イオン狭山の公園

別項でご紹介のイオン狭山(旧カルフール狭山)駐車場入口にある小さな公園。
カルフールとして開店した当初から、この公園は整備されていたように記憶している。
敷地としては商業施設のエリア内になるが、すぐ隣の住宅地からもアクセスできるので、利用者サービスだけでなく近隣対策の意味も含めて整備された公園なのかもしれない。
公園としてはシンプルなレイアウトで、三角形の敷地中央に大型複合遊具が一つ、あとはベンチだけで衛生管理が必須の砂場はなし。水飲み・手洗いは店舗内利用を前提にしているのか、これも配置なし。
複合遊具自体は、メンテナンス性の高い樹脂製部材を多用したタイプ。然程大きくはないが、滑り台を4コース、タワーを2つ造ってある。タワー間を結ぶブリッジはメッシュの円筒形で、安全性とスリルを両立。他にも雲梯・鎖登り・うねった梯子などの遊具が組み込まれている。
次男にとってもかなり面白い遊具だったらしく、取り付くなり身長が達しない雲梯を除き、ほぼ全ての遊具を遊び倒していた。
その中で、次男も満足パパ注目のアイテムが、画像のプレート。何枚かある柵板の1枚なのだが、ライトとグリルらしき穴が穿たれている。次男が触っているのはシフトレバーで、ちゃんと1~3速とRの表示がされる。グリル縦線の数が少ないが、明らかにジープをイメージしたと推測されるデザインだ。
遊具を隅々まで観察してみると、柵板の隅に「LANDSCAPE STRUCTURES INC」なるアメリカ・ミネソタ州にある会社名が陽刻されていた。アメリカ製の遊具なれば、ジープをモチーフにするのも当然だろう。
帰宅してから会社名を検索してみたが、アメリカの会社HPしかヒットしない。
日本の会社が代理店になって納入しているのかと思ったのだが、そうではないようだ。
建設コンサルタントの仕事で公園遊具を扱った経験があるので、その時の記憶を頼りに有力な会社のHPをさがしていたら、「コトブキ」という会社の取扱いでズバリの製品「プレイブースター」シリーズが見つかった(参考URL)。
「コトブキ」と聞けば、普通の方はケーキ屋さんを思い浮かべられるだろうが、あちらは戦後に神戸の汁粉屋から始まった会社で「コンフェクショナリーコトブキ」が正式社名。
公園遊具を作っている「コトブキ」は大正5年の創業で、お菓子屋さんより歴史が古い。公園遊具以外では、シアターの座席やカプセルホテルの居室ユニット、公園絡みではベンチや案内表示板を製作して納めている会社なので、皆さんどこかでお世話になっているはずの会社だ。
コトブキのHPを見ても、この「プレイブースター」がアメリカ製である事を表立ってPRしていないのが面白い。
この手の製品は、購入者(概ね行政機関)と受益者(住民など公園利用者)が異なるのが常。公園利用者としては「アメリカ製で面白い」と思えても、発注者としては安全性や耐久性の保証の面で「アメリカ製では拙い」と考えがちなのを見越して、あくまで「日本のコトブキ製品」としてサプライしているのだと想像する。
コトブキさんからすると、製品の出自をバラしてしまって迷惑かもしれないが、日頃お世話になっている工業製品が、いったいどこからやってくるのか探求せずにはいられない私の性格に免じて、多目に見ていただきたい。
お詫びがてら、特にジープユーザーの方へPR。
お子さまの英才教育の為にもご自宅に1基いかがですか?。6,496,350 円也(税込・基礎工事別)で夢の遊具が手に入りますよ~。
住所: 埼玉県狭山市上奥富1126-1 イオン狭山
電話 : 04-2969-7700
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