メッキグリルの剥離キズ補修
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
 初級 |
作業時間 |
30分以内 |
1
今回はうちのヴェゼル・ツーリングのフロントメッキグリルにいつの間にやら付いていた、飛び石によると思われるメッキの剥離キズを補修(…と言ってもゴマカシのタッチアップなのですが…f^_^;))していきます。(*^-^*)ゞ
ヴェゼル・ツーリングはメッキグリルが特徴の一つですが、輝くメッキは箔がついて良いのですが、そのメッキ故にキズも目立ち易く、そしてメッキ層に及ぶキズが付いた場合は補修する手立ては実質有りません。(>_<。)(既存メッキ層の総剥離と、再メッキ処理が必要になります。)
通常の塗装仕上げならば塗装表面には最終のウレタンクリアー層がある程度の厚みであるので、微細なキズならばコンパウンドで磨いて消せるのですが…。
多くの樹脂製品メッキ処理で行われているスパッタリングメッキ処理では、ベースコート(黒色塗装が主体)の上に極薄いメッキ層を形成させ、その上から保護の為にトップコート(2液性ウレタンクリアーが主流)を塗って仕上げます。
しかしながらメッキの持つ鏡面光沢を活かす為には一般塗装程の厚いトップコート層は塗れず、また先述の極薄いメッキ層も相まって塗装仕上げならば消せる程度のキズでもメッキ層まで達してしまう事もしばしば…。(;^_^A
よしんばトップコート層内で収まった小キズであっても、その下が鏡面メッキ層である為、通常塗装仕上げならばほとんど気にならない程度のキズですら、鏡面の光沢・反射によってかなりキズが目立ってしまいます。
2
さらにヴェゼル・ツーリングの様に、フロントグリルという前車が巻き上げた “砂利” や “飛び石” が当たる可能性の高い箇所にスパッタリングメッキ処理を施したグリルを採用すると…、
樹脂であるベースコートorトップコートと、金属であるメッキ層という性質の異なる材質との境界接合強度が比較的弱くなり、衝突衝撃によりトップコート層が剥離、もしくはメッキ層(トップコート層含む)の境界で剥離し易くなってしまいます。
(極薄メッキ層の鏡面度はベースコート表面の平滑度に依存の為、いわゆる一般塗装で言うところの “足付け” がほぼ皆無な状態である事も遠因でしょうかねぇ。)
写真にあるとおり、我がヴェゼル・ツーリングのメッキグリルに付いてしまった「メッキの剥離キズ」についても、やはり2箇所ともベースコートの黒塗装表面からメッキ層が剥がれ落ちた状態のキズとなっていました。(>_<。)
こうなってしまっては先述のとおり、グリルを外してメッキ屋さんに持ち込んで『既存メッキ層の総剥離と再メッキ』を依頼するか…、ディーラーに『新しいグリルを部品注文して』自分で交換するかしか、メッキグリルを元どおりにする手はありません。(⌒-⌒; )
(当然ながら再メッキ依頼に掛かる費用を考えれば、新品のグリルを購入する方が安くつきますねぇ~。)
ただ、うちのヴェゼル・ツーリングは平日妻が高速道路を使って通勤したり、週末は郊外へ出掛けたりと、この先も “飛び石” 等によるキズは増える事が確実なので、本格的な補修・交換はもう少しキズが増えてからで良いだろう…、と考えるのが小市民である私のもっともな判断です。(#^.^#)
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しかしながらフロントのメッキグリルに、大きい方で米粒大とはいえメッキ剥がれがあると、特に先述のベースコートの黒色が顔をのぞかしている状態では、光の反射具合によってはそれなりに目立ってしまっています…。
そこでせめてタッチアップで目立たない様にしたいのですが…、おそらく過去幾人もの先達が教訓で残しておられるとおり『塗装でメッキ同等の鏡面反射状態を再現するのは不可能!』という事実です。(;´Д`A
メッキ調を再現するために、昔は各塗料メーカーさんの『シルバー色』が使われていましたが、例えエアーブラシで塗ったとしても結局は銀色の微細な顔料粒子が表面に定着するだけの、いわゆる『ラメ調』であり光が微細に乱反射しているだけで鏡面の様な写り込みはしない状態になるのが関の山でした。(>_<。)
まぁ例え『ラメ調』であってもメッキ面のキズ隠し程度ならば良しとするしかないのですが…、
そう言えばここ15~20年程前(詳細は不明)にガレージキットなど模型製作の関連で、一部ではありましたがかなり鏡面に近い塗装が出来る塗料が売っていた記憶があったので久し振りに検索してみると…、
なんとタイムリー(?)にも、メッキに近い鏡面を再現出来る塗料が昨年再販されたとの情報が…、それも『ガンダムマーカー』というマーカーペン型で!(゚д゚)オォ
昔はこの手の鏡面塗料って『すごく小さなビン入りで数千円した筆塗り用高価塗料』であった記憶しかないのですが…、今や『ガンダムマーカーEX ガンダムメッキシルバー』1本¥600-程度で買える御時世とは…。(#^.^#)
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早速ネット通販で『ガンダムマーカーEX ガンダムメッキシルバー』を購入。再販後は一時品薄状態だったらしいですが、今はネットで普通に購入出来ます。
(品薄時代の転売ヤーの名残か、未だ高値を付けた商品表示もありますが…。)
ガンダムマーカーが世に出た頃には私自身がほぼプラモデル作りからは遠退いていたので、筆塗りorエアーブラシ塗装しか経験は無いのですが、使い方はペイントマーカーと同じく先にペンをよく振っておいて、使い始めにペン先を紙等に数回押し付けて中の塗料をペン先まで染み込ませ、後は塗りたい所にペン先で塗っていくだけと簡単!(*^-^*)ゞ
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塗ってみた感想としては、やはり御世辞にもメッキ鏡面の様とは言えませんが、以前の『ラメ調シルバー塗装』に比べれば雲泥の差!
塗った箇所には多少の写り込みも見られており、多少くすんだ鏡面と言った感じで、写真のとおりタッチアップとしては遠目には傷跡は結構目立たなくなります。d(^_^o)
正面とか写り込み対象物が近くにある時には、周囲のメッキ鏡面との反射具合の違いにより米粒大の傷跡が判る状態ではありますが、黒色ベースコートが目立つ状態からの補修状況としては良好です。
ただしこの『ガンダムマーカーEX ガンダムメッキシルバー』の特徴として、塗って出来た鏡面を保護しようとクリアーを塗るとくすんでしまいますし、指等で触れると黒く変色してしまうとの事です。
まぁ元々がプラモデル用のラッカー塗料ですので塗膜の強度なども低いですし、屋外使用の温度差や紫外線・雨・風にさらされる環境で耐えられる事などハナから期待はしていないのですが、逆にマーカーペン型で気軽に塗ってタッチアップ出来る利点があるので、補修跡の塗料が剥げてきたり、くすんできたらマメにタッチアップして様子を見る事にします!(≧ω≦)b
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