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「MusicLM」や「MusicGen」や「Stability AI（Stable Audio）」、それらはどれもただの自動演奏に近い。コード進行とリズムを決めればそれなりの曲が完成する。膨大なデータの中から無作為に選び出し、つなぎ合わせればあたかも新曲が登場したかのようである。それはＡＩならではの作曲方法であり、思いも寄らない発想のステキな曲になることもありえるのである。

今年になって登場した「Suno AI」は、ちょっとびっくりである。「歌う」のである。作曲エンジンは前述のものと似たようなものかそれ以下であるが、歌詞を歌わせるといわゆるボカロのような電子的な歌い方ではなく、ちょっと歌がうまい男女が即興で歌うようなリアル感があるものである。「Basic Plan」「Pro Plan」「Premier Plan」の3つのプランがあって、私は無料のベーシックプランを使ったせいか、一日10曲、１曲１分半程度と制限がついた。歌はこっちが打ち込んだ歌詞にだいたい忠実だが、メロディラインに合わないと勝手に歌詞を付け足したりする。時間が余るとこれまた勝手に２番の歌詞を作詞したりする。

グーグルのアカウントがあれば、そのまま使え、ブラウザ上で動く。使い方は、「歌詞」「音楽のスタイル」「タイトル」を入れて「作成する」ボタンを押すだけ。

一日５０クレジット持っていて、一回１０クレジット消費するようだ。驚くのは「日本語（漢字）歌詞」ＯＫということだ。ChatGPTで歌詞をつくらせ、Sunoで作曲させればAIだけでコンプリートする。もちろん、自動歌詞作成、自動曲調作成もSunoにあるので、お任せもできる。女声か男声かの指定ができれば尚良いが、これはベータ版なので正式版に期待しよう。
https://www.suno.ai

※男声・女声は音楽のスタイルで指定できるそうです。