先日から何度かChronoさんが呟いてるので、ご存じな方は多いと思いますが、今日は緊急の研修会(敢えて試乗会ではなく)が開催されました。
先日の福島研修 で完全にMT病をこじらせたChronoさんが、SLK200のMTを持ってきてくださったのです。ベンツのMTですよ?見た瞬間、うわホントにMTだ、みたいな言葉が出てくる、そういうレベルですよ。ベンツのMTなんて190Eエボ以来なんじゃないですかね。すごい希少価値が高いと思いマス
と、まずは腹ごしらえしないとネ、というワケで。まずはChronoさんお勧めの場所にて夕食を。場所は人形町。大正の時代から経営されてる老舗の洋食レストラン、芳味亭です。なんとも味わいのある内装に、味のあるメニュー。どれも魅力があるけどChronoさんお勧めの三重弁当をオーダ
ビーフシチュー、エビフライ、コロッケ、オムレツなどの豪華メニューがこれでもかと。痛風予備軍の私としてはリスクが高いけど通常の3倍の速度(当社比)で平らげます。いや、ここはマジで旨いです。今後の定番ルートになる予感がしつつも、本日の主役はあくまでもこれ
MTのベンツです。最近ローラインクラブメンバで密かにブームとなりつつあるベンツの小型ロードスター。R172型のSLK200。なぜベンツさんがここにきてMTモデルを出してきたのか。その謎に迫ります。まず座ってみて思うのが、着座位置がバシって決まるところ。これ正にBMWと全く同じ。ここ最近乗ってきたベンツはどれも素晴らしいものばかりでしたが、着座位置に関してはこのSLKが一番だと思います。そして感動するのがシフトフィール。なんだろう。いまだかつてこれほどの節度感を持ったシフトがあっただろうか、いやない(反語)。いや、冗談抜きにこのシフトフィールはただものじゃなかったです
ここで思いだすのがE89のZ4です。このクルマ、やっぱZ4意識してるなぁって思ったんです。エンジンからして、同じ直4の1.8Lと2Lの違いはあるものの、最大出力、最大トルク、ともに狙ってるかのように一緒
SLKは直4の1.8Lターボ
184ps/5,250rpm
27.5kg/1,800-4,600rpm
Z4は直4の2Lターボ
184ps/5,000rpm
27.5kg/1,250-4,500rpm
Z4の方が排気量が若干大きいだけに、最大出力・トルク発生回転数に若干余裕がありますが、それでもスペック上は見事に一緒。これはどうみても、後発のSLKが先発のZ4を意識してるんだなと思っちゃいます。して、そのZ4にはMTの設定が(日本には)無いと。だからそこを狙ったのかなと。なんて思っちゃうんですよね
私、
E89は赤カブさんの前の愛車だった2.5Lの直6にしか乗ってないんです が、今回SLKに乗って最初に思ったのは、基本的にSLKとZ4は別物だと思った点です。乗って、まず最初に思うのがスタビリティの高さ。カブリオレなのにスタビリティが異様に高い。ここ最近乗ったC63やS500と同じ。あのベンツそのものなんですよ。それがMTで乗れるワケですね。して、そのシフトフィールが、カチッカチッ!と入る、あの節度感というか、これが私どものMTでございます、とベンツさんが語りかけてくるワケです。見た目とかスペック上は似てるかもしれないけど、作られた発想というか思想というか、その辺が全然別と思えます
これだけのことが下道でわかるわけですが、C1を周回させてもらってわかることがあります

(辰巳にて)

(パッと見でカッコいいんですよねぇ)
※ 外観は恐らく、のちに来られたPower to Hearさんが新兵器でプロ顔負けの撮影をされてたので、そちらを楽しみにしていてください。因みに今回の写真は全部iPhoneでの撮影です。夜も思ったより強いですねぇ
まず、C1で2→3速と全開で引っ張ってわかるのが、すっげーギア比がハイギアードって点。もうね、C1くらいだと4速入るかどうかってくらい。シフトインジゲータは、早よ5速6速いれろボケってせかしてきますが、いれると2,000rpm以下になっちゃったりして全然走らなくなるの。120km/h以上の巡航じゃないと6速使えないんじゃないかなこれ、ってくらいハイギアードです
最近流行りのターボエンジン。BMWではむしろいつ過給が始まったかわからん制御がされてると思いますが、ベンツは違います。わかりやすいように、はい、こっから過給入りま~す、って感じ。誤解を恐れずに言うとドッカン系。4,000rpmくらいからスゲーいい感じになるけど、3,000rpm以下から踏もうとしても、そりゃ無理っすよダンナって言ってきます(あくまでイメージです)。加えてギア比的にちょい離れ気味(特に2-3速間)なので、2速は基本全開まで引っ張る感じでしょうか。なので、パワーバンド内でキレイにつないでいくと実に気持ちいいんですね。でも逆に流す感じで速く走ろうと思うとパワーバンドを大きく外しがちです。この辺はコツがいる感じでしょうか。これ、基本的にハイギアードなので下道をちょろっと走るくらいだと、このクルマの良さって全然わかんないと思います
その証拠に首都高での高速コーナーでのパワーバンドに入った状態は最高の一言。ボディーのスタビリティの高さとバシっと路面をつかんで離さないあのカンジ。あの瞬間に、あぁ、これがベンツだと思えるワケなんですね
そうそう。書いてて思い出したのが、このハイギアードなカンジ、
昔げそさんに乗させて頂いたCV35ことスカイラインクーペがそれに近い と思いました。2台とも共通して、このクルマはスピードレンジ高めで楽しんでねって感じ。そこからが本領発揮だと思いました。逆に、もすこしファイナル高め(ローギアード)な設定にしてもらうのもアリかと思ったんですが、きっとこのファイナルにしてるのも燃費の関係とかあるんですかね。いまどき珍しく7ATよりも6MTの方が公証燃費良いみたいですから
いや。でもきっとこの車はこのままフルノーマルで楽しむのが大人なのかな。あの重厚感、あの安定のコーナリング。クルージングした時のベンツ特融の疲れなさ、バシっと決まる着座位置、そしてそれをマニュアルミッションで操れるこの喜び。これがSLK200MTの魅力なんだと感じた次第デス。これ、長距離ドライブも疲れないだろうし、低速コーナーばっかのとこはつらいだろうけど、ある程度中高速コーナが続く峠なら楽しめるだろうし、踏めば速いし、このクオリティで500万円前後って、何気に相当コスパの高いクルマだと思いました
そうこうしてるウチに帰る時間になってしまいましたが、その後はPower to Hearさんが、その後恐らく先生、続いてげそさんがいらっしゃったみたいだと思うので、皆さんのインプレも楽しみにしてますです。今日はこんな素晴らしい機会を設けて頂いたChronoさんに感謝感謝デス!Chronoさん、本当にありがとうございました!
では最後にこれを。それでは皆さん
行ってきまーす!
一度やってみたかったんだよねこれw
Posted at 2014/07/23 08:31:16 | |
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