
2007年10月11日、ボクシングで史上最低の世界戦が行われた。
すでにご存知の方も多いだろうが、亀田大毅の世界タイトル初挑戦の試合だ。以前からヒデブログでは「亀田は日本人と試合をやるべき」と書いてきたが、やはり思った通り亀田の実力の無さが露呈する事となった。
←時事通信「投げ」の写真
では、日刊スポーツ発表の記事で試合を振り返ってみよう。
「<プロボクシング:世界フライ級12回戦>◇11日◇東京・有明コロシアム◇観衆6000人 国民の期待に応えた! 王者の内藤大助(33=宮田)が因縁の「亀田」を下して初防衛に成功した。狙っていたKOは逃したが、最大10点差の完勝だった。9月初旬に古傷の右まぶたの手術も受けるトラブルも乗り越え、33歳1カ月での世界王座防衛は、徳山昌守の31歳5カ月を抜いて国内ジム所属選手の最年長記録となった。内藤の通算成績は32勝(20KO)2敗2分け。
内藤コールが鳴りやまない。判定を聞いた王者がコーナーポストで雄たけびを上げると、場内のボルテージは最高潮に達した。「ポンサクレックに比べて全然弱かった。亀田に黒星をつけたということで、国民の期待に応えられた」と、うっぷんを晴らすように話した。喜びを誰に伝えたいかと問われ、「国民です」と笑いを誘った。 経験の浅い18歳の挑戦者を全く苦にしなかった。自在に動いて手数、有効打とも圧倒。8回終了後の公開採点では2人が6点差、1人は4点差で内藤にリードを与えた。KOされない限り勝利が見えていたが、自分を「ゴキブリ」呼ばわりする相手を許すわけにはいかない。しかも、大毅はサミング(親指で相手の目など突く行為)や太ももへのパンチなどの反則行為を仕掛けてきた。 「ぶん殴りたくなった」と怒りを見せ、9回には勢い余ってスリップダウンした大毅に攻撃して1点減点された。「殴り合いしても勝てる自信はある」とリスクを冒してKOを狙う姿勢を貫いた。「思った以上にいい選手。パンチも当たらなかったし。もっとクリーンに戦えばいいのに。反則が上手だったね」。皮肉たっぷりに振り返った。
一方で「内藤有利だというプレッシャーで動きが良くなかった」と漏らした。アンチ亀田の急先鋒(きゅうせんぽう)として、ポスターに「国民の期待を背負う」と自ら考えて入れた。勝利を見込んだテレビ、ラジオからは10本以上の出演依頼が殺到。のしかかる重圧を執念で乗り越えた。
1カ月前に危機を迎えていた。9月7日のスパーリングで、古傷の右目上を切って出血。程度によるが、ボクシングで切れた傷は全治1カ月はかかるといわれる。初防衛戦中止も頭によぎった。緊急手術で5針縫い、辛うじて回避した。この日も3回に右まぶたをカット。だが古傷とは5ミリほど少し下にずれていた。運も味方した。
2度目の防衛戦は前王者で同級1位のポンサクレックとの再戦が有力で、年末年始のタイ開催という厳しい日程が待ち受ける。ポンサクレック側の持つ興行権(オプション)の交渉次第では、亀田家の長男興毅との対戦の可能性もあるが、「今はゆっくり休みたい」と明言は避けた。「亀田を破った男」が、名実ともに日本ボクシング界の主役に躍り出た。【大池和幸】」
まるで中学生と社会人の試合だった、これまでの亀田兄弟の試合は、まず「反則ありき」で行われてきたが世界チャンピオン相手ではそれは通用しなかった。そして今まで見えずらかった「亀田スタイル」がハッキリ見えた試合だった。「亀田スタイル」は、両手でガードを固めて突進し、頭突きからのパンチとカウンター狙い、レフリーに見えないところでの太もも打ちなどが主な戦法である。これまでの相手は弱い相手を選んで対戦させていたのであまり多く見ることも無かったが、強い相手には使う戦法である。しかし、あからさまな反則が多すぎて失笑が出るほどだった、内藤に対しての戦法は、ガードを固めて突進から頭突きをして内藤の目の上を切って集中攻撃し、流血によるTKO狙い。しかしパンチを打って切れたように見せかけた頭突きで目の上を切る事には成功したものの、なかなか思うように行かない大毅は実際にクリンチから倒れこんでサミング攻撃も複数回行った。そんな亀田スタイルにも内藤は対応し、打たれずに攻撃するためにフットワークを使い、自分の距離で試合をコントロールして大差での勝利となった。大毅は最後にはプロレス技の「投げ」を出すという愚かさ(笑)実況では「若さが出た」と言っていたが、若さではなくプロボクサーとしての自覚が無いだけである。反則を使っても勝てない実力しか持っていない大毅、もはやボクシングではなかった。大毅はゴング後に内藤とのハグもせず、足早にリングを降りて無言で会場を後にした、リングに立つ資格は無い。前例の無い史上最低の世界戦だった。
youtubeでの亀田スタイルの一例↓
http://www.youtube.com/watch?v=iGaMtMI1G9g&mode=related&search=
亀父の「投げ」指示発言↓
http://www.youtube.com/watch?v=3pAX2f2oRSI&NR=1
注目される試合では毎回話題を提供する亀田一家、今回の試合は前後の動向も注目されたが、チャンピオンの内藤は大人の対応に終始した。以下は調印式での両者のコメントの一部である。
大毅:俺が負けたら切腹するわ
内藤:ほんと?あららら、大した自信だなぁ
大毅:そのベルトを死ぬ気で取りに行く、それだけ
内藤:お前、負けたら(切腹)絶対やれよ
大毅:お前もやれよ
内藤:俺はやらねーって言ってんじゃねぇか
会場爆笑。
記者:大毅選手の衣装をご覧になってどう思いますか?
内藤:いや、えぇ・・・
大毅:内藤君、これ着ても似合わんと思うわ
内藤:なかなか似合う人もいないと思いますけど
会場爆笑
他にも、亀田一家からゴキブリよばわりされたが、内藤は「地球が滅んでも最後まで生き残るのはゴキブリだからね」と受け流した。
大毅は、その相手に負けたのだから「自分がゴキブリ以下である」ことを自ら証明したことになった(笑)
今回の試合はセコンドに付いた亀田一家の「反則指示」が問題になっているが、世間に通用しない言い訳をしている。以下がそれだ。
反則指示内容
史郎:勝たれへんぞ、分かってるやろ?な?キ○タマ打ってもええから
興毅:おい大毅、ひじでもええから目ぇ入れろ、な?思いっきり
興毅:目ぇもっといけよ、お前目ぇのとこ重点的に攻めろ・・・
Youtube音声動画↓
http://www.youtube.com/watch?v=jGZ8uaL1DGU&mode=related&search=
(放送中のマイクで音声を拾っていた亀田側のTBSは誤算だっただろう(笑)しかし次回から音声カットをするという卑怯な手を使うかもしれない、ちゃんとやれ!と願う)
言い訳
亀田史郎トレーナーのコメント全文(原文のまま)
11日のタイトル戦での大毅の反則行為は、故意ではありません。大毅の若さ、精神的な未熟さが出た結果だと思います。セコンドについたトレーナーとして大毅の反則行為を止められなかった事は反省しております。ただこれも闘志の現れであって、結果として反則行為となってしまったことをご理解していただきたい。大毅本人も深く反省し、一から出直す覚悟ですので、今後ともよろしくお願いいたします。
亀田大毅のコメント(原文のまま)
今回は完敗やった。それは素直に認める。初めての世界戦で課題も分かった。これからは精神面も鍛えていきたい。体と心をもっと鍛えてまた世界の舞台に立ちたい。応援してくれたファンのみんなにはぶさいくな試合をしてもうてほんまに悪いと思ってる。しばらくは休んで、そしてまたトレーニングを開始する。これからも応援よろしく頼んます。
亀田興毅のコメント(原文のまま)
11ラウンドの開始前の俺の発言が誤解されてるみたいやけど、あれは亀田家のボクシング用語で誤解されてるようなもんやない。あれはヒジを上げてしっかりガードして、目の位置を狙えいう意味。亀田スタイルの基本や。それに今のグローブはサミング出来へんように親指のところが縫いつけられてるから、サミングなんて出来るわけあらへん。俺が大毅に反則をさせるような事は絶対にあらへん。
どう考えても本人たちが発言したコメントではない。亀田一家には芸能プロダクションばりのマネージメント会社が付いているし、所属プロモーターの協栄もいる、今後の事を見据えての関係者が作成したコメントであろう。そもそも、亀田一家はこんなちゃんとしたコメントを言う頭は持ち合わせていない。内容にしても本当に反省しているのならカメラの前で発言するはずである、それをしないで文章で釈明する行為は本人たちの本意ではない。細木数子並みの金の亡者の亀田一家である、周りも金のなる木をそう簡単に手放すはずはない、次の試合でも各方面からの金を集めるために関係者が書いた予防線であり計算しているコメントである。
今回の最低試合でマスコミも目が覚めてきてはいるが、まだ情報コントロールをして自分のメシの種を繋ごうとしている。応援団の人数は内藤側が圧倒的に多く、内藤側1300人に対して、大毅側は300人足らずであるが、人数を逆に報道して亀田一家の人気がまだ高いと思わせている。観客のネット上の書き込みでは亀田側の応援席は空席が多く、空席の場所に横断幕を張ってごまかしていたという。マスコミは事実を書くべきである、世間はもうごまかせない、観客がいる試合なのだから嘘は必ずバレる。
笑い話として、ネット上の百科事典「ウィキペディア」では、亀田大毅のページに、大毅の切腹発言に端を発した内容として以下のように書かれている(爆)
「WBCフライ級王者の内藤大助へ挑戦したものの、見事惨敗。2007年10月11日、試合後の亀田大毅は切腹を行い死亡した。亀田大毅は内藤大助との試合前、試合に敗れたら切腹を行うと予告していた。この騒動により、介錯を行った父、ならびに亀田興毅、亀田和毅の三人が逮捕され、巷で話題を呼んでいる。」
http://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=%E4%BA%80%E7%94%B0%E5%A4%A7%E6%AF%85&oldid=15438566
亀田一家は、これまでは一部ではヒーロー、一般的にはヒールとして試合を行ってきたが、大毅は今回の件で今後はピエロとして興行である試合をやっていくことになる。ピエロの試合を金を出して見に行く客がいるだろうか?(笑)本丸は、大毅より反則が上手い興毅ではあるが、亀田一家の落陽が確実に始まった。ビッグマウスなヒールに負けは許されないが、すでに一敗を喫した、実力が伴わず勝てなくなってこのまま落ちて行けばいいと願う。
今日、東日本プロボクシング協会からJBCへ出す亀田一家の反則指示の罰則要望が発表されるので追記します。JBCからの罰則正式発表はその後。
10月15日16時21分
東日本プロボクシング協会 大橋秀行会長発表。
協栄ジム金平会長の処分 厳重戒告処分、ならびに始末書提出。
協栄ジム金平会長からは、
亀田史郎、興毅、大毅、に対して厳重な処分をして協会に必ず報告をするということ、そして、現在亀田選手(興毅、大毅)は独自のジムで練習しているが、これからは協栄ジムひとつで練習をして選手管理をしっかりし、誓約書を提出してもらうということに決まった。
亀田父である史郎は亀田一家への罰則発表として「亀田家は2ヶ月謹慎する」と、大橋会長に報告に来たが、それは通用せず(当たり前だろ!)
東日本プロボクシング協会としては、史郎は無期限のセコンドライセンス停止以上の処分、興毅、大毅に関しては期限付きのライセンス停止処分をJBCに要望する事を決定した。
同日18時37分
JBC 齋藤真一理事発表。
JBC倫理委員会は、協栄ジム金平会長に対し以下のように発表した。
金平桂一郎 オーナーライセンス3ヶ月停止。
亀田大毅、ボクサーライセンス1年停止。
亀田史郎、セコンドライセンス無期限停止。
亀田興毅、厳重戒告処分。
「亀田大毅に対する処分理由」
世界タイトルマッチに望むにあたり、挑戦者として、その技能を発揮すること無く、
いたずらに反則と見られる行為を頻発し、12ラウンドでは反則減点3を取られた事は、
世界ボクシングを冒涜、かつ、日本ボクシングにダメージを与え、また、多くの
ボクシングファンの信頼を損ねた責任。
「亀田史郎に対する処分理由」
試合開始前、レフリーの注意に対し、どう喝、威嚇行為、亀田大毅選手にルール違反を引き起こすような行動を作った責任。
「亀田興毅に対する処分理由」
セコンドとして不適切な指示があった。
東日本プロボクシング協会もJBCも最初は処分しないと言っていて、世論の反発と内藤の直訴があるまで動かなかったのはおかしい。自ら動くべきだ。
ボクシング業界とTBSをはじめとするマスコミにとって亀田ブランドは集客率が高いために贔屓(ひいき)してきたが、いい加減に目を覚まさないと、無法がまかり通るボクシングでは世間から見放されるだろう。
筋書きがあったかのような偏向実況TBS 新タ悦男の奇妙な実況
http://www.youtube.com/watch?v=L6ueCl1jhsU&mode=related&search=
ヒデブログ亀田関連記事
2006年03月03日
亀田のあられおせんべい
2006年03月08日
亀田興毅の茶番試合
2006年08月03日
亀田興毅の八百長試合