てなわけで、すこ~しずつラジコン菌をばら撒いているわけですが(笑
まあ、この手のモノなんでもそうなんだけれど、走らせてる時間より整備調整に使う時間と労力のほうがずっとでかい。
当然。
ギヤ周りなんかでも0.1mmのシム一枚で全然回り方が変わったりする。
聞く話しでは本物の全日本エキスパートの人とかはシャシーのネジのうちの何本かをあえて材質を変えて(このクラスだと基本オールアルミかチタンネジ)シャシー剛性を変えたりもするらしい。
まあ、そんなところはずーっと遠い世界で・・・
とはいえサーキットを走らせるレベルでもある程度はきちんとしたほうが楽に走ってくれる。
特にアライメントは重要。
実車と同じで真っ直ぐ走らなかったりタイヤが変に磨耗したりしては興ざめ。
アライメントのとり方をざっくり紹介します。
まずなるべく平面な場所を用意します。
今回の場合ちょっと薄いんだけれども(本当は1cmくらいの硝子板が欲しい)水槽用のガラスの蓋を使っています。
(サーキットに持っていく時はABCホビーのアクリル製セッティングボードを使ってますが)
で、まずざっくり説明書準拠くらいの各アーム長にしておいて。
とりあえず車高。
ここから先何度も計測が出てきますが角材ではなくタイヤで接地しているときは測定前に必ず一々さすをフルボトムさせてなじませてから計ってください。
前後任意の箇所でそれぞれ測定。今回は前後とも5mm。
調整はダンパーのバネアッパーのネジ(下側でも出来るけれどもこちらは基本的にはダンパー左右の長さをあわせるのに使う)で行います。左右だいたい均等に。
次はリバウンドを見ます。
絶対的なグリップはリバウンドを規制しない方が高いのですが、リバウンド過多になるとステアリング戻したときに舵が残ったりします。
またここで基本的なグリップの前後バランスの設定という意味合いもあります。
まずリヤ。

シャシー下にかませてる角材は高さ10mm。そしてこの状態でタイヤがギリギリ接地しているかどうかにサス根元のツイックスクリュー(芋ネジ)で調整。
元の車高が5mmなので都合リバウンド5mm。
フロント。

タイヤの下に2mmの厚さの板を挟んで調整。
なので都合リバウンド3mm。
とはいえ、一々リバウンドを計るのは結構めんどい。
なので代用になる基準を作ります。
一般的にはドループ(垂れ下がる)と呼ばれますが人によって若干測定箇所が違ったりもしますのでこの数値はそれぞれが固有であるいは測定箇所を明示しないと参考になりません。
使うのはこのゲージ、ドループゲージと呼びます。

先ほど使った10mmの角材と同じ高さが0mm。
つまりシャシー下面からどのくらい上にあるかということを計るものです。
タイヤを外して角材の上に乗せて・・・

まずそのままの状態で測定。
写真ではサスピン真下のアームがゲージに当るのが5mm。
左右計ります。まあ多分誤差出てます。
で、ここで一旦ショックを左右とも外します。そしてスタビライザーもどちらか片方のエンドを外してサスアームを完全にフリーにします。
この状態で先ほど測った数値に左右同じくあわせます。
で、スタビリンクだけ繋ぎ直して、スタビ調整。
このようにゆっくり手で持ち上げると、やや遅れて逆のアームも持ち上がります。
このタイミングが左右でほぼ均等になるようにスタビリンクの長さを調整します。
但しあまりに違う場合一旦スタビを外してスタビ単体のゆがみを点検したほうがいいです。
で、ショックも戻します。
ここからは一般的に言うアライメント調整。
アライメントって3次元的にいろんな要素が絡まるんで、ここから先はトーやったりキャンバーやってまたトーに戻ったり適宜って感じです。
キャンバー調整
おっと、ここで出てきたコレ

この青いブツはタミヤのターンバックルレンチ。
コレは買っておいたほうがいいです。
ターンバックル調整のみならず、

ボールエンドを外すときにも便利です。
なくてもラジオペンチで外せますがボールエンドのプラに傷が付くんで・・・
で、話を戻しましょう。まあ、だいたいツーリングカーの場合キャンバーはネガティブで1~2度の間が基準と考えていいでしょう。

トー調整。フロントはだいたい若干のトーアウト気味。
現行で自分は左右それぞれOUT1度
リヤはタミヤの最近の中級以上の車はサスブロック(サスペンション根元にある青いアルミ)の長さを変える事によってアームごと角度をつける方式。
まあ、最近のトレンドはリヤはイン3度あたりでしょうか。
但しパワーの有り余るモディファイドクラスの流行なので其れよりもパワーが低いタミチャレレベル(ブラシ23Tとか)だったら2.5度くらいのほうが抵抗にならなくて良いという話も有ります。
だいたいこんな感じで最後にショックのバネ皿位置を測って左右そろえておきます。
あとは気が向いたら各アーム長をそれぞれ測って左右差がないことを確認。
左右に著しく差が出るときはどこか曲がってます。
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Posted at
2014/01/30 19:30:32