ビートからの乗り換え２ヶ月目の評価

・パワー感
ビートからはトルク、パワー（低回転域）ともに圧倒的に良くなりました。ビートで使い物にならなかった3000回転以下でも、2000回転くらいから上で十分実用たり得ますし、2500回転くらいからターボらしい加速感も体感できます。軽自動車（64ps枠内）としはこれ以上は望むべくもないのではないかと。ただし、エンジン（スロットル）レスポンスは吹け上がり／回転落ちともにビートの方が明らかに優れていたと思います。

・操作性
とにかくよく曲がります。切り始めはスパッとクイック（すぎるくらい）で、曲がっている間は切った分だけ自然にグイグイと曲がってくれます。アジャイルなんたらのせいで不自然さが、とかは一切感じません。このあたりは街中の試乗だけではわからないと思います（自分も納車前の試乗時にはよくわからなかった）。が、首都高でも軽く流してみれば、一発でわかります。ビートや996と比べても、安定感ではこちらの方がずっと上です。ハンドリングはとても良いです。シフトフィールはビートより若干ノブも長くなって、若干カッチリした感じになりましたが、それでも十分に「スコスコ入る」フィーリングは健在です。クラッチも軽くてシビアさは皆無ですが、ビートと比べるとつながる位置が若干手前すぎるかなという気もします。でももう慣れました。足元の広さは、とくに膝回りがビートより改善されました。左足の置き場も一応あります。しかし、ヒール＆トゥはビートの方がやりやすかったかもしれません（ペダルの高さとかスロットルレスポンスとか）。

・扱いやすさ
とにかくよく曲がるし、パワステで極低速時もハンドル軽いですし、サイズ的にも小さくて取り回ししやすいし、車高／クリアランスも標準なら特にシビアになることもないし、シフトやクラッチも上記の通りなんで、扱いにくいはずはありません。ブレーキもよく効きます。ビートは１時間も運転していると、かなりぐったりしましたが、こちらはそのようなことはなく、その気になればかなり安楽に運転することもできます。ただし、後方視界が劣悪なので、バックカメラは必須装備かと思います。あと、車内が狭いのは間違いないので、乗り降りとか、からだの大きい人は色々と難儀するかもしれません。

・乗り心地
ビートのようにボディがどこそこミシミシと言うようなことはなく、剛性感は十分だと思います。足まわりもカッチリと硬めではありますが、硬すぎることもなく、しなやかに動いている感じもキチンと感じます。乗り心地は「良い」と言っていいと思います。

・静粛性
ボディに起因するようなイヤな音（振動）はありません。が、エンジン音がカラカラカラカラと、いかにも軽自動車という感じの安っぽさで、それがこの車最大の難点です。ビートのように、安っぽくてもバイクのような軽快感がある、というような魅力として捉えられるようなものになっていません。これは非常に残念。6速化のおかげでビートでは地獄だった高速巡航時（5速100Km/hで5500回転）も、十分耐えられるレベルになりました。

・振動
前述のカラカラ音に起因して、アイドリング時はちょっと気になりますが、振動自体が気になるというわけではありません。あくまで音がダメというだけ。あと、バンピーな路面の高速（轍がきついとことか）とかだと、車全体がピョコピョコはねる感じになります（これはビートも同様で、大きさや重さ的にはいたしかたないかという所）。それ以外の場面で振動でネガティブな評価を与えるような場面はありません。

皆無。ビートより悪化。ビートはホロを閉めておけば、ホロを畳むスペースにカバンと上着くらいは置けましたが、そんなスペースすらなくなりました。フロントのロールトップ用のスペースも天地方向の寸法が足らず、ちょっと大きめのカバンだともう入りません。ので、荷物は助手席に置くしかなく、完全に一人乗り仕様です。が一人乗りと割り切ってしまえば、ロールトップも助手席に置いてしまえばいいので、それなら気軽にオープンにできるし、その方が色々と幸せになれると思います。

全く燃費を気にすることなく、低めのギア多めの5000〜6000回転常用でぶんぶん乗ってても、14〜15Km/Lの間くらいです。また、これも6速化のおかげで、ビートではかえって落ちてしまっていた高速走行時の燃費も改善されました。