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烏頭坂

室町の世から川越の入口
2011年06月26日
カテゴリ : 埼玉県 > 観光 > 建物・史跡
 国道254号線、通称「川越街道」が川越の市街地に入る直前、国道16号線と交差・合流すべく坂を駆け上がる。

 ふじみ野市と川越市の境で別れた「旧川越街道」も、この坂の途中で合流。合流地点手前の丘の上には熊野神社が鎮座する。丘の麓には、この辺り「岸町二丁目」で維持している山車の格納庫があり、毎年10月の川越祭りの際、引出され街を練り歩く。


 この坂を「烏頭坂(うとざか)」と呼ぶ。
 最も古い記録では室町時代の文献に登場する地名で、その当時から川越の入口だった。

 「烏頭」と書くが「からすのあたま」ではなく、「善知鳥(ウトウ)」という鳥に由来する。鵜飼で有名な鵜(ウ)とは無関係だが、同じように水辺で生活する海鳥だ。
 なぜ海鳥の名がこんな内陸の地で歴史的な地名になったのか。確定的な説は無いようだが、穴を掘って営巣するウトウの習性から、洞穴のことをウロ・ウトなどと呼ぶ例があり、烏頭坂周辺の崖地で数多く発見されている横穴墓に因んで「ウト坂」→「ウトウ坂」→「烏頭坂」となったらしい。


 この辺りは国道254号・16号など道路だけでなく、JR川越線(埼京線・りんかい線直通)・東武東上線(東京メトロ有楽町線・副都心線直通)が絡み合うように台地の下・台地を開削した掘りの中を通り過ぎる、交通の要衝。
 国道16号を潜る部分は、東上線は橋梁を架けているが、川越線は馬蹄形断面のトンネルで抜けている。このトンネルも「烏頭坂トンネル」だ。


 記録に残る最古の「烏頭坂」から500年余り。もし烏頭坂の名が横穴墓に由来するのであれば、更に歴史を1000年遡ることができる。
 古墳時代から平成までが繋がる歴史の交差点でもある。








住所: 埼玉県川越市岸町二丁目21-10 熊野神社
電話 : 049-242-2235

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