今は亡きSSR TYPE-C
タイヤが残り2~3mm位になったのでタイヤ交換をしようと思っていましたが、そのついでにホイールも買ってしまいました。セットで買うとお得感がありますしね。実際少しは安くなるようです。しかし古いタイヤも山が減ってブロック倒れが無くなった状態で、サーキットでは好い感じでまだまだ使えます。雨の日は街乗りでも怖いですが。豪雨の高速で飛ばせば即ハイドロじゃないかな?
そこで将来Sタイヤを買うことも視野に入れて、思い切ってアルミホイールももう1セット、SSR(スピードスター)のTYPE-Cを買いました。軽量ホイールの定番ですね。候補はTE37、ADVAN RG、とあったんですが軽さと値段で決めました。あと、SSF(半溶解鍛造)製法という、いわば鍛造と鋳造の好いとこ取りのSSR独自の製法に惹かれたってこともあります。
☆ 製品について
SSF(半溶融鍛造)製法 とは固体と液体の中間点、半溶融状態で高圧を掛け成型するもので、それによりMHDビレット(アルミの固まり)の特性である粒状組織により、鍛造に匹敵する強さを確保。これによる肉薄化は一般の鋳造製品に比べて最大20%の軽量化を実現し、更に鋳造の造形力を併せ持つことにより高圧整形後の機械加工工程も削減するという製法で、各製法のメリットを好いとこ取りし、さらに真円性を初めとする高い精度、電磁攪拌されたMHDビレットの利点である不純物の無いピュアな粒状組織による不良製品の発生率の低さから、リ-ズナブルな価格を可能としたもの、ということです。確かに市場価格はRAYSやADVANなどの他の候補より安目です。また、このSSF製法は特許を申請中とのこと。この特許って言葉には弱いんですよね。
つまりぶっちゃけた話、鍛造の強度と軽量+鋳造のデザイン性と粘りを併せ持つ画期的な製品ということでしょう。SSRのHPを読んでそう理解しています。どうです?良さげでしょう?
また、デザイン的にも好みの細身6本スポークで、希望のゴールドをラインナップしていた点もポイントです。2枚目3枚目の写真を見て貰えば解るように、前のRAYS TE07 STiよりも見た感じシャープな雰囲気に気になりました。色もゴールドで一緒ですから大きくイメージは変わりませんが、大変気に入っています。ホイールの場合、性能も大事ですが、見てくれはもっと大事でしょう!?
☆ インプレッション
軽量化等、性能面では体感的にどうかというと、ハッキリ言って街乗り程度では全く解りません。おそらくサーキットへ行っても鈍感な私では体感的に解るかどうか・・・。しかし理屈から言えばバネ下重量の軽量化はバネ上のそれの10~15倍の効果、と言われています。この式に従って計算すれば、TE07:16inch/7Jで5.8kg SSR TYPE-C:16inch/7Jで5.03kg 5.8-5.03=0.77kg 0.77X4X10~15= 30.8kg~46.2kg のバネ上軽量化と同じ効果 と言うことですよね。まぁこっちとしては効果が解んなくてもタイムさえ縮まれば好いんですけど。全ての期待はそこに集約されますね。要するにこれであと0.5秒縮まってくれれば儲けもんってことです。このNEWウェポンを引っさげてサーキットへ行くのを心待ちにしているのでした。
まぁバネ上の軽量化が先だとか(運転手の軽量化のこと)、腕が問題だとか、いろいろな意見はあるでしょうが、他力本願でも好いから速く走りたいんですよん!
☆ ちょっと気になるぶっちゃけ情報入手!
書こうかどうしようか迷いましたが、あくまで未確認&未経験&不確定情報ということ前提で、書きます。
↑本編ではかなり気に入って、好いことばかり書いてありますが、実は最近、ある筋から気になる情報を聞きました。ぶっちゃけた話、このホイールはサーキット走行等激しい使い方をすると割れやすく変形しやすい、とのことを聞き込みました。スポークの付け根に亀裂が入ったりした車が・・・・。それも複数。
真偽のほどは定かではありませんが、サーキット走行をする人にはこのホイールは勧めないショップもあるようです。クレームに対してメーカー側は、このホイールはあくまでサーキット用ではない、と解答しているようです。確かにこの上に「RS=レーシングスペック」という同デザインのモータースポーツ用のものがラインナップされています。しかしHP等の記述を見れば明らかに高性能高剛性を謳っており、もしメーカーの説明の通りであれば大いに誤解を招く広告と言わざるを得ず、JAROへの連絡も考えねばならない内容です。(JAROのHP)
買っちまってからショックな情報ですが、私、SSRは街乗り用にすることにしました。街乗り等では全く問題はないとのこと。デザインや軽さはやはりとても気に入っていますので。
で、サーキットはやはりRAYSで行くことにします。
重ねて申し上げますが、あくまで未確認情報ですので閲覧者各位の責任で御判断をお願いします。
☆ 緊急報告! ホイールぶっ壊しました(汗) ('04.4.3 MLS ←当日の走行会報告)
上記の危惧を抱いていたところで、さっそくやってしまいました。てか、その弱さをモロ露呈してくれました。街乗り専用にすると言いながら、結局軽さからの期待でサーキットで使ってしまったおいらが馬鹿なの?
状況はこうです。舞台はとある走行会。お天気にも恵まれ、気分好く走行中、1コーナー(10Rのヘアピン)の立ち上がりでちょいと踏みすぎてパワースライドを誘発、オーバーステアでリアが流れます。姿勢を立て直そうとした管理人はカウンターを当てるが、目一杯アウト側へ寄っていたMYインプレッサ君は右半分ダートへ。しばし右半分はダート、左半分は舗装路の走行を強いられるも、うまく姿勢制御出来た管理人はコース内に戻ろうとします。その時です、ガツンと衝撃を感じました。舗装部分とダート部分に少々高低差があり、そこを乗り上げたのでした。で、車はコース内へ。
おそらく、てか、間違いなくその時でしょう、やっちまったのは。それからどうも異常な微振動が感じられます。目視では全く解りませんが、帰りの高速道路ではハッキリ異常を感じました。
翌日、タイヤ館でバランサーに掛け、看て貰ったところ、右フロント・右リアのホイールは壊れていました。店員曰く「グチャグチャ」だそうです。
ダートと舗装路の段差が、ガツンと衝撃が来るほどあるサーキットもサーキットですが、あの程度は縁石にハードに掛ければ往々にして起こり得る程度。それも10Rのヘアピンの立ち上がりですし、半分ダートなんですから当然アクセルも抜き気味です。絶対速度もかなり低いはず。衝撃のエネルギーはそれほど大きいとは思われません(※)。それでホイールグチャグチャとはこれ如何に!?
それから今日まで色々調べてみましたが、同様の報告、いや、もっと酷い報告が散見されますね。某HPでは6本のスポーク中4本が付け根から割れていました。サーキット走行の後とのことでしたが、メーカーのHPのあの記述では誰でもミニサーキットくらいは走るでしょう。決して間違った使い方とは思えません。また、聞いた話の中で、6本全部折れた人もいたとのこと。ここまで酷いと命に関わる問題です。これらのケースの場合、単なる損害賠償の域を超えてPL法の適用も十分考えられるのではないでしょうか。
また、某SHOPや、その常連客の間では既に周知の事実としてされていたり、別の某SHOPの社長は「剛性が無い上に曲がりやすい」と明言しているではありませんか!
これはそういうホイールです。街乗りはOKです。とても軽くてデザインも非常に気に入っています。しかしハードユースは絶対X。当該ホイールのHPの記述を鵜呑みにして、事前調査が不足していました。よく調べて買わなかった自分に腹が立ちます。まぁこちらから敢えてクレームは付けませんけど。
起こってしまったことは仕方がない。諦めます。で、話は変わりますが、昔、こんな事がありました。
現在装着中のエナペタル車高調を入れるときの事です。そのSHOPの社長の運転するデモカー(エボ6=エナペ装着済)は走行中、「こんな事しても大丈夫」とか言っちゃって、いきなり歩道の縁石に乗り上げて見せてくれました。歩道の縁石ですぜ! 今回の衝撃などとは比べ物になりません! オマケにタイヤは17インチの40か45扁平ですから(うちのは50扁平)。驚きました。もちろんエナペタルの優秀さを示すデモンストレーションだったのですが、ホイールは大丈夫か?と思ったのを覚えています。
で、ホイールは??? それが大丈夫なんですよ!そんな事しても! (大丈夫じゃなきゃしないよねぇ) そのホイールとは、タケチプロジェクトのRacingHart CP-035でした。このホイールはHPを見てもハッキリ競技スペックだ、と謳ってあります。そしてその通りの実力・強度を持っている。更に世界最軽量を誇っているんです。こういうホイールも現実にあるんです。ただ馬鹿高い・・・(涙) 16の7Jで44000円とかします。もちろん1本ね。しかしこの値段は妥当だと思えてしまいます。
このSHOPも、前述の「曲がる」と明言してたSHOPも、お勧めとしてCP-035とENKEIのESターマックを上げていました。ESターマックは、これもまたそのHPでレース/ジムカーナ用、とハッキリ謳ってあります。その強度はハードな競技の使用にも耐えうるようです。ただ、軽量という点ではCP-035に1歩譲るようですが。しかし大きな利点は「安い!」 16インチ7Jで1本25000円です。このホイールについても色々調べましたが、割れたの曲がったのという報告は、管理人が調べた限りでは、皆無でした。
今回のことは好い教訓でしたね。十分な事前調査を怠ると痛い目を見る、ってこと。メーカー側のHPの記述は疑って掛かる、その方が無難です。実際のユーザーの声を集めた方が好い。特に懇意にしているちゃんとしたSHOPの関係者の声や、多くの好い常連が付いているSHOPの関係者の声は貴重且つ有益です。
なけなしの金払うんですから、こういったことを踏まえて失敗のないパーツ選びをしましょう。お互い・・・
(※)衝撃のエネルギーは速度の二乗に比例します
☆ 南無阿弥陀仏「SSR」 合掌 ち~ん・・・05.4.18
もう皆さんご存じでしょうが、やっぱり、というか何というか・・・SSR=(株)スピードスターと子会社のスピードスター販売(株)は、1月27日大阪地裁に自己破産を申請し、要するに潰れました。2社の負債総額は67億円。原因は国内での販売が不調になり、製品不良も出して経営が逼迫したというもの。自業自得と言うべきか・・・
従業員の皆様、並びにご家族には罪はないので、気の毒ですが、早く良い再就職先が見つかることを心より祈っております。
・・・して、生き残った2本は、某友人所有のGC8D型インプレッサに嫁ぎ、彼は喜々として街乗り用に使用しております。めでたしめでたし。余生を全うして頂きたいものです。
関連情報URL:www2.odn.ne.jp/~chr58670/ssr.html
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