ALL4限定、センターデフの電磁クラッチ不良 ... 解決
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納車後、300kmくらい走行して気が付きました。
停止状態(または徐行速度)からハンドルをいっぱいに切って左右に曲がると、後ろから「ガコン」という大きな音とショックがあります。
特に軽い上り坂で、アクセルONの状態で曲がると、音とともに一瞬駆動力が抜ける感じがありガクガクと揺れます。
原因は、ALL4独自のセンターデフ(の一部であるクラッチ)でした。
センターデフ自体はフロントのミッション横にありますが、何故か電磁クラッチは分離してリアデフのすぐ前にあります。
発進時や低速ターン時は、初動はFFとして動き、徐々にリアへ駆動を伝えるプログラムになっているのに、あるタイミングで突然コネクトしてしまい、FFから4WDに一瞬で切り替わって音やショックが出ていたみたいです。
この電磁クラッチのコネクターを外して走る(常にFF状態)と音が出なかったとの事。
繋ぐとまた異音とショックが出ます。
ディーラーがメーカーへ問い合わせをしたら、海外で同じクラッチの初期不良報告があり、症状も同じだったために確定となりました。
国内にパーツがないので本国オーダーをかけてもらいましたが、在庫があっても2週間、なくて制作からだと数ヶ月かかるとの事。
パーツ入手後は、二泊三日程度の修理になるそうです。
旋回中に突然駆動力が抜けるのは危険(信号からの右折等で直進車に突っ込まれる可能性あり)ですし、国産車だったら... リコールですよね。
海外メーカーには強制力がないですし、BMWはどんな対応をするんだろうか。
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6/29追記。
車が帰ってきました。
預けてから約2週間かかりました。
パーツを空輸してもらうよう交渉し短縮しましたが、当初は定期船便を利用して数ヶ月預けになるという案内でした。納車直後の初期不良でそれはないでしょう、という事で色々面倒な交渉をしました。
基本的に、クレームしないと何も進まないメーカーですね ...
ファイナルドライブのクラッチ(オリジナルとパーツナンバーの異なる新型)と、その周辺のパーツを交換し、ECUのプログラムもアップデート〔Verが変わった)しました。
写真は、リフトアップした車両を下から撮ったもので、赤丸が当該部品。
同じ症状は、国内では私を含めて2例だそうですが、既にクラッチも制御プログラムも改良された新しいものが用意されていたとなると、海外ではかなりの数発生していて、数ヶ月前から対策が練られていたという可能性も。
クレームするまで何のアナウンスもありませんでしたし、今後も通知を出す予定はないそうです。
2011年3月生産の途中から、対策品を使った生産になっています。
パーツだけで約26万円、工賃を入れたら結構な額になります。
むやみに改善対策やサービスキャンペーンを出しにくいのは分かりますが .... 安全に直結する部分ですからねぇ。
メーカーの姿勢としてはどうなんだろう。
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