『More Formula 2 details emerge』
FIAフォーミュラ2チャンピオンシップに関する詳細が明らかになり始めている。FIAは、世界中のオープンホイール・レーシングを再編成し、現在のサブF1やF3スタイルのシャシーまでの広範囲よりも、かなり論理的な構造をつくるというプロジェクトを進めている。再編成は、大成功を収めたFIA F4カテゴリーの発表、次にFIA F3欧州チャンピオンシップ(そしてFIA F3中東チャンピオンシップ立ち上げの試み)から始まった。そして今では待望の本格的なF2チャンピオンシップの復活という次のレベルに進み、少なくともクラスでは、ハイブリット・パワーユニットとF1タイヤを使用する「ベビー・グランプリ・マシン」によって競われるという技術規約が明らかになった。
2017年に始まる予定のこのチャンピオンシップは、少なくとも10チーム、20台のマシンが参戦し、少なくとも2つの大陸で20~24戦(イベントあたり2レース)開催される。これらのレースは、主要チャンピオンシップ(WECあるいはF1)のサポートレースとして、あるいは、FIAカテゴリー2以上のサーキットにおける高品質レース(パウ・グランプリやバーミンガム・スーパー・プリなど)であれば、独立イベントとして開催される。
FIAは、いわゆる「移行マシン」として、おそらくGP2、スーパーフォーミュラ、ワールドシリーズの既存マシン(すべてダラーラ製)の使用を認めている。これらマシンは、チャンピオンシップの最初の2年間使用することができ、その後はF1と同じ安全基準で、基本的にはミニ・フォーミュラ1設計の専用マシンに置き換わる。
初年度(2017年、2018年または2019年まで)に新マシンが承認され、同じ年のF1設計と同じクラッシュ・テスト基準に適合し、さらに同じ重量の約600kgになる(F1は2017年に軽量化される予定)。寸法的には、F1で使用されるマシンよりやや狭くなり、最大幅が1,800mm、ホイールベースは2,800~3,100mmになる予定である。
出力は約600bhp、寿命は約8,000kmのハイブリッド・パワーユニットがマシンに搭載される。駆動は、パドルシフトによる7速シーケンシャル・トランスミッション、(指定されていないが、おそらくリア・ホイールの)リミテッド・スリップ・デフ。F1仕様のホイールとタイヤにカーボン製ブレーキ・ディスクが装着される。
マシンの空力学に関しては、フロント・ウィングは1,650mmで車幅より狭く、リア・ウィングは最大幅1,000mmのF1で使用されているような狭いタイプであるが、F1とは異なり、ビーム・エレメントが低い位置にある。最後に、異論のあるDRSもF1と同様、パッケージに含まれる。
マシンのコストは30万ユーロ(約4,100万円)になると見られており、パワーユニットのリースと再生コストは10万ユーロ(約1,400万円)未満である。
F2が、GP2やワールドシリーズのような単一仕様になるのか、スーパーフォーミュラやフォーミュラEのような部分的なオープンになるのか、F3、LMP1、F1のような完全オープンになるのかはまだ不明である。FIAシングルシーター委員会のステファノ・ドメニカリ委員長は "Racecar Engineering" に「ドライバーだけでなく、チームやレース・エンジニア、メカニックにもチャンスを与え、モータースポーツ全体が成長することが重要だ」と語った。
「チャンピオンシップの背景にある理念は、競技あるいは関係者全員の成長の一部にならなければならない、というものだった。我々は、ドライバーだけに集中することが多く、それは正しいかもしれないが、エンジニアやメカニックが情熱を持つことも重要であり、これは彼らを巻き込む素晴らしい機会である」
これは、単一仕様のECUが使用されるという点とともに、パワーユニットとシャシー設計は、少なくとも年1回の承認を受けることが示唆される。しかし、単一仕様のシャシー、エンジン、ギアボックスの使用も除外されていない。落札サプライヤーは、性能目標に合致すれば、7年間あるいは13年間、F2に製品を供給する権利を得る。
今秋、F2の将来像が明らかになる可能性が高いが、完全なF2マシンがトラックを走るのは2018年になるだろう。
かつてはF1を頂点とし、ピラミッドを形成していたオープンホイールだが、現在は記事にもあるようにGP2、スーパーフォーミュラ、ワールドシリーズと多岐に・・・
スーパーライセンスの発給に於いてもFIAがこのピラミッドを遵守すれば、未熟なドライバーがF1に出場する事も無くなるかと思われやすよね
ただ・・・
頂点であるF1が現在のように、見る側にとって魅力の無いカテゴリーだとねぇ(o´_`o)ハァ・・・
FIAには、もっと観戦者側に立っての目線で、レースのレギュレーション見直しを図って貰いたいものですよね
Posted at 2015/06/30 18:06:37 | |
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