人工皮革と本革

86に乗られている方ならほぼ知っている「アルカンターラ」
スウェード調の人工皮革ですね。



「エクセーヌ」は？
これも同じくスウェード調の人工皮革ですが、どちらも東レ㈱の商品で名称が違うだけで同じものです。欧州や自動車産業向けが「アルカンターラ」、衣料や家具、建築素材などの多岐にわたるのが「エクセーヌ」です。



後期の86でメーターフードなどに採用された「グランリュクス」



これはセーレン㈱のスウェード調人工皮革で、これも自動車産業向けの商品になります。

ちなみに「スウェード」とは？
牛や山羊などの皮革の裏側にヤスリなどで起毛処理したものをいいます。

「バックスキン」は？「スウェード」と同意と勘違いされますが、英語で書くと「buckskin」となり「鹿（雄鹿）革」の"表皮"となります。「backskin」ではありません。このような英語も無いと聞いています。和製英語でしょうか？
また「ヌバック」とは鹿革の"表皮"をヤスリやサンドペーパーなどで起毛させたものをいいます。

なんで私がこのようなブログを書いたのかといいますと、アルカンターラのような人工皮革が高価な良いものとして扱われているのをよく見かけるからです。わざわざ本革から替えて喜んでいるのもおかしな話です。
出来ることなら本物のスウェードが良いですが高価です。価格の他に耐久性や加工のしやすさでいえば、人工皮革のほうが断然良いです。
私は本革にこだわりたいほうです。本物のスウェードを使用したステアリングとかもいいですが、素手で握ると痛むのが早いので、グローブの着用が必須になります。

ちなみに私が小学生の時にランドセルは人工皮革が主流になりましたが、私は本革のランドセルを与えられました。人工皮革のほうが型くずれしにくく、また防水性にも優れていて、子供が扱うのには良いと思います。
本革だと手入れが面倒です。雨などで濡れると傷んでしまいます。父が手入れをしてくれましたが、高学年になると自分で手入れするよう教えられました。そのせいもあってか6年間、卒業まで使うことができました。

ちなみにちなみに当時父は人工皮革をすべて「ビニール」とか「ビニールレザー」と呼んでいました。そうやって人工皮革の悪者教育のおかげ？で、私は立派な本革派になりました(笑)