ほぼ毎週登っとう氷ノ山にちょい飽きが入って、どっかええ山あらへんかなぁって
ネットで調べとったら、ふと、兵庫県と隣接しとう府県の最高峰って何やろ?と思い、
早速調べてみた。
○岡山
後山 標高1344.6m
○大阪府
金剛山(大和葛木山) 標高959m
○京都府
皆子山 標高971.5m
う~ん...後山はこないだ登ったし、金剛山は修験道やし....
ということで、今週は皆子山に決定。
17日(日)、いつものように3時に起きて、4時前に自宅を出た。
冷え込んできたおかげで、ツインターボの効きも夏場とは比較にならへん。
名神を快調に飛ばす。
基本、山は早出早着を徹底しとんねんけど、理由(目的)は2つ。
一つは、リスク回避。
もう一つは、家にはよ帰って来て、登山だけで一日を潰さん事にしてる。
大体昼には帰って、仕事のある平日では出来ひん、写真整理やブログ更新のほか、
登山関連の書籍を読み漁ったりする。
料理(調理?)もストレス解消になるから、たまにする。
カレー(隠し味の方が多い?隠し味になってへんかも。肉は安いのを使う。
ルーは数種類をMIXする。)とか、
餃子(挽肉をコネて、ちゃんと自分で餃子の皮で巻く。)とか。
自分で作るカレーや餃子って、オススメスポットに登録出来る程美味い。
さて、皆子山に戻る。
京都っていうても、取り付きは滋賀県側の大津市葛川坂下町にある。
神戸からやと、名神の京都東から湖西道路に入って真野ICで下りて、
R367を坂下町まで走る。
府内最高峰で1,000m未満って意外やねんけど、47都道府県の中で、
1,000m未満の最高峰を持つとこは、一番低いとこで、千葉県の愛宕山(408m)、
次いで沖縄県の於茂登岳(526m)、その次に大阪の大和葛木山(959m)で、
京都府の最高峰は国内で4番目に低い最高峰を持つ。
○京都府最高峰「皆子山(971.5m)」@左京区

皆子山への取り付きポイント。林道の入り口にクルマを置く。
下調べやと、林道終点まで入れると確認しとったから少し入ってみたけど、全然アカン。
道幅が狭いし、でっかい石がゴロゴロしとうし、この車高では到底無理。
諦めてここに置いた。

林道を20分くらい歩くと、登山口に到着する。
ここは、登山口すぐのとこにある橋。
ちょっと頼りなさそうやし、歩き始めたて体の動きも悪いから慎重に渡る。
林道を歩いてると、ジムニーに乗ったお兄ちゃんに抜かれた。
林道終点にクルマを置いて着替えてはったけど、釣り人か沢ヤのようやった。
ちなみに、この周辺は禁漁区となっている。
ジムニー以外にクルマはなく、どうやら登山客は俺だけっぽい。
京都府最高峰やのに少し寂しい。
京都の人は、あんま山に登らへんのかなぁ。

7時前で、太陽がまだ上がってへんから、写真に苦労した。
カメラ?腕?のせいもあって、ブレまくってまともな写真が撮れへんかった。

いきなり難所や。
見るからに滑りやすそう。
こういうの、あんま得意やない。
あせらず、虎ロープを掴んでゆっくり渡る。

渡って振り返る。
微妙な傾斜が、嫌な感じ。
周回コースを組んで良かった。
また渡りたない。

しばらく渓流沿いに歩く。

小さな滝がいっぱいある。
マイナスイオン出まくりで、かなり清々しい。

沢の渡渉が多い。水量が多い時は注意が必要や。

写真を撮りまくりやったから、なかなか前に進まへん。
それぐらい、ここは絵になるとこが多い。

紅葉はまだ。
朝方も気温はそんな低くない。
歩いてると暑いので、速乾性Tシャツ1枚で十分。
(勿論、防寒具は背負ってる。)

まだまだ、こんな感じの登山道が続く。

登山道が整備されてへんし、踏み跡も少ないのを考えると、あんま登っとう人はおれへんのかなぁ。
石に結構アイゼンの爪跡があったから、冬場に登る方が多いかもしれん。

渡渉で危険な箇所には、必ずロープがある。
ただ、ほっそい虎ロープ1本が張ってある程度やから、頼り過ぎるとかえって危険。

ホンマ気持ちいい。
渓流沿いに歩くって最高。
エエ山や。
まだ、1時間も歩いてへんけど、めっちゃ気に入った。

足尾谷から分岐を経て、ツボクリ谷に入ってしばらく歩くと、この大きな栃の木がある。
皆子山のシンボルツリー然として、堂々としてる。

ツボクリ谷に入っても、渓流沿いに歩き続ける。

やっと、太陽が上がってきた。
少しモヤがかかっとうとこがあって、エエ感じに撮れた。

だいぶ省略して、もうすぐ山頂。
ツボクリ谷からは、稜線に向かって、一気に急登を上がる。
途中で、ホンマにこの道?って思ったけど、テープがあるし素直に従う。
山頂までもうすぐ。

着いた。
皆子山のピーク。
最後の急登以外は、登ったって感覚が薄いかもしれん。
標高も高くないからか、予想以上に簡単に登れる。

山頂部は、少し広くなってる。
グループで登っても休憩しやすい。
見晴らしも、まあまあ。

あんま登られてる山じゃないかなぁって思っとったけど、結構色んな登山会が登っとうみたい。
兵庫からも来てる。

あんま適当なこと言われへんけど、右のピークが琵琶湖バレイのある蓬莱山(1174.3m)?で、
左のピークが武奈ヶ岳(1,214m)?かな。

皆子山は、大原の里10名山の内の1つらしい。

少し飯を食うて一服した後、下山開始。
周回ルートを取って、寺谷方面に下りる。
山頂部から少し下ると、すぐに分岐があるが、標識が小さく見落としそうになった。
右は、皆子谷に下りてしまう。
寺谷に下りるには、ここを左に行かなアカン。

結構、ガンガン下りる。
しかも、足元の悪い谷筋を下りるから注意が必要。

気になっとってんけど、このテープは何?鹿除け?
黄色以外に紫っぽいテープとかあんねんけど、何かの目印?
登山道とは関係なく、周辺の木々に巻かれている。

下山コースも、途中から渓流沿いに歩く。

渓流と、日差しと、木々の緑のコントラストが最高。
間違いなく皆子山はリピート対象や。

花木には興味ないねんけど、樹形が綺麗な木が多い。

登りで見た栃の木よりも存在感のある木に遭遇。
樹齢何年くらいやろ?

廃屋。
林業が盛んやったんかな。

しかし、緑が気持ちいい。
周りに誰もおれへんから、この景色を延々と独り占めや。

帰ってから調べて分かってんけど、この看板通りに少し登り返すと、
京都工芸繊維大学の山小舎がある。
時間あったし、ちょっと足を伸ばせば良かったわ。

水、緑、空気、光。
街では感じひん自然を堪能出来る。
五感が冴え渡る。

持って帰りたい位、樹形が良い木が多い。
あんまっていうか、全然花木に興味あらへんけど、エエ形しとうわ。

登りも下りも、基本的に足元が悪いから、ソールが固めの登山靴がオススメ。
トレッキングシューズでもええけど、ハイカットがいいと思う。

下りてきた。これが、最後の橋。
って、気を抜くとアウト。
この日、一番慎重に渡った。

以前使われとった橋が上流に見える。
あれは、渡られへん。
俺やったら、靴脱いで川を渡渉するわ。

橋を渡ると、林道に出る。
こっから安曇川沿いに、県道まで20分くらいテクテク歩く。

小さい秋を見つけた。

集落が見えてきた。

この辺、県道に出ると、一瞬歩道がない道路を歩く。
結構飛ばしとうし、道が狭いとこがあるから要注意。

県道から、旧?県道に入る。
あと、20分くらい。

俺のアホ車が見えた。
(ツレからそう呼ばれてる。時代を逆行しとうクルマやとか、まだ乗ってんの?いつ捨てんの?とか…)
(俺から言わしたら、V6×2.5リッターツインターボ×4WD×5MTなんて、他に類を見いひんエエ車やと思う。)
俺以外に、もう1台クルマが止まっとったけど、結局1台だけ。
林道終点に止めとう人や、バス利用で来とう人もおるかもしれんけど、そんなようけは来てへんわ。
京都府最高峰にして、かなりマイナーな山かもしれん。
実は、最高峰って事自体知られてへんかも。
そんな事ないか。
兵庫で最高峰ってどこって知っとう?って聞いたら、山登らん人でも答えれそう。
京都は、標高が高い山が少ないから登山人口が少ないんか?
色々想像したけど、やっぱマイナーな山やったんかな。
紅葉の時期に、また登りたい。
俺は、かなり気に入った。
皆子山、最高。
Posted at 2009/10/20 21:26:28 | |
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