今回はラジコンカーの臓物について。
まあ、電動ラジコンカーって言うくらいだから、シャシーにはモーターとバッテリーくらいは乗ってるのは判ると思いますが。
ではそのほかの臓物について。
まあ、この辺のは電子部品なんだけれど何故かひっくるめてメカと呼ぶことが多い。
まあ、だいたいハイエンド系だとこんな感じの積み方が一般的。
場所がなくてステアリングサーボの上に受信機を乗っけたりすることも多々ありますが・・
一番左の大き目の四角くて黒い箱が【ステアリングサーボ】。
コレが働いて、フロントタイヤの左右舵角が制御されます。
その後ろのコードの陰に隠れ気味で見えにくい奴、黒い線がひょろっと出てる奴が【受信機】。
プロポから電波で発信された操作を受診して各所に伝える役目。いうなれば操縦者の分身。(の、わりに結構扱いは・・・)
次の青いヒートシンクが見えるものが【アンプ】または最近は【ESC】。
モーターに行く電気を総合的に統括して制御します。抵抗制御系のブレーキも掛けることが出来ます。(モーターの逆起電力を制御)
また、バッテリーに直接接続されるものコレ。なので操縦システム全体の電力もアンプから供給されます。
それゆえスイッチもアンプについています。
(スイッチ切っても危ないから絶対走行時以外はバッテリーコネクター抜くこと。家燃やすぞ。)
で、一番右の円筒形の物体が【モーター】。
アンプから青白2本の電線でつながってるのがわかると思います。
つまり普通に直流モーター。ミニ四駆のモーターとサイズ以外の作動原理はは大差ないです。(ちなみにこいつはアトラスの23Tストックモーター)
ただね、ブラシモーターってメンテナンスが非常に面倒くさい。
高速で回るコア自体に電力供給しなければ回らないので、構造上どうしても滑りながら電気接触をする接点(ブラシ・コミュ)が存在して、ラジコンくらいの大電力になると僅かな接触の良否で火花が飛んで接点が荒れる。
そうなるとどんどん効率が落ちる一方なわけで・・・
ハイエンドな人たちは昔は走らせてる時間よりモーターをメンテナンスしている時間の方がよっぽど多かったそうです。
ま・・・そんなのは昔話となりつつありまして(T社さんは未だにブラシに未練がおありのようですが・・・)
最近は・・・
じゃじゃーん!
ブラシレスモーター!
こんなものが主流になりつつありまして。

タミヤ ブラシレスモーター 01 16T・ESC 02 センサー付 セット

ヨコモ ZERO ブラシレスコンボ (ガンメタカラー) (13.5T・BL-RS3)
2極直流をESCで三相交流に変換して交流ブラシレスモーターを回す。
電磁コイルがコアからケース側に変わるので厄介なブラシが必要ない。
コアローターは単純に永久磁石。
まあ、制御はその分複雑で信号線の束があったり、給電線も三相なので3本になったりもしてますが。
まあ、入手性やセッティングしやすさ、なんかを加味すればヨコモのコンボを買っておけば問題ないかな(最初は16Tあたりを買っておいてあとでモーター変えればいいし)
タミヤのも悪くは無いんだけれども6.6Vリフェバッテリーあるいは7.2Vニッカド・ニッスイ系バッテリーであれば・・・
タミヤ自体が7.4Vリポバッテリーを採用してないんで、コレを使うとなるとね・・・
まあ多分普通に動くんだけれども、通称リポカットといわれる機能。
バッテリーが減ったときにリポバッテリーは過放電に弱いのであらかじめ決めてある電圧を下回ったらESC側で強制的に走行を終了させる機構なんだけれど、コレが無いというかリポ設定が出来ない(リフェ設定は確かあったはず。)
で、ステアリングサーボ。
まあ、入門用プロポセットを買えば普通についてくるモノではありますが・・・
まあ、最初はついてくるモノそれで充分。
左(102と見える方)がサンワの入門用セットに付いてくる汎用アナログSERVO。
右(ERS-971)と見えるほうがチョト高級(それでもまだ安いほう)なローハイトディジタルSERVO。
この角度から判る違いはサーボホーンが付く作動部分のセレーションが樹脂製か金属製かの違いくらいか。
ま、コレがでかいんだけれどね。金属製のほうがサーボホーンがしっかり固定できるってことで。(当然内部ギヤの材質も違いますが・・・)
アナログとディジタルの差はと言うと・・・
受信機からの信号を解析するマイクロプロセッサがあるかどうかという点。
一般的にはディジタルサーボのほうがキックバックのような外力に対する保持能力は高い・・・らしい。
がよくワカラン。
どっちにしろ、0.1秒/60度を切ってトルクが5kgもあればツーリングには使えるでしょう。(たしか101は3.3kg位だけれど普通に走らせるのには困らん。)
横から見るとこんな感じの違い。
まあ、何でローハイトを愛用してるかといえば、メカ搭載スペースが広くなるそれだけ。
あと、、、
忘れてた。
受信機。
コレはサンワのエントリーモデルに付いてくる受信機とほぼ同等製品。
2.4GHz電波になってクリスタルもいらなくなりこんなに小型に成りました。
昔は限られたバンドを使うしかなかったからサーキットなんかでも車チェックしたくても電源入れられない(=同じバンドを他者が使用中)とかざらで、電源を入れるときも【05番入ります!】とか大声で宣言したり札を取ったりと手間でしたが。
レースによっては走行時以外はプロポは主催者の管理下でてのも有りました。
が、今では2.4GHzであればまったくフリー。
ピットで調整するときもバンド占有確認なんかする必要も無し。
とはいえ少数ですが旧来のナローバンドや40MHzを使ってる人も居ます。
そして、イマドキのサンワのプロポ楽なのが、エントリー機(MX-V)でも、複数の受信機とのペアリングをあらかじめメモリーして置けるので車が複数あってもプロポは一台で済む。
2台目からは受信機・サーボ・ESCそれぞれバラで好きなの買ってねって寸法。
ま、臓物に関してはこんなもんかな。