車高調の塩害対策

冬場の塩カルによる車高調固着…。車高調採用車両の悩みでは無いでしょうか？
自分も何セットも固着させ、時にはアセチレンで炙り、時にはパイプレンチで力技に出たりと苦労が絶えませんでした。
全ては金属に対する知識の乏しさから固着させて来たと言う方が正確カモしれません。

前置きは長くなりましたが、大したことはしません。簡単なひと手間かければ車高調のトラブルは大幅に減ります。

それでは作業に移りましょう、先ずはジャッキアップしウマをかけホイールを外します。

ロックシートを緩める前に流水でネジ山の細かい砂を洗い流します。
シートがシャリシャリ言う様だと砂が咬み込んで居る訳ですから、無理に回さず流水を続けながら違和感が無くなる迄清掃するのがポイントです。

錆が発生していないなら絶対ワイヤーブラシを使わない事が大事です。小さな砂が咬み込んでいるのにシートを回す=ヤスリで擦り金属表面に傷を発生させる事で錆が発生し易くなる事と同意義だからです。

新品時からの習慣が車高調のライフを伸ばします。

ケミカル類は灯油成分がベースのCRC等は使わないで、ラストプルーフやラスペネ等が好ましいと思います。

シートを締め込み後、モリブデンをネジ山に散布しゴムシートを巻き付け圧着。SFテープで巻き付け保護をします。
シールテープ等でネジ山を空気に触れさせないやり方もありますが、些細な傷から錆が侵食を始めるので耐性が高いゴムシートの方が良いと考えて保護層を作成します。

ケース下側からの砂や汚れの侵入を緩和すべく、スポンジリングを挿入します。
外部からのリスク緩和をしておくだけで、洗車だけでは守り切れない冬場の塩害対策が出来ますので一考の余地があると思います。

全て材料はホームセンターで手に入ります。

おしまい