏山市のある路地で、その事故は起きた。2歳の少女・悦悦ちゃんが車にひかれた。少女をひいた車はそのまま走り去っていった。
それだけならば、「たんなるひき逃げ事故」だが、その後が恐ろしいところ。重傷を負って動けない悦悦ちゃんを通行人は見て見ぬふりで、十数人が通りがかったが誰一人助けようとしなかった。ずっと道に横たわったままの悦悦ちゃんは別のトラックにもひかれてしまった。
この一部始終をとらえた監視カメラ映像が南方テレビで放映された。少女が車にひかれる瞬間、見て見ぬふりの通行人、道路に倒れたまま動かない悦悦ちゃん、抱きかかえて連れて行く悦悦の母親……そのすべてが映像におさめられている。
閲覧注意(余りにも衝撃的な映像ですので)
転んだまま誰にも助け起こされることなく死亡した老人、病院の前でのたれ死んだ老人、人を助けようと川に飛び込み溺死した大学生の遺体の引き上げ料を釣り上げる漁師……。こうした事件がおきるたびに、
「中国社会に助け合いの心は、公共心はないのか」と問題になる。
同じような記事に下記のようなものが・・・
『中国人は全員が「冷淡症候群」、転んだお年寄りを助けないのもそのせい』
2011年9月10日、中国人ブロガー・汪華斌(ワン・ホアビン)氏は「利益が中国人を『冷淡症候群』にしてしまった」と題した記事を中国のブログサイト・鳳凰博報に掲載
現代中国社会では道端にお年寄りが倒れていても、誰も助け起こそうとはしない。ぐるりと人垣を作って「どうしたんだろう?」と言い合うだけ。これは実際に武漢であった話しだ。ようやく誰かが警察に通報し、ギャラリーたちはそこで初めて転んで倒れていたことを知る。だが、お年寄りは息絶えていた。転んだ時に出た鼻血で窒息したのだ。誰かがもっと早く助けていたら、亡くならずにすんだのに…
親切心を逆手にとって金をだまし取る輩がたくさんいる。常者が障害者のふりをして物乞いするなど朝飯前だ。だから、街で困っている人や大変な状況に遭遇しても、ほとんどの人がまずは「ウソでしょう」と疑ってかかる。冷たい人だと思われても、騙されるよりはマシだという考えが染みついている。
うっかり親切心を出して痛い目に遭った例を身近でたくさん見ているため、怖くて手が出せないのだ。
事例
06年に南京で起きた「彭宇(ポン・ユー)事件」。この事件では、彭さん(若い男性)が、バスから降りるときに突き落とされて転んだ女性を助け起こして病院に連れていったものの、女性は『彭さんに突き落とされて骨折した』と主張し、損害賠償を求めて提訴。結果的には、彭さんが敗訴して損害賠償の支払いを命じられたというもの
バランスを失った社会が冷淡な市民を生み出したといえる。
中国人が冷淡なのではない。海外在住の中国人は普通に人助けをする。中国の社会が冷淡なだけなのだ。それが証拠に、外国人も中国では人助けをしたがらない。
現代の中国人は利益ばかりを追求した結果、全員が「冷淡症候群」にかかってしまった。社会全体が病んでいる。これこそが、現代の中国と中国人なのである。
パクリをしようが構わない、しかし、人としての心だけは持っていて欲しいと・・・
Posted at 2011/10/18 05:30:37 | |
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