黒カウンテスのブログ一覧

最近知り合いのプローバで遊んでいる。
こいつは、面白いシステムを持っている。
なんとクラッチの油圧ラインにマスターバックをかましているのだ。
画像は私がストックしているアルピーヌミッションの純正（型）スレーブシリンダーだ（手前・新品）。
奥はカウンテス純正。
少し細いのが解る。
プローバはこれよりさらに細い。
どういう事か。

有名なパスカルの原理ならば、スレーブシリンダーは太い方が楽なはず。
しかし、それでは沢山の油を注ぎ込まねばならずマスターシリンダーは多くスライドする。
沢山ペダルを踏み込まねばならない。
なので、スレーブを細く変更してわずかなペダル操作でクラッチが切れるようにし、重さはマスターバックで補助してもらうというわけだ。
当然エンジンの負圧が必要になるが、実に面白い創意工夫だと思う。

ちなみに、私の車はアルピーヌ純正のスレーブシリンダーだった。
なのでペダルストロークはあるが、激軽でみんな驚く。

画像のシリンダーにはＤＭＣと刻印がある。
今やデロリアンのパーツは新車が１台いつでも作れるほどパーツ供給体制が世界規模で安定している。