関東バス日光車庫

　9月の敬老の日を絡めて、日頃子育てに協力してもらっているおじいちゃん、おばあちゃんを労わり日光旅行に招待した。
　その際に見つけた「関東バス日光車庫」。東照宮から二荒山神社を経由して参道を下ったところにある。


　「関東バス」といっても、東京の中央線沿線で路線バス網を展開する「関東バス㈱」とは全く関係のない別会社。宇都宮市に本社を置く「関東自動車㈱」が運営するバス路線の愛称で、実は東京の「関東バス」よりも歴史は古い。

　
　古レールで組まれた柱と小屋組み、路線図の略図をペンキ絵で描いた破風の看板はまるで模型のストラクチャーのよう。

　レール自体は、確認できた範囲では私もコレクションしている1928年の官営八幡製鉄所製。さほど珍しいものではないが、構造物として残っている姿は貴重になりつつあるのかもしれない。

　子どもたちはそう遠くない将来、また遠足や修学旅行で日光を訪れる機会があるだろうが、その頃まで残っていてくれているか。

　ちょっと寂しさを感じながらシャッターを切った。


住所: 栃木県日光市安川町3-18