
いもさん、今まで・・
「タイヤは4本あるのだから、4本とも使いきった状態を長く維持することが速い!」
そう完全に決め込んでいました。
ところが、美浜サーキットのレコードタイムの走行動画を見たりして、この感覚に少し違和感を覚えていきまして、、
9/1(土)のキョウセイ練習会で、自分の走り方にさほど疑いも持たない中で、無意識のうちに、
「コーナー立ち上り時にリアタイヤが横に滑っているのを、回復するまでただジッと待つことにした」わけです。
言うまでもなく、タイヤはゴムです。
一度縦や横へ潰してから戻ってくるまでにはある程度の時間がかかります。
ターンインではノーズを出口へ向けるために必要な量のヨーを発生させるのが理想的です。そのため、結果的にはリアタイヤは一時的ではあるにせよ横に使う時間が発生する。
今回の気づきは、その出口。
横に滑っている力が発生しているうちに前へ進む力を与えても、力が逃げてしまうんですね。
今までだと、「タイヤが横に少し使われていたものが縦へ戻り始めてきた所を迎えに行くようなタイミングで、破綻するギリギリまでアクセルを小刻みに踏む」。
トップ画像の「タイヤを横に使い続けるイメージ」そのままです。
でもこれは、
・タイヤ幅の前後比
・タイヤのコンパウンドと構造の強さのバランス
・コーナリング中のボトムスピードの平均車速
・路面状況やタイヤの状態
・駆動方式
これらの要素によってすぐにアドバンテージを失う走り方なんです。
ギリギリまで横に使い続けるから、
出口の路面状況や次のコーナーへのアプローチにほんの少しでも目算が狂っただけでロスをする。
また、今までレーシングカートとジムカーナの走り方は異なるものだと考えていましたが、
本質的には、全く同じだということも分かりました。
本当に速い使い方は、
「横に潰れているタイヤが縦に戻りきるかどうかの瞬間まで待ってから、アクセルをグッと入れる」。
速く走るために、
「何もしない」
「ただジッと待つ」
この、「待ちの時間」が必要なんだと分かりました。
これで立ち上りも縦に使えるようになった上に、次のコーナーへのブレーキング姿勢やアプローチの位置どりが遥かに安定するようになりました。
ジムカーナではストップアンドゴーが多くなりますから、サーキットよりも縦に使う意識が求められますし、
その縦に戻りきる、タイヤが縮んでから戻りきろうとする時が一番タイヤの力を使う事が出来ると思うんです。
スロットルコントロールはタイミングさえ合わせればかなりラフで構いません。
全開・全閉含め4段階程度あれば事足りるぐらいです。
私が現状で考えうる最速のコーナリングは以下のとおりです。
1.ブレーキングはまっすぐ、グッと強く踏み込んでフロントタイヤを縦にしっかりと潰す
2.ターンイン時にブレーキを離した量だけステアリングを切る
3.リアタイヤの状態を感じ取りながらクリップへ切り込み、その瞬間の状態によりステアリングを1~3割ほど戻すが決してパーシャルステア以上にはならない程度のヨーを発生させるターンインに納める
4.クリップに可能な限り近付けるが、複合コーナーと言える形状をしていない限り、3からクリップに着くまでに一切ステアリングを切り足したりしない
5.クリップを過ぎて立ち上り始める時に、駆動輪のタイヤが横から縦に戻りきろうとするまで、ただジッと待つ
6.タイヤが縦に戻りきった瞬間を迎えに行くようなタイミングで、スロットルをグッと開ける
サイドターンはフットブレーキで作りきれないようなヨーを必要とする箇所で使いますが、サイドターンはウデよりも車に成功率を求める方が安定すると思います。
あとは、ジムカーナはたった2本しか走れず、場合によっては1本しか勝負出来ない時もありますので、
1本目のミスやサイドターンの不安材料が残ったりして、それを克服することに意識を向けすぎているような、
「心が浮き足立っている」とミスを犯しやすくなります。
タイヤが受け止められないほどの力を入力させてはいけませんので、
意識するべきなのは、車の底や足先。
つまり、タイヤ。
「車の底に意識を沈めて、1つ1つ丁寧に走る」
「タイヤの気持ちになって走る」とも言えるかもしれません。
今週末の東海シリーズ鈴鹿南と来週末北陸シリーズ大日、ここまで書いて結果出なかったら怖いなぁ(;´∀`)とも思いますが、
タイヤにとって気持ちいい走りが出来るようにしたいと思います。
Posted at 2018/09/05 01:38:54 | |
トラックバック(0)