中古ビーノの罠(水油冷エンジンの巻)
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
中級 |
作業時間 |
6時間以内 |
1
近所の奥様から新しい原付の手配を頼まれた。
「今まで乗っていた古臭いヤツ(鱸SEPIA)より今風のがイイ!」との事。
そんで、いわゆる“今風”ってのが、昔のベスパやランブレッタを模したレトロ風の「ヤマハ・ビーノ」や「ホンダ・ジョルノ」でR。
個人的な好みでヤマハに決定。ベース車を30,000円位で手に入れ、10,000ほどでメンテして計40,000という算段(利益なし)
と~こ~ろ~が~
2
とりあえず届いた状態でまず試乗。
このビーノ、50ccなのに水冷4サイクルという贅沢な作り。
うん、50ccの4ストだから出だしはオットリしてるけど、普段乗ってるビッキビキにイキった2ストより疲れなくていいかも~。
なーんて思ったけど、「チリ…チリ…」と、微々たる異音がするんですナ。ベスパだったら気にしないけど、ヤマハじゃマズそうな異音が。
で、オイル交換してみると、ドレンから緑の液体が。
3
昔、スズキで「空油冷」なんてのはあったけど、ヤマハが「水油冷」を開発していたとは。
いや違うだろー!
ヘッドのカムギア横にあるウォーターポンプのシールとベアリングがメタメタにて候。
4
いろいろ調べたら、初期のヤマハ4スト50ccエンジンだとよくあるトラブルだとか。
おまけにシリンダーのヘッドガスケットも抜けるらしく、これも併せて部品注文。
水冷やブローバイの配管が多くて大変だが、3バルブにローラーロッカーアームとエラく手の込んだエンジンだった。
環境対策対応の流れで、気合を入れて長~く使えるエンジンを作ったものの、国内で作ると恐ろしい値段になるので、製造&部品コストが安い外国でやったのがダメだったのかもネ。
宿命のライバルであるホンダも痛い目を見たとか。
5
こ奴らが外した劣化部品。
シールもベアリングもインペラ・シャフトもボーロボロ。取り寄せた部品は形状が違ってたので対策したのだろう。
いやー、あぶねーあぶねー。
ベアリングがエンジン内に落ちたらオシャカだろうなー。
でもリコールにはなってないんだよなー。
6
各種オイル&冷却水の他、バッテリーやプラグ、エアクリーナー、セルモーター(内部で崩壊)グリップを交換、キャブレター、ブレーキ&ワイヤの清掃&注油、配線の整理、そしてシートを張り替えて完成。
最後にシュアラスターと黒樹脂ワックスでビカビカに磨く。
人のバイクなんだけど、イジってると愛着が出てきてしまう悪い癖。
7
ビーノにはシート下にラゲッジスペースがあるが、リアのキャリアを替えればハコがつけられる。
しかし「あんなオッサン臭いモノ、シャレオツなビーノに似合わん!」との事で却下。
だよねー。。。
(僕はオッサンだから付けてるけどー)
しかし、グローブや小物を入れる所が欲しいとのことで、インナーポケットも装着。
今もたまーに定期メンテで乗るけれど、これで原付イジメを回避する黄色ナンバーにしたら結構幸せかも。
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