アメリカ旅行の際、土地勘の無い土地を走る予定があったのと、地図を見たり迷ったりする時間を省きたかったので、Hertzのナビ「NEVERLOST」を借りて使ってみました。
(旅行行程上、地図がすぐに購入できる保証も無かったので)
旅行前に事前に調べた際は、旧式で大型の物は使い難い&道に迷うとの情報を得ていましたが、借りたナビはスマホタイプの物で、普段日本でナビやスマホなどを使っている人ならば説明を読まなくても使えるくらいの操作性でした。
面白半分で写真を撮りましたので、せっかくなのでご紹介。
全体像:
専用のケースに本体と付属品、ダッシュマウントが入っています。
右側に写っているのが本体です。
中の説明文は、返却時に全て揃っているかの注意文です。
(本体、ケース、ダッシュマウント、室内用プラグ付USBポート、車内シガーソケット付USBポート、USB電源ケーブル)
反対側には付属品の室内用プラグ付USBポート、車内シガーソケット付USBポート、USB電源ケーブルが入っています。
最初に借りたのは青色でしたが、サンフランシスコで借りたのは黄色でした。機能は変わらないと思います。
中の説明文は、ダッシュマウントの使い方です。貸出時に使い方を説明してくれましたが、見て触れば分かる程度の使いやすさです。
ダッシュマウントのアームと本体は、磁力でくっつきます。
ダッシュマウントには重い砂袋の様な物が付いており、その重さでダッシュボード上に固定されます。滑り落ちる角度でなければ置き場所を選ばないので、かなり便利です。
設置するとこんな感じです。
内蔵電池はヘタっていることが多いので、ホテルで前日にプラグ利用で検索履歴を作っておき、運転の際はシガー電源で繋ぎっぱなしが便利です。
寝ている間に室内で充電しておくのも必須かと。
※前日に検索履歴を作っておく理由は、後述します。
使い方(目的地設定):
本体横の電源ボタン長押しで起動します。
起動画面がしばらく表示された後、メイン画面が現れます。
色々なスポット検索の便利機能もあるようですが、私は目的地が決まっていたので検索しか使いませんでした。
「Drive to」が目的地設定、
「History」が履歴(と思います。使わなかった)、
「Map」が地図表示(と思います。使わなかった)です。
Drive toを押すと、目的地設定画面が開きます。
上の「Current Location」は現在地です。特に設定しなくても、目的地入力後にGPSで自動的に拾ってくれます。
下の「Search Destination」が目的地入力箇所です。タッチして目的地名称を英語で入力できます。入力途中で候補なども表示されますが、ホテル名などは途中まで同じ名前の系列が多く出てきますので、なるべく確定候補が表示されるまでは入力した方が良いです。選択してみて地図を見たら「同系列の違うホテルだった!」となった時、画面を戻ると最初から入力となり、かなり面倒臭いですので。
なお、一度目的地に設定した名称は画面中央の「History」に履歴として表示されます。
※出発前に車内シガー電源で目的地設定しても、エンジンをかける際に一度電源が切れると初期画面に戻った気がします。再入力は面倒なので、前日夜に検索履歴を作っておくと便利なのは、このためです。
私は出発準備ができてエンジンをかけた後にナビをシガー電源で起動し、目的地設定してからナビを設置して出かけました。(土地によっては車内でノンビリ操作していると襲われる危険性もありますし)
目的地を入力して候補から選択すると、現在地からのルート候補を表示してくれます。
ルート候補別に色分けされていますので、通る道を選んで右下の「Go(開始)」を押すとナビ画面に切り替わり、案内を開始します。
(写真は日本語表示の画面になっています)
あとの案内内容は日本のナビとほとんど変わりません。
各種設定:
申し訳ございません。どのボタンか忘れましたが…目的地設定の画面などで右上にある歯車マークを押すと、機能設定画面が出ると思います。
上から
Navigationはナビ(案内)に関する基本機能です。
「Units」距離の単位です。マイル表示(ml)とキロメートル表示(km)が選択できます。日本人なので最初はkm表示を試しましたが、標識がマイル表示なのでマイル表示に切り替えた方が標識との整合が取れて使いやすかったです。
「Night Mode」夜間モードです。使いませんでしたが、時間により黒画面に切り替わるか、画面が暗くなるのかと思います。
「Lane Guidance」車線案内です。出口やジャンクションで重宝するのでオススメです。
Avoidは何を避けるのかの設定です。
「Avoid Toll Roads」は有料道路を避ける場合に選択します。土地によってはナンバーで自動引き落としとなる事もあるようなので、避けたい場合はオンにします。
「Avoid Highways」はHighwayを避ける場合に選択します。私は選択しませんでしたが、選択すると高速道路を通らない様になるのかと。(出口1個分でも近ければ高速を通りましたが)
「Avoid Ferries」はフェリー(船)を避ける場合に選択します。土地によっては意味が無いかと…。
Generalは一般設定です。
「Language」は言語選択です。日本語もここから選択できます。
一番下のスピーカマークは音量です。
日本語設定:
前述の機能設定画面から、言語を日本語に設定する事ができます。
機能設定画面の下側にある「Language」を選択します。
すると、言語一覧が表示されます。
日本語はかなり下の方にありますので、画面をスクロールして「日本語」を探し、選択します。
選択すると、言語を変えて良いかとの確認メッセージが表示されます。
「Change」を選択すると、システムが日本語に切り替わります。
「Cancel」を選択すると、前の画面に戻った気がします…。
日本語の表示例です。
一部訳が変なところもありますが、意味は分かる程度には訳されていますので使う分には問題ないかと思います。
なお、最初のレンタカーでは貸し出しの際に、受付で本体の貸し出し設定と共に「日本語に切り替えるか?」と聞かれたので切り替えてもらいました。受付の人は「日本語」がどれだか分からないので、言語選択の時だけ自分で「日本語」を選択して、受付の人に返しました。
(その後、英語に戻して使いました。理由は以下に。)
日本語で使ってみての感想:
案内内容は日本のナビと同じ様な感じです。距離と次の動作(右左折など)、道の名前などを案内してくれますが…
声が発音の悪いペッパーみたいな上、イントネーションも悪く、かなり聞き取りにくいです。英語の道の名前が変な発音で読まれると聞き取れません。
交差点などの「角(かど)」を「ツノ」と訳したり、道の名前の中にある単語を無理やり訳してしまったりするなど変な訳も多いため、正直混乱します。
左ハンドルの運転に慣れていない状態でこれをされると、正直パニックになります(笑)。
なので、単語単位でも良いので多少英語が聞き取れる人ならば、英語での使用をオススメします。通りの名前を何となく聞き取れれば、交差点で表示されている看板との整合もしやすいですし、その他の出てくる単語と標識の表示も一致しますので、変な日本語よりは混乱しません。
出てくる英語も
「about a half a mile」およそ1/2マイルで
「take the exit 81A」出口81Aで出ろ
「turn left(right)」左(右)に曲がれ
「go to 231 south to shelbyville」231号線south(南)のshelbyville方面へ向かえ
とかそんな感じですので、
約half mileで、81Aで、rightに曲がって、231south…と片言で拾っていけば、後は標識に数字と名前が書かれていますのでそれなりに対応できると思います。
街中では通りの名前が多発してきますが、通りの名前もローマ字読みできればそれとなく整合できるかと。
その他使ってみての感想:
前述しましたが、案内内容は日本のナビとほとんど変わりません。
位置情報もかなりの精度で正確です。
画面表示も日本のナビと同じ様な感じです。
※写真を撮ったら画面が暗かったので、画像は色反転しています。
出口や車線案内もそれなりに正確に案内されますし、ジャンクションや出口の先の道番号(○○号線)や方面も表示されるので、その情報と標識を見比べればほぼ迷わないかと。
※写真を撮ったら画面が暗かったので、画像は右半分を色反転しています。
今回の旅では念のため日本から持って行ったスマホを海外利用手続きしてgoogleナビの併用とする事もありましたが、使い方に慣れればネバーロストだけでも目的地に着けるようになるかと思います。
日本のナビも同様ですが、クセを掴んで、それを考慮した上で使うと問題ないかと。
使用の際などに気を付けた事:
駐車場に車を停めている時は、防犯目的で車外から見える位置に置かないようにしました。(見える位置に金目の物があると狙われるので)
本体は持ち歩くかばんへ。
USBポートと電源ケーブル、ダッシュマウントはグローブボックスへ。
室内用USBポートとケースなど、ホテルに戻るまで使わない物はホテル出発時にトランクの中へ。
これを徹底しました。
また、前述しましたが周りが安全かどうか分からない駐車場では、長く操作する事は避けました。乗り込んでからは、ナビ設置と、入力しておいた履歴検索くらいにするようにしました。