『V4 engine confirmed for Porsche 919 Hybrid』
AUTOCARのスクープによれば、今年のル・マンを戦うプロトタイプ・レーサー、ポルシェ919ハイブリッドLMP1のガソリン・エンジンに両バンクの間にターボチャージャーを1基備えたV4エンジンが使われることになる
16バルブの2.0ℓユニットで、正しい数値は解っていないが
異常に広い挟角を持つV型エンジンだ
アウディのLMP1とは異なりターボチャージャーは電動ではない
V4のレイアウト自体はスムーズなランニングをもたらすことから、自動車工学に於いては人気のあるレイアウトだが、モータースポーツ、特にル・マンをはじめとするスポーツカー・レースではここしばらく使われた記憶がない
にもかかわらず、ポルシェがこのレイアウトを採用したのには、919のハイブリッド・システムの位置決めの関係からだという
また、単純さ、ブロックの短さ、燃料消費率、そして軽さもその理由になったという
ただし、その振動を抑制するためにバランサー・シャフトを使用することは考えられる
ポルシェが1950年代のル・マンで使用したフラット4も、
180°V型とも評されたので、これがV型エンジンの初採用ではないともいうことはできる
919は、モーターで前輪を駆動し、ガソリン・エンジンで後輪を駆動し、2つのエネルギー回復装置が装備される
それはKERSとERS(ポルシェはAERと呼んでいる)だ。KERSは前輪のブレーキ・パワーを運動エネルギーに代え、ERSはターボの排気ガスを運動エネルギーに変えるもので、バッテリーは、アメリカのA123システムズによって供給されうリチウム・イオンを搭載する
ル・マンでライバルとなるトヨタは前後輪にKERSを備えるが、ポルシェのこの方式はアウディにも似たものだ
ちなみにレギュレーションで、エネルギー回復装置は2個までしか装備できない
ポルシェはル・マン24時間の他にも、2014年のWEC全戦に参加するとアナウンスしており、ドライバーは、マーク・ウェバー、ディモ・ベルンハルト、ロメイン・デュマス、ニール・ヤニの4人が発表されている
また、姉妹誌AUTOSPORTによれば、ブレンドン・ハートリーとマーク・リーブの名前も上がっているという
今年のWECは、4月20日のシルバーストンで開幕し、スパ、ル・マン・インテルラゴス、テキサス、富士、上海、バーレーンで戦われ、既に2台のマシンは出来上がっており、現在3台目を製作中で、次のテストは2月中旬のバーレーンで行われる予定
今でこそ水平対向との言い方しか見掛けやせんが、昔は180度V型との言い方もしたんすよねぇ(^^;
ポルシェと言えば、水平対抗エンジンが真っ先に思い浮かぶんすが、それをわざと異常に広い挟角を持つV型エンジンと言うとはねぇ(笑)
Posted at 2014/01/27 21:21:04 | |
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