
5月14日、何気ない日常。普段と変わりない日曜の朝。
朝ご飯の片づけをし、茶碗などの洗い物を私はしていた。
流しに跳ねる水の音も心地よい。
今日は良い日になりそうだ。
私は完ぺき主義のA型らしく、手際よくカップをすすぎ、左手にはすでに次の洗い物、箸の束を掴みながらカップをステンレスの洗い物バケットに置こうとしたそのとき。
そう。それはいつものように、音も無く突然やってきた。
びきんっ。。。私の胸椎T11かT12か・・・
「うげっ、けばぶっ」
私は声にならない声を発し、左手には箸の束を掴んだままその場に座り込んでしまった。
うぅ・・・また、やっちゃったよ・・・。
しばしの呼吸困難。額には脂汗がにじむ。血圧がきゅうっと上昇していくのがわかる。
傍らでさっきまで遊んでいた次女が私の異変に気付き、近寄ってくる。
パパ大丈夫?と言わんばかりに
イイコイイコをしてくれた。
次女よ、ありがとう。さすが昨日
一緒に遠足行っただけの事はある。
早くママに知らせて。
声も出せない状況で私は彼女に哀願する。
一緒に遊んでいた長女も私の異変に気付き、切なそうな声をあげる。
「あ~、パパ大丈夫ぅ??今日テニスできるのぉ?」
長女は先程まで振り回していた子供用のテニスラケットを、
さらにびゅんびゅん振り回しながら私のほうを見ている。
長女よ、室内でラケット振っちゃだめっていったでしょ。
というか、私はキミの育て方を早くも間違ってしまったようだ。
早くママに知らせて。
声も出せない状況で私は彼女に懇願する。
二人の呼びかけに、洗濯をしていた妻も異変に気付き心配そうに来てくれた。
「あ~、またやったの?大丈夫?」
ぜえぜえとした呼吸も少し落ち着いてきた私は「うん、大丈夫、大丈夫」と、精一杯の笑顔をしてみせた。
「あ~よかった。で、出かけられるの?」
妻よ、その安堵の表情は、ひょっとして今日が天気予報よりもいいお天気になったからなのか?
ま、長い付き合い。私もキミがどういう人かは知っている。
公園いけるのぉ?とまだ言っている長女を叱り飛ばしてくれてありがとう。
「だいじょうぶなのーーー?」と言いながら洗濯物を干すキミのことを決して恨んだりはしないよ。
もう少し近くまで来て心配そうに覗き込んで欲しかったのは内緒だが。
ふぅーーーっ。
ようやく落ち着いた。
腰をかばう事に気を使いすぎて、
頚椎や胸椎に負担が掛かる生活。
特にこの胸椎の「びきんっ」はよくやる事。
もう、すっかり慣れてしまった。
いや、クセついて欲しくは無いのだが、いわゆる「寝違え」見たいな状態、もっとわかりやすく言えば、「胸椎のツキユビみたいな」感じである。(わからない人にはまぁ、わかるまいorz
だが人間の中心の腰とは違い、姿勢・立ち居振舞いに気をつければある程度の一般的な生活動作は可能。
私はクローゼットにようやくたどり着くと、ちちばんど、
・・・いや、ハリウッドブラ、
・・・ぢゃない、腰用コルセットで自らをきつく締め上げた。
これで運転できそうだ。
これでお出かけできそうだ。
これで公園でお子様テニスくらいは出来そうだ。
これで・・・・・・ちょっとスリムに見えそうだ(笑。
なんてこったい。
久しぶりに晴れた日曜日。
とんだ母の日・・・いや、
はは(汗、の日。
しかし、これはまだほんの、ほんの序章に過ぎなかった。。。
え?
久しぶりに続くの?
えぇ、続いちゃうんです。
続く。
Posted at 2006/05/15 23:40:47 | |
トラックバック(0) |
えぇっと、ウチのことです もの | 暮らし/家族