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こぼんのブログ一覧

2009年09月27日 イイね!

単独テン泊縦走@白根三山(北岳~間ノ岳~農鳥岳)-孤高のピークハント-

○単独テン泊縦走@白根三山(北岳~間ノ岳~農鳥岳)-孤高のピークハント-

 【9月18日(金)】

 仕事で、昨日からつくばに出張中。
 今回は、出張先からのスタートや。

 登山用品と装備は、宿泊ホテルに先送りしてある。
 チェックアウト後やったけど、ホテル内で着替えさせてもらって、出張の荷物を宅急便で
 自宅に送ってもらう。

 この日、16時頃に仕事を終え、21時30分までに新宿西口に移動すればいい。
 そっから山交タウンコーチの夜行バスを利用して、北岳登山口のある広河原に入る。
 広河原手前の芦安に、午前1時頃に到着し、民宿の和室大広間で5時まで仮眠をする。
 芦安から広河原までは路線バス利用。
 但し、路線バスは、優先的に乗らせてもらえるから確実に座れる。
 新宿西口から広河原まで、民宿での仮眠&路線バス優先搭乗付きで、料金は6,600円。

 新宿西口⇒芦安(仮眠)

 【9月19日(土)】

 AM6:00過ぎに広河原駐車場に到着。

 朝飯は、バスの中で食うとうから、ここでは準備体操と用を足す。
 男女でトイレ(仮設)は分かれとうねんけど、男性比率が高く、大用トイレ不足の為、
 結構並んで待たされたわ。
 初日は、北岳のピークを踏んだ後、北岳山荘まで下りていかなアカン。
 タイム的には問題なさそうやねんけど、ちょっと寝不足やから心配。

 天候は晴れ。
 標高差は約1,600m。
 所要タイムは、予定で7時間。
 
 芦安⇒広河原⇒北岳登山口⇒二股⇒八本歯ノコル⇒北岳⇒北岳山荘
 
 【9月20日(日)】

 二日目は、楽チンな稜線歩きと思いきや、農鳥岳から3時間ちょい掛けて、標高差1,200m
 以上下らなアカン。

 天候は、雲一つない晴天。
 所要タイムは、予定で8時間。
 
 北岳山荘⇒中白根山⇒間ノ岳⇒農鳥小屋⇒西農鳥岳⇒農鳥岳⇒下降点⇒大門沢小屋
 
 【9月21日(月)】

 三日目は、山を下りて温泉入って、神戸に帰るだけ。

 天候は、晴れ。
 所要タイムは、奈良田まで約3時間。
 9時には奈良田に下りとうねんけど、乗り継ぎと待ち時間が多く、帰神は21時予定。

 大門沢小屋⇒奈良田温泉⇒身延駅⇒静岡駅⇒新神戸⇒花隈


 広河原の駐車場。予想以上に、登山客が多い。
 南アルプスとは言え、日本で2番目に高い北岳は、やっぱ人気があるんやわ。
 女性や若い世代も目に付く。
 パッと見渡した感じでは、単独行は少なく、圧倒的にグループ登山組が多いように感じる。
 女性だけのグループも、チラホラおった。


  天気がエエから、バットレスとピーク付近が見えてる。


  案内看板を下りると吊橋があって、これを渡ると北岳登山口がある。


  北岳登山口。柔軟体操したし、用も足したし、飯も食うたし、あとは気合入れて登るだけ!!


 山容を眺めたり、雲海を見下ろすんもエエけど、沢の雰囲気ってかなり好き。


  今回の相棒(カメラ)は、SIGMA「DP1」や。
  コンデジしか使った事ない素人が使いこなせるカメラやないと思ってんけど、思い切って買ってみた。
  絞り優先モード・ISO100に固定して、あとはカメラ任せ。


  素人でもこんな写真が撮れる。
  このカメラ、気に入った。


  途中、渋滞が起きる程、人が多い。
  結果的には、ここでゆっくりペースで登ったおかげで、体力が温存出来た。


  南アルプスでは、あんま見掛けへん若い女性も結構おった。
  普段出会うって言うたら、おっちゃんとおばちゃんばっかりやから、何か不自然に感じる。


  残雪が多い時は、雪渓を登る事もあるみたいやけど、ここは落石が多く注意が必要みたい。


  大樺沢から、去年縦走した、鳳凰三山(地蔵岳・観音岳・薬師岳)が見えてきた。


  北岳バットレス


  地図もあんま広げへんし、あんま位置関係が分かってへんねんけど、遠くに山頂が見えてんのは、多分八ヶ岳?


  大樺沢を登り切ると、しばらく梯子の連続や。
  危険な箇所はないけど、荷が重いし慎重に足を運ぶ。


  八本歯のコルに到着。風が少しあって、寒い。
  軽く行動食を食うて、次に進む。


 八本歯のコルから、鳳凰三山を望む。


  八本歯のコルから、小さくて見えへんけど、稜線にある北岳山荘を望む。


  同じく、富士山を望む。


  八本歯のコルを少し登ると、トラバース道分岐点に出る。
  う~ん、ここで既に13時を少し回ってる。ちょっとペースが遅い。

  実は、写真に写ってる紺シャツのおっちゃんは、既に二股で話し掛けてねんけど、
  俺と同じルートを辿るとの事。しかも、単独のテン泊。

  さっきは、このペースやと北岳は無理かなぁって言うてはったけど、改めて
  ①今日は、北岳山荘までにして、明日早朝に北岳をピストンしますか?
  ②山荘到着が15時を過ぎるけど、頑張って今日中に北岳を登りますか?
  って聞いてみたら、行くって言うから、俺も登ることに決定。
  サブザックに切り替え、ピークハントに向かう。

  結果的には、このチョイスは正解。
  登ってへんかったら、2日目の下降点から大門沢小屋までの下りで、バテとったと思う。


  吊尾根分岐点


  吊尾根分岐点から、北岳山荘と間ノ岳を望む。


  北岳のピークに到着。間ノ岳と農鳥岳が綺麗に見える。


  やっぱ、ピークは気持ちいい。
  なんてったって、ここは日本で2番目に高い山や。


 北岳の標高は3,193m。百名山の一つ。 


  前回の、赤石~荒川三山縦走とは比べられへん位、天気が穏やかで気持ちいい。


  北岳山頂から、標高NO.1の富士山を望む。
  やっぱ、富士山は高いわ。


  同じく、明日縦走する間ノ岳~農鳥岳を望む。


  いきなり、晩飯。
  稜線上にある北岳山荘のテン場は、かなりの強風&砂埃で、テントを張るんが大変やった。
  小屋も宿泊客でごった返しとって、受付で20分は並んだ。
  受付を済まし、ビール(スーパードライ350ml×3本で、1,500円也)をGETして、テントで晩飯を食う。
  時間は、17時過ぎ。


  飯を食うて、一服でもしよかと、テントの換気口から外の様子を見ると、めっさ夕焼けが綺麗やん!
  バシバシ写真を撮った。


  夕日が当たって、綺麗な中白根山。


  富士山もよう見える。


  まさに夕焼け。


  爆睡を挟んで、今度は御来光前の富士山。


  御来光。あんま登ってへんから大きい事言われへんけど、御来光って、ちょっと飽きてきた。
  どこの山から見ても、変わり映えがせえへん。
  寒いだけのような気がする。


  朝焼けに映える、北岳①


  朝焼けに映える、北岳②


  俺の寝床。
  mont-bellのステラリッジ テント2型


 朝飯を食うてテントを片付けて、さぁ行こかって感じ。7時前。
 ん?ちょっと出遅れとうやん。
 3時には起きとったけど、ゆっくりし過ぎた。


  テン場からの眺望はかなりいい。
  ただ、夜中はかなり強風に煽られた。
  地面が固く、ペグが効かへんから、デカイ石にロープをくくり付けた。
  頑丈にくくり付けといて良かった。


  山荘を少し上がったとこに鐘がある。
  鐘には、北岳で遭難死したであろう、埼玉県浦和西高等学校の安田君を偲ぶ詩が刻まれとった。
  「我が友の想いこめたる この鐘よ 響きわたれ 北岳の空に」
  一周忌追悼として昭和38年7月25日に設置されとうから、1年前にこの地で亡くなったみたいや。
  気持ちを込めて、3回鐘を撞かしてもらいました。
 


  さぁ、今日は間ノ岳~農鳥岳を縦走し、大門沢小山まで下りなアカン。
  みっちり体をほぐしてスタートする。


  しばらく歩くと、中白根山のピークに到着する。
  遠くに見えとんは、おそらく中央アルプス?


  小さ過ぎて見えへんけど、眼下には農鳥小屋がある。前方の山は、農鳥岳。
  ゲッ、農鳥小屋から結構きつそうな登り返しがあるやん。
  俺、登り返しって苦手。
  登るやったら、登る。下るんやったら、下る。単純なルートがエエねんけどなぁ。
  登り返しの後は、巻いてくれたらエエねんけど、アップダウンがありそうな稜線が続いとうし。


  農鳥小屋手前の注意書き。
  実は、農鳥小屋の情報を仕入れようと思って、事前にネットで調べたら、あんまここの小屋番の方の評判がヨロシクない。
  どうやら、親身になって、思っとう事をズバッと言うおじさんのようや。
  まぁ、人の評判なんて勝手なもんやから、せっかくなんでおじさんと接触を試みる。


 農鳥小屋
  ここも、北岳山荘と一緒で、稜線上にあるから、かなり眺望がいい。


  おじさんと接触を試みるって書いたけど、この
  売店でツレから頼まれとうバッジを購入した。

  そん時に、真っ黒に日焼けしたおじさん登場や。
  バッジは結構種類があって、選択に迷ってんけど、ピッケルの形状をした「農鳥小屋」って書いて
  あるやつをチョイス。

  おじさん 「小屋のバッジが欲しいの?」
  俺 「ええ。ツレから、バッジを買うてきてって頼まれてまして。」
  おじさん 「へぇ、小屋(の名前が入った)のバッジを買うって珍しいねー。」
  俺 「この中では、これが一番カッコいいですわ。」

  なんか知らんけど、めっちゃ喜んではった。愛想もエエし、エエおっちゃんやん。

  後から、その理由が分かってんけど、奈良田温泉に下山して身延(みのぶ)に移動する為に、
  バス停で2時間位バスを待っとった時、高校の山岳部と一緒になって、部を引率しとった先生と
  あれこれ話しとったら、農鳥小屋の話も出てんけど、その先生が学生の時に農鳥小屋でバイト
  をしとったらしく...

  先生曰く、おじさんは心優しい方やけど、口が悪く人から誤解を受けやすいっていう事と、俺が
  買うたバッジは1番不人気のバッジらしく、「カッコいい」と言うて買うた事がおじさんの心をくす
  ぐったんとちゃいますか?と。
  確かに、普通、小屋の名前の入ったバッジは買わへんと思う。

  まぁ、それ以上に、やっぱ他人の評判に惑わされず、自分自身で判断するんがやっぱ大事や
  わって分かっとうねんけど、実行に移して良かった。


 農鳥山荘から西農鳥岳を目指す。
  ここの登り返し、黙々と登った。


  西農鳥岳のピークを踏んで、あともうちょいで、農鳥岳や。


  着いた!!農鳥岳。昨日、ピークハントした北岳が、もう遠くに見える。


  農鳥岳から下降点に目を向ける。
  こっからは、ほぼ下りオンリーや。


  下降点までもうちょい。


  大門沢下降点に到着。
  ここにも鐘がある。
  北岳山荘にあった鐘と同様に、この地で遭難死した若者を偲ぶ文言が鐘に刻まれとった。
 
  大門沢への下降点が分からず、ここでビバークした後、遭難死したらしい。
  今は、この鐘があるおかげで、ガスガスでも目印となって、多くの登山客を正しい道に導いてるに違いない。


  富士山が綺麗に見える。
  よし、こっからは下るだけ。
  大門沢小屋まで2時間半。大門沢小屋から奈良田温泉までは3時間。
  こんな高いとこにおっても、6時間あれば、町まで出られる。


  つづら折れの登山道を延々と下って行く。
  木の根っこや結構な段差のとこが多く、非常に歩き辛い。


  たまに携帯が繋がるとこがあんねんけど、基本的に山に這入ったら、携帯は電源を切って防水パックに入れてザックに収納
  してる。
  予備の充電池も持っとうけど、電源を入れっぱなしやと圏外エリアでは、電波を探そうとして電池の消耗が早い。
  だから、土曜日から月曜日の3日間は携帯は触ってない。普段の生活では有り得へんけど、山じゃ普通や。


  15時半、大門沢小屋に到着。
  小屋の下にあるテン場はほぼ満杯やったから、小屋を少し登った登山道脇のスペースに幕営。
  ビール(サッポロ350ml×3本=1,500円)を飲みながら晩飯を食うて、18時には寝た。


  3日目の朝。
  大門沢小屋のすぐ横には、沢がある。
  テン場からも近いから、ずっと水が流れる音が聞こえて、心地良かった。


  今日は下るだけやけど、疲れとうから、足元には十分気を付けて歩く。
  転倒や滑落の8割は下りで起きる。
  気を緩めず、程よい緊張感を維持しながら歩かなアカン。


  朝の日差しが樹林帯の中に注がれる。
  空気も澄んどうし、かなり気持ちいい。


  あぁ、今日で下りてまうねんなぁ。
  山に残りたい気持ちと、家に帰りたい気持ちが交錯する。


  やっぱ、このカメラむづい。
  カタログにあるサンプル写真のように撮れへん。(いきなり撮れる訳ないん分かっとうけど...)


  絞りやら、ISOやら、露出やら、ホワイトバランスやら、俺には分からへん。
  使える人が撮ったら、もっと綺麗な絵が撮れるんやろなぁ。


  って、あれこれ考えとう内に、だいぶ標高下がってきた。


  最後、吊橋を3つ位渡る。
  荷を含めて総重量100kgはあるから、慎重に歩いても、結構上下に揺れる。


  高所恐怖症の人は、多分渡られへんと思う。
  前のおばちゃんも、だいぶ腰が引けて、渡るんにめっちゃ時間が掛かっとった。


  最後の吊橋


  奈良田側の登山口に到着。


  今回も、転倒一つせず、無事下りて来れた。
  山に登るのは過程(プロセス)であって、無事に家に帰るのが目的や。
  ピークハントを目的とすると、怪我をすると思う。
  小学生の時、「家に帰るまでが遠足です。」って、必ず言われたけど、あれは正しい。


  あとは、温泉に入って帰るだけ。
  金曜日の夜も風呂に入れてへんから、4日ぶりの風呂や。
  汚っ!って思うかもしれんけど、入りたくても山には風呂はない。しょうがない。
  大門沢小屋は水が豊富で、4分500円?やったかな、シャワーがあったみたいやけど、風呂や
  シャワーがある小屋なんてレアレア。


  4日分の汚れを落とす。
  日常生活で、4日ぶりに風呂に入るってないけど、かなり爽快で快感。


 9時に下りて来て、身延駅行きのバスが13時半やから、ここでかなりゆっくりした。


  まだ客が少ないけど、この後、ガンガン山から登山客が下りてくる。


  温泉は、硫黄臭が結構あって、いかにも温泉って感じ。
  疲れた体が癒された。

  今回の、2泊3日の単独テン泊縦走は、エエ経験になった。
  次回は、10/3-4で、五竜岳鹿島槍ヶ岳縦走の予定。
Posted at 2009/09/27 07:39:07 | コメント(0) | トラックバック(0) | 山岳 | 趣味

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