こぼんのブログ一覧

｢無理や。このプリンタ、買い替えや。｣

ヨメに聞こえるように、ちょっと大きめの声で呟いてみた。

あとは、宛先印刷だけっていう時に痛すぎる。
イヤ、痛いっていう以上にイラっときてる。
何とか印刷出来ひんか試行錯誤してみたけど、ガッチャンガッチャン言うだけで、
一向に吸い込んでくれへん。

今回から裏面を外注製作して、厚手の年賀状になってんけど、手持ちのプリンタは
どうやら対応してへんようや。

大晦日の14時頃。
はよ印刷してコメント書かな、日が暮れるだけやなくて、年が明けてまう。

年末年始は何かと出るもんが多いから、不要な出費は避けたいとこやけど、しゃー
ない。
実家に帰るついでに、HAT神戸の家電量販店に寄ってきた。
HATには並ぶように2つの大型家電量販店があるから、ホンマは価格の見比べを
したかったんけど、時間がなかったんで1店に絞った。

実家には、16時には着くって言うてあんねんけど、時計を見ると15時過ぎ。
時間がない。
速攻で商談して買って帰るつもりで、入店。

○偶然以上、奇跡未満。

プリンタが置いてる3Fに上がると、目立つとこに日替わり特価品として、ちょうど
価格.comで売れ筋ナンバー1の、EPSON｢マルチフォトカラリオ EP-803A｣が積み
上げてあったんで、値札を確認。

確か、24,000円くらいやったかなぁ。
価格.com最安値と比べ、5,000円程度の開きがあったんで、値交渉をすべく、そば
にいた店員に話しかける。

俺　　｢これ、もうちょい安なりません？｣

店員　｢いやぁ～、このお一人様1点限りの商品は、これが限界の金額なんです。｣
俺　　｢そうですかぁ・・・。｣

俺　　｢実は、手持ちのプリンタが、この厚手の年賀状を給紙しないんですわ。｣

　　　・・・と、言いながら、サンプルで持って行っていた年賀状を見せた。
　　　年賀状の裏面には、11月に生まれた双子の子ども達の写真が、既に印刷されてる。

店員　｢わぁ、この2人って双子ちゃんですか？｣
俺　　｢そうなんですよー。｣

店員　｢実は、うちも双子なんですよー。｣
俺　　｢ホンマですか！？｣

俺　　 ｢男の子ですか？女の子ですか？｣
店員　｢一卵性で、女の子です。｣
俺　　｢マジですか？うちも、一卵性の女の子ですよ。｣

俺　　｢いつ生まれはったんですか？｣
店員　｢11月です。｣
俺　　｢えっ、マジですか？？うちも11月ですよ。｣

俺　　｢何日ですか？｣
店員　｢2日です。｣
俺　　｢えっ、ホンマですか？うち12日ですから、10日違いですねー。｣

俺　　｢どこで生まれはったんですか？｣
店員　｢神大(附属病院)です。｣
俺　　｢マ・ジ・で・す・か！？！？うちも神大ですけど・・・｣


お互いに、マジですか？ホンマですか？を連発した後、沈黙が流れる。


思い出した。

出産後、子ども達が入院しとった母子センター内で、真向かいにいた双子ちゃん、
同じ一卵性双生児で、しかも同じ女の子。

その子達のパパやん。

ママには、センター内で2度ほど会ったことがあんねんけど、入院中パパとは会わへ
んかったから、顔だけ見ても分からへんかった。

｢こんなことあるんですねー。｣とお互いびっくりしながら、パパ（Aさんとする）からは
名刺を頂き、俺はサンプルで持ってきた年賀状をそのまま渡し、連絡先を交換した。

Aさんはプリンタ担当じゃなかってんけど、色々サービスをして頂いた。
Aさん、ありがとう。

大晦日。
言うことを聞かへんプリンタのおかげで、スゴイ出会いが生まれた。
ちょっと、怖くなったけど。

子ども達とヨメが待ってるクルマに戻って、その話をすると、実は、Aさんとこも当初は
同じ12日出産予定やってんでと聞かされる。

双子が生まれる確率は、1,000組あたり1組。

同じ病院で10日違いで生まれた、同姓の一卵性双生児のパパ同士が、たまたま出会う確率って・・・

誰か計算して欲しい。