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出光リテール販売(株)関東カンパニー

佳きメカニック
2016年07月25日
 民族系石油元売り大手・出光興産の販社16社が統合されて発足した「出光リテール」のうち、千葉県・茨城県・群馬県・埼玉県・栃木県のスタンドを統括する「関東カンパニー」の本拠。
 我が家最寄りのスタンドを運営しているだけでなく、私自身も以前、仕事で石油製品を扱っていたり、真っ赤なジャンバー&耐油靴にライトグレーのパンツが制服だった頃に出光系のスタンドで勤務していた経験があり、数あるブランドの中で一番親しみ深い。

 我が家最寄りのスタンドでは、これまで二度ほど苦境を救って貰った。



 消費税増税が実行された2015(平成27)年4月上旬の或る朝早くのこと。
 数日前からゲレンデの前輪で「チャリコンチャリコン」異音がするので、タイヤをチェックしてみると直径1㎝以上はあろうかという巨大なネジ頭が刺さっている。

 ネジの頭部分だけか、せいぜいピン程度の長さの軸が喰いこんでいるだけだろうと高を括っていたら、工具片手に捩じっても抉っても引っ張っても抜けない。
 こっちも意地になって何度かチャレンジするうちに、どうも刺さっている軸の部分が相当長いことに気付いた。
 これは下手に抜くと本当にパンクしてしまうぞと思ったが時既に遅し。刺さったネジ頭周辺から、勢いよくエア(ただし現状充填されているのは窒素ガス)が抜ける音がする。


 慌てて再びネジ頭を圧し込み、一緒に留守番をしていた次男を助手席に乗せ、国道沿いのカー用品ショップに駆け込むが、10時開店で急ぎ対応してくれそうにない。
 次いで、国道を挟んで向かいにあるピット設備を備えた出光のセルフガソリンスタンドへ向かうも、ピットのシャッターは半開き状態で、こちらもまだ営業開始前といった様子。

 とにもかくにも、この状況を打破すべく相談をせねばとゲレンデを降りると、暗いピットの奥からメカニックが声を掛けてくれた。


 メカニックさんの見立てではタイヤの劣化が進んでいて、応急処置をしても同じ穴もしくは周辺の傷んだ部分から再びエアが漏出する公算大とのこと。私自身、今回の件とは無関係に年内にはタイヤを交換せねばなぁと考えており、その機会にタイヤを新調する決断をした。

 価格見合いと、可能な限りオフロード走破性を加味した結果、YOKOHAMA・GEOLANDER A/T-Sをチョイス。ただタイヤの入庫が来週月曜日で、それまではリヤに背負っていたフルサイズのスペアタイヤを破損したタイヤと換装。破損タイヤのホイールとスペアタイヤカヴァーはピット預かりとなり、当面はスペアタイヤを装着しない姿で走ることとなった。
 
 ちなみにタイヤ新調に要する費用は、メカニックさんも勉強して下さり増税前水準の価格に抑制、本日施工したスペアタイヤとの換装および空気圧調整は無料で、総額10万円超えだけは阻止できた。




 もう一度は、2016(平成28)年7月下旬のこと。
 ゲレンデで牽引する軽トレーラーの車検を通すべく、引き出して点検していたら 尾灯・車幅灯・ナンバー灯・後退灯・方向指示器およびハザードは点灯するものの、制動灯だけが光ってくれない。

 制動灯以外の灯火が機能しているので、電球切れの可能性は低く(実際に右側だけ分解してみても切れていなかった)、また左右とも点かないということは分岐部までのどこかが断線しているものと推定できる。

 しかし車検の予約は午前中の第2ラウンド(1030時~)。故障に気付いた時点で、時刻は既に0900時を回っている。

 ヘッドとの連結部から左右の灯火へ分岐させるところまで、チューブで保護され一部ビニルテープでグルグル巻きに養生されている2mほどの長さの配線中、何所が破断しているか分からない。
 仮にコネクター内部の断線や、ハーネスを全面的に打ち換えなければならないような過酷な破損だった場合は、時間的にも装備的にも、そしてスキル的にも車検予約時刻まではもちろん、今日中の修理も難しいだろう。

 今日の車検を見送ったら、検切れまであと2日。しかも追加で休みを取らねばならない。確実に修理ができる保証があればともかく、ダラダラと趣味車のために職場を空けるわけにはいかない。
 とうとう今期を以て、車検取得を諦めるようか……と絶望しかけた。

 ところが、ここで僥倖が訪れる。
 とりあえず工具を使わず、ビニルテープの養生を剥がさないままチェックできるところだけでも辿ってみようと配線を探り始めたら、程なくネック部分の配線に断裂を見付けた。

 原因と思しき個所を特定しても、ここを繋げなければ制動灯の機能は回復しない。
 被覆を剥がし、ハンダを溶かして断裂部を接続する時間が取れるか……。

 再びラッキーなことに空気圧の点検を主目的で車輌を持ち込んだ、前段タイヤ交換でお世話になった出光スタンドのメカニックさんが、ハンダごてなどを用いなくても配線の接続や分岐ができるコネクタ(ブライヤ等でかしめるタイプ)を持ちだして、手際よくつないでくれた。

 断裂が複数個所あったら、また探し出して同じ作業をするようかと恐れつつ、再び点検してみると、今度は制動灯が点灯し、応急処置乍ら修理が完了した。

 閉ざされかけていた道が一気に開け、これで車検が受けられると喜びつつ整備士さんに御礼を述べ、お代を支払おうとするとニコリと笑い「いぇ結構ですよ」。
 ダークな色のツナギを着た整備士さんの背中に、後光が見えた気がした。


 絶望的なトラブル発生を乗り越えたら、後は極めて順調に、入場してから40分ほどで新しい車検証を手に検査場を退出した。
 そして7mを超える牽引状態でも止められる、大きな駐車場のコンビニに寄って缶コーヒーとお茶を買い、再び出光のスタンドへ。

 休憩中だった整備士さんを呼び出してもらい、車検を通せた報告を済ませ、缶コーヒーとお茶を差し入れた。




 佳きメカニックとの出会いは、穏やかなカーライフの基本である。
 元々「出光ファン」であるのに加えて、このご縁を大切に、我が愛車の安全性を高く維持するパートナーとして、今後も頼りにしていきたい。







住所: 千葉県市原市姉崎海岸25-6 姉崎SS併設
電話 : 0436-61-1819

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