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2019年10月04日 イイね!

船の整備日誌、令和元年・夏

船の整備日誌、令和元年・夏今夏の整備記録です。









初夏にかけて、ずっと左舷機のオーバーヒートに悩まされていました。2,500rpm以下での巡行なら「ちょっと水温が高いかな…?」程度なのですが、2,800rpmになると一気に100℃付近まで跳ね上がり、3,000rpmまで回すと5分もしないうちにブザーが鳴ります。

しかし、回転を下げると再び温度は下がり…、といった症状でした。

余談ですが、手前に映り込むタブレットの数字でお気づきでしょうか。
そうなんです、この子は船足が極めて遅いんです…。

解決の糸口を求め、ひとつひとつトラブルシューティングしていきます。
先ずは清水経路の確認です。
①クーラント不足?=水量は充分。
②サーモスタット?=点検するも異常なし。
③ヒートエクスチェンジャー?=数か月前に清掃済み中古品に交換済み。

清水経路に異常は無さそうなので、海水経路を確認していきます。
①インペラー?=劣化や破損は見られませんが、一応、新品交換。
②海水経路?=キングストンからマフラー・スタンチューブに至るまで一通り点検。
しかし異常は見当たらず、何より海水はきちんと流れています。

そうなると、エンジン本体か…。
半ば諦めつつ、初夏の頃は回転を抑えた運転で乗っていました。

そんな折、数年前に見たサイトで、同じような症状に悩まされた方の記述があったことをふと思い出しました。内容を確認してみると、その方はKAD44でやはり私と同じようなトラブルに見舞われ、やはり同じように順々とトラブルシュートするも解決せず。更に突き進め、結果、海水ポンプのケース摩耗を突き止めて解決されていました。

「なるほど!これだ!」と思いつつも少々悩みます。というのも、海水ポンプASSYは約17万円。
ケチるつもりはありませんが、即答は憚られる金額です。笑
しかし、そうとも言ってはいられませんので新品交換に踏み切ります!

元々の海水ポンプを取り外します。前オーナーの時代に部品が足りずに急拵えしたのか、不思議なパイピングで接続されていました。この接続、不思議なだけならいいのですが、その自重が仇となり、走行中に抜けて海水が大量流入、あわや沈没というアクシデントに遭ったことがあります。

海水ポンプをASSAで買うと、最初から新品インペラーが入ってるの知ってました?

ついでにこれも新品に交換しておきます。ポンプの駆動部分に付くゴムブッシュです。

作業は順調に進み、無事交換が完了。

丘掛けでテストしてみると、以前より多く水が出ている(ような気がします…笑)。


お父ちゃんが修理ばかりしているので、家族はすっかり暇こいちゃってます。

このキャリーはお隣オーナーさんの愛車。

2ストのクルマに乗りたい!と思い立って買ったようですが、アクアラインは60km/hしか出なくて当然エアコンレス。マリーナまで来るのも一苦労なようです。

作業も完了したので、家族とマリーナの仲間達を乗せて試運転がてらのご近所クルーズ。

舵を取る黄シャツが前述キャリーのオーナー。

3,000rpmまで回しても90℃手前までしか行きません!やったー!直りました!

よし!これで夏後半は遠出するぞー!と喜び意気込むも、今夏後半は週末毎にことごとく海況が悪く、結局どこにも行けないことをこの時はまだ知る由もありませんでした。笑
Posted at 2019/10/04 12:07:24 | コメント(0) | トラックバック(0) | 船・ヨット | 日記
2019年05月13日 イイね!

船の整備日誌 【2019年4月】

船の整備日誌 【2019年4月】船の整備日誌です。









【右舷機のマフラー製作】
右舷機のマフラーを一部交換することにしました。排気経路は、ミキシングエルボから一旦下向きに出て、ステンパイプで上に90度上がって排出されます。この90度パイプとその前後のホースに劣化が見られ若干の水漏れを起こしていることから、この部分をリニューアルすることにしました。

資材手配のため船から外して各部寸法を測ります。ミキシングエルボからパイプ直径3.5インチで出て、その先スルハルまで全て同径で行っています。

揃えた必要資材は、外径3.5インチのステンレス製L字パイプ、それに同じく内径3.5インチの耐熱ホース。ステンレスパイプはネット通販で購入し、ホースは修理屋さんからの頂き物です。

L字パイプを寸法に合わせカットするのですが、約5万円もするパイプをいきなりカットするには勇気が必要。そこで、別に同寸法の鉄製パイプを準備して(こちらは約3千円)、先ずはそれをカットしてプロトタイプを作成します。

フィッティングしつつカットの微調整をして、エルボとホースバンドを取り付けてキッチリと固定。エルボ・ホースバンド共に新品にしました。

この状態でしばしエンジンを回し、水漏れ・排気漏れ、他所との干渉など問題の無いことを確認。鉄製のプロトタイプで問題の無いことが確認できたら、いよいよ本チャンの製作です。ステンレスパイプをカットします。

鉄製の見本と重ねてカットラインを慎重に書き込みます。只のパイプなのに5万円もする高価な資材、失敗は絶対に許されません!

完成したマフラーを船に装着。磨き仕上げのステンが格好良いです!せっかくの磨き仕上げ、そのまま使いたいところですが…、熱害のないようバンテージを巻いて完成!

【燃料ゲージ交換】
燃料タンクを載み替えた際に燃料センダーも新品にしました。その後作業を中断していましたが、やっとゲージも取り替えました。センダーもゲージもヤマハ製を使用、以前の燃料計はイマイチ信用できませんでしたが、これで残量をきちんと確認できるようになりました。

左舷機のターボが回らず、左舷機の回転を抑えて乗っていたので、給油時に同量入れたはずなのに左右で残量がバラバラ。

【消耗品ちょこまか交換】
エアエレメント、ミストフィルター、ラジエターキャップ、を交換しました。

ミストフィルターとはブローバイガスを開放する前に通すフィルターのこと。クルマやバイクではブローバイはインテークに戻すのが一般的ですが、このエンジンはフィルターを介した後に大気解放されます。

【ラジエター圧力テスト】
中古品に交換したヒートエクスチェンジャー(ラジエター)。ちょっと不安があったので圧力テストをしてみました。テスターを修理屋さんにお借りしようと思っていましたが、ネット通販で安価なセットを見つけたので買ってみました。

このテスター、1万円に満たない額でこの充実。プロユースに耐えるかは分かりませんが、素人が時折使うにはこれで充分です。

【オーディオスピーカー交換】
昨年、内装をバラす際に大破したキャビン内のスピーカーも新設。

音質を求める環境ではありませんので、千円ちょっとの安物です。

GW中の凪の晴れ間、試運転を兼ねて対岸のヴェラシスへひとっ走り。

完成まであと一歩です!
Posted at 2019/05/13 15:58:43 | コメント(1) | トラックバック(0) | 船・ヨット | 日記
2018年11月06日 イイね!

左舷機ターボ交換

左舷機ターボ交換お盆前にリニューアルを終えた愛艇ですが、
小トラブルを先送りにしたままの進水でした。
そこで、それらの修理です。







トラブル① ヒートエクスチェンジャーのクーラント漏れ
ヒートエクスチェンジャー(クルマでいうラジエターに相当)からクーラントが漏っています。ヒートエクスチェンジャーはエンジン側面に取り付けられており、私のエンジンの場合はタンクと本体が一体式になっています。クルマのラジエターはクーラントを空気で冷やしますが、これはクーラントを海水で冷やすための装置です。

金属製なので概ね修理が可能ですが、今回の水漏れはタンクの裏側から起こっているため、
修理は一旦諦めて中古品と交換しました。

トラブル② 左舷機のターボ不調
試運転では左舷機が黒煙をモクモクと吐き回転が上がりませんでした。どうやらターボが回っていないようです。マフラーを外して確認すると、腐食で浮腫んだ排気ハウジングがブレードと干渉してしまっていました。クルマでは聞かない話ですが船ではよくあるトラブルです。仕方なく浮腫んだ部分をドライバーで削り、ブレードがとりあえず回るようにします。クルマからは考えられない処置ですが、
これまた船ではよくある荒療治です。

何とかブレードが回るようになったものの、高回転ではやはり回っていないようで症状は改善せず。
そこで、元のターボは諦めて潔くタービン交換することにしました。中古品ですが。

修理屋さんから程度の良さそうなタービンを譲り受けたので、装着前に分解清掃を行います。

そして、タービン交換。

ネジの固着などもなくタービン交換は順調に進みます。

配管類も全て組み上げ完成!

と言いたいところですがやっちゃいました…。
クーラントをタンクへリターンするホースのバンジョーボルトをねじ切ってしまいました。

劣化した真鍮製のこのボルトは折れやすいので注意が必要です。
脆くなっている場合は注意のしようもありませんが。

新品パーツを手配してビックリ!

只のバンジョーボルトなのに1本4,540円! 久しぶりのビックリ価格です。(笑)
材質も変更されたようです。

今度こそ組みあがりました!

そして、エンジン始動に向けてクーラントを入れて一服して戻ると…、

どこからかクーラントが漏れています…。

各部チェックしてみると、原因はここでした。

ケチってガスケットを再利用したのが災い。

再度部品を注文して新品ガスケットを取り寄せます。
ちなみにガスケットの金額は5,100円、これは常識的な金額ですね。

説明書を読むと、表裏の向きが決まっているようです。更に、ウォーターラインのパッキン部分には養生フィルムらしきが貼られており、説明書には「剥がしてはいけない」と書かれています。このまま組んだら余計に水漏れしそうですが、溶けて接着するのでしょうか。真相は謎のままですが、取り敢えず水漏れは治まりました。

その後、上架状態でエンジンを掛けると、見た目にはタービンは回っている模様。
連休に下架して試運転する予定ですが、今からドキドキです。

Posted at 2018/11/06 19:06:33 | コメント(0) | トラックバック(0) | 船・ヨット | 日記
2018年10月05日 イイね!

船のリニューアル(後編)

船のリニューアル(後編)リニューアル作業も後半戦に突入です!









船底作業で古いエンジンベット類は全て切り取ってしまったので、ベットはステンレス製で特注新造。
エンジン搭載位置とプロペラシャフトの角度を計算して、レーザーと冶具を用いて位置決めします。

その後、エンジンを仮載みして搭載位置を検証、必要に応じて位置を微調整します。

左右それぞれ微調整を2~3回づつ行ったので、エンジンの脱着出し入れを5~6回は行いました。
回数を重ねる毎に脱着の要領を得てきて、最終的にはエンジン脱着を最初の半分の時間で行えるまでになりました。(笑)

プロペラシャフトの角度調整は外側で行います。修理屋さん特製の冶具を用いて角度を調整、
シャフト位置に合わせブラケットの位置も変更しました。

シャフト位置が決まりプロペラを仮付け。

プロペラに曲がりや欠けがあったので、外したついでに修正をして貰うことに。
「プロペラ叩いて50年!」という熟練の職人さんに仕上げていただきました。

下準備は整ったので、いよいよ組み上げて行きます!

燃料タンクを載みこみます。断片的だとユニオンジャック模様は分かりませんがいいのです。
そもそもエンジン載んだらタンク自体が隠れてしまうので…。自己満足の世界です。

バルクヘッドのボードも新造品です。

こちらも一見ユニオンジャックのように見えますが、ユニオンジャックを模して私の頭文字 ”T” が描かれています。これも修理屋さんのナイスアイデア!

いよいよエンジンが載まれます。

エンジンが載まれたら、燃料系・電装系・補器類を組んでいきます。

…が、この時点で既にお盆休みの3日前!お盆に船に乗るためにも作業は突貫急ピッチに。
写真を撮ることも忘れ、一心不乱に作業にと打ち込みました。
毎日朝から晩まで機械弄りに明け暮れる日々!実に楽しかったです!

その後、お盆休み初日にようやく試運転のための下架。

祈るような気持ちで海へと向かいます!

やはり、すんなりとはいきません。試運転では幾つかトラブル発生。

緊急対処と先送りで半ば強引に走れる状態へと持っていきました。

そして、お盆休み2日目。
不安を抱えながらも、何とか家族を乗せてお出掛けすることができました。

但し、遠出できるレベルには仕上がっていませんので、30分圏内限定のクルージングですが。(笑)
Posted at 2018/10/05 18:27:33 | コメント(0) | トラックバック(0) | 船・ヨット | 日記
2018年10月04日 イイね!

船のリニューアル(前編)

船のリニューアル(前編)船をリニューアル工事しました。









私の船はそろそろ船齢30年を迎えるド・中古艇です。購入前にも前オーナーによりそこそこ手が入れられていましたが、今後も永く乗り続けることが出来るようにリニューアルをすることにしました。
機関から内外装に至るまで課題は沢山ありますが、全ての作業を一気行うことは時間的にも予算的にもできません(特に後者)。そこで、今回は電装系・燃料系・駆動系のリニューアルを行いました。

修理屋さんと入念な打ち合わせを重ね、3月中旬、いよいよ作業に突入です!

作業に際してエンジンは船から降ろされます。エンジンはキャビン中央の床下に載っており、
そこから吊り上げて船の外へと出します。そこで、ソファーやテーブル、物入れといった邪魔になる内装品をどんどんバラして撤去していきます。

デッキとキャビンにそれぞれ櫓を組み、それらに鉄骨のレールを渡します。

レールに滑車とチェンブロを取り付け、吊り上ると同時にレールを滑らせデッキへと引き出します。

デッキへ出たエンジンは、フォークリフトに持ち替えられて搬出されます。

エンジンが降りました。

同じ要領を繰り返し、反対側のエンジンも降ろします。

エンジンが降りると奥に隠れていた燃料タンクが顔を出します。

燃料タンクは新品に交換をしますので、当然これも降ろします。

エンジンと同じ要領で降ろしますが、エンジンに比べて重量こそ軽いものの、スペース目一杯に作られているので、向きを変え方向を変え少しづつずらしながら引き出すパズルのような作業です。

エンジンとタンクが降りて、ガランとしたエンジンルーム。

ビルジと油汚れを粗方洗い流してみましたが、切った貼ったの痕跡が随所に見られ、塗装の状態も良くないことが窺えます。この船は以前にマリンギアからプロペラまでが全交換されています。
高価な部品なので新品交換は嬉しいのですが、これらの取り付けの仕上がりがイマイチ…。
型の違うギアを取り付けるのに、エンジンベットや船底を加工しているのですが、FRPの処理が悪く、形も不格好。おまけにシャフトの角度も若干ズレているようです。そこで、オリジナルに近い形に、
且つ美しく仕上げて貰うべく、船底のリニューアルも作業メニューに加わりました。

①古い塗装面を剥ぎ→②余計な部分を切り取り→③全体的に表面を研磨→
④FRPを新たに貼り→⑤塗装、という地道で時間の掛かる気の遠くなるような作業工程です。

ご存知の通り、この手の作業の良し悪しは下処理に掛かっています。
職人気質のFRP屋さんは一切手を抜かず、納得いくまで作業を突き詰めてくれました。

FRP屋さんとそのアルバイトさんの3人体制で、完成までには実に3か月以上を要してしまいました。

船底のFRP作業と並行して、各部部品の段取りを行います。

燃料タンクを製作して貰いました。素材はステンレスで、JCI規格に適合すべく設計・製作を行い、
検査を経てJCIの認証も取りました。品質・見た目ともに大満足の出来栄えです。

腐食の心配は無いのですが、貰い錆が嫌なのでペイントして貰うことにしました。色も模様もお任せしたところ、シルバーをベースにユニオンジャックを模したペイントが施されました。センスの良い修理屋さんに感謝です。

タンクと並行して同じくエンジンルーム内の小物も徐々に完成してきました。

ついでにマリンギアもキレイに塗りなおして貰いました。


後編へとつづく…
Posted at 2018/10/04 19:28:14 | コメント(1) | トラックバック(0) | 船・ヨット | 日記

プロフィール

「TR系の集いに参加しました http://cvw.jp/b/1142426/44540524/
何シテル?   11/05 11:47
車とサーフィンが大好きです。 現在のラインナップです  フェラーリ テスタロッサ  トヨタ ハイエース  トヨタ ランドクルーザー250
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