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先日Mercedes-Benzの広告を紹介しましたが、Mercedes-Benzを色々まじまじ見ていると、
やっぱりちょっと乗ってみたくなりました。

メルセデスベンツと言えば小さな頃からお金持ちの車という印象が強くありました。意識的に避けてきたわけではないのですが、丁寧に乗ったことも無かったので乗りに行こうと決めてからはワクワクしていました。

はじめに新型Cクラスの1.8のターボに乗りました。走り出してすぐに感じたことは、車体もハンドルもとても軽くて運転が楽という事です。Cが奥様方を中心に人気があることを理解できます。車体の見切りも良く軽快で、運転の負担に感じる部分が取り除かれているという印象でした。しかしその分運転の楽しさはあまり感じられず、素朴な移動の道具という感じでした。ちょっと価格の割に楽しさが少ない・・・というのが私の感想です。C350や63位になると運転も楽しいのかもしれませんが、1.８では正直もの足りません。



次に乗ったのはEクラスです。試乗車はE350のアヴァンギャルド。同じコースに出た瞬間に思ったのは、これもデカイのに軽いな・・・。という印象で、サイズを除けばCと似ています。運転の感覚に慣れない感覚がありましたが、走り続けていると快適に感じるようになりました。私の場合はEの方が自分との相性が良いと思いました。Eの方が広い分、走り方とキャラクターが合致しているように思います。車内が広くて静かで快適なことが運転する人の心を落ち着けてくれ、「ただ単に運転する時間」というものを「メルセデスを運転するという贅の時間」に格上げしているように思います。この包容力こそメルセデスなのかと感心しました。



運転の負担を取り除き、移動空間を贅の時間にするメルセデス。というのが初試乗の印象です。変な例えですが、考え事をしながら乗ったら、到着時には結論が出せそうなくらい運転に負担がなく、クルマとしての能動的な意志を感じません。それはメルセデスが永年の積み重ねにより行き着いた思想として、クルマ側の主張を消しきっているようにも思います。運転する人間を主と考えれば消しきった個性こそ、乗り手の個性を最大限に引き出すということなのかもしれない、と思いました。なんとなくメルセデスベンツというものを感じることができましたが、まだたった2台に少し乗っただけなので、機会があればもう少し色々乗ってみたいと思いました。