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工房にピアノをお迎えしました。
母屋にもピアノはあるのですが、新しい工房にぜひとも入れたかったのです。

ジモティーを覗いていて、福岡市内の方が家を処分する前に引取先を探している、というピアノが目に留まりました。
数人から問い合わせがあったそうですが、ご縁があり、我が工房に迎えることになりました。

ピアノの移設は専門の業者にお願いして、昨日やってきました。写真は撮っていませんが、文字通り屈強な体つきのお2人が、肩ベルトを使いながらも、文字通り人力で、200kg以上あるはずのピアノを担いで運ぶ様子は驚きでしたよ。


昭和34年製(私よりも高齢)


“WAGNER”の銘が入ったこのピアノ、


東洋楽器、東洋工業だったマツダと同じく、広島にあった会社のものです。品質にこだわり過ぎて商業的には失敗し、短命に終わった会社ですが、品質は当時のヤマハ・カワイを凌いでいたとか。


鍵盤は象牙、模様にも歴史を感じます。


旧西ドイツのRenner社のユニットが使われています。


ハンマーの木目を見ると、一塊から木取りされていることが分かります。


クラシックな雰囲氣は、我が工房にぴったりです。前オーナー氏にも喜んでいただけたようです。


とても響きが良く、重厚で豊かな音のピアノです。母屋のそれなりのピアノと比べると段違い(^^)
私は上手く弾ける訳ではないのですが、好きな時に気兼ねなく楽しめるようにしたかったのです。
また将来はカフェ的な使い方を考えていて、来られた方に自由に弾いてもらえればいいな、と思います。一曲弾いたら飲み物一杯サービスとか、勝手に妄想したりして。

移設で少し音は狂ってしまいましたので、もう少し落ち着いてから、調整・調律をお願いしたいと思います。

久しぶりに工房建築日記を書きます。


元旦から張りはじめた外壁の焼杉です。この時点で20枚ほど消化しています。


窓枠周りは刻みが面倒なので、余計に時間を取られます。それだけに、囲み終わると達成感が味わえます。
写真は撮り忘れていましたが、外壁4面のうち1番面積が小さい南面を、2週間かかってようやく張り終えました。

今年は元旦から外壁の張り付けを始めました。
焼杉板を使います。取り扱いが厄介な材料ですが、以前から「外壁は焼杉で」と決めていました。
本格的には三角形に組んで焼くのですが、そこまでは無理そうで、広島県廿日市市「中本造林」さんの製品です。本実加工入りで、スッキリ仕上がるはずです。大工さんを通じて200枚仕入れました。


難易度が低い南面から始めました。高さが低く面積も小さいのです。左右端がアンバランスにならないようにセンターから始めました。


1月3日までの実働10時間ほどで15列、一面の1/3ほどです。想定より数倍の時間が掛かっており、工期が伸びそうです。

冷え込むなか、大工さんは連日夕方暗くなっても作業を続けてくれました。


半分ほどですが、窓も入りました。母屋で使っていて、訳あって外して保管していたものです


防水紙も張られて、タイトル画像の状態になりました。ここから私の作業が始まります。

屋根材はガルバリウム鋼板にしました。縦ハゼ葺きです。葺き幅が333mmと狭めです。垂木は葺き幅に合わせて入れていますので、丈夫なはずです。


少しずつ屋根と窓枠の板金も同じ材料で進めてもらっています。