2024年07月27日
指定部品について
先日のピクトラ6か月点検について、バンパーガードやオーバーフェンダー、サイドガードバーを指摘されました。
指定部品とは?
指定部品とは、自動車使用者の嗜好により、追加、変更等をする蓋然性が高く、安全の確保、公害の防止上支障がないものとされている自動車部品。
下記通達によって指定部品の大きさ、および対象が規定されています。
「自動車部品を装着した場合の構造等変更検査等における取扱いについて(依命通達)」(平成7年11月16日付け運輸省自動車交通局長通達自技第234号・自整第262号)
車検証に記載されている車両の大きさに対して、長さ+3cm、幅+2cm、高さ+4cmとあります。
対象
エア・スポイラ、エア・ダム、フード・ウインド・デフレクター、フード・スクープ、ルーバー、フェンダー・スカート、ピックアップ・トラック・ランニングボード、 ルーフ・ラック、エンクローズド・ラゲージ・キャリア、バイク/スキー・ラック、サンルーフ、コンバーチブル・トップ、キャンパー・シェル、窓フィルム(コーティングを含む)、キャンピングカー用日除け、ロール・バー、バンパー・ガード、フェンダー・カバー、その他カバー類、ヘッド・ライト/フォグライト・カバー、その他灯火器カバー類、グリル・ガード、バンパ/プッシュ・バー、ドア等プロテクター、アンダー・ガード、その他ガード類、ラダー、サン・バイザー、ルーフトップ・バイザー、その他バイザー類、ウインチ、けん引フック、トウバー、ロープ・フック、水/泥はねよけ、アンテナ、トラック・ベッド・ライナー、グラフィック・パッケージ/テープ・ストリップ・キット、ボディー・サイド・モールディング、デフレクター/スクリーン(グリル)、コーナー・ポール、コーナー等のセンサー、後方監視用カメラ、車間距離警報装置、二輪車:グラブ・バー、バック・レスト、ステップ、クラッチ/ブレーキ・レバー 、リモコン・エンジン・スターター、エキゾースト・パイプ・チップ/エクステンション、タイヤ 、ホイール、ステアリング・ホイール、変速レバー、シフトノブ、ステアリング・ホイールへの旋回ノブの取り付け、アクセル、クラッチ、ブレーキ等への手動操作部品の取り付け、方向指示器レバーの移設又は足踏み方式部品の取り付け、足踏み式駐車ブレーキへの手押しレバーの取り付け、ペダル類にペダルを延長するための部品の取り付け、助手席への補助ブレーキ・ペダルの一時的な取り付け、アクセル・ペダル又はブレーキ・ペダルの移設又は増設取り付け、コイル・スプリング、ショック・アブソーバ、ストラット、ストラット・タワー・バー、トレーラ・ヒッチ、ボール・カプラ、マフラー、ミラー、ディーゼル微粒子除去装置
等々...
たまに『軽自動車の規格を超えてはいけない』などと間抜けなことをいう人がいますが大きな間違いです。
例として、GRコペンを参考にします。
GRコペンの全長は3,395mmです。
軽自動車の規格では、全長は3400mm以下です。
オプションパーツでGRフロントスポイラーが、全長に+22mmします。
前出の主張に充てれば、3,395+22=3,415になり違法ということになります。
でもそうなりません。+3cm以下であれば規格を超えてもOKだからです。
私のピクトラに装着されている、ハードカーゴ製の「バンパーガード」は”指定部品”であり、また大きさも3cm以下なので合法です。
「サイドバー」も”その他ガード類”であり、『バッテリーカバーから...』ではなく、全幅からなので、飛び出してすらいないので合法です。
「オーバーフェンダー」は”フェンダー・カバー”や”ドア等プロテクター”にあたるため、厚みが片側1cm以下であれば合法です。
ちなみに最初のは商品説明で20mmとあり、合法じゃないなと分かりつつ、安価だったため付けてしまいました。なおそのあと、商品説明で9mmとあるものを購入して、交換してあります。
とまあここまではいいのですが、問題はトヨタカローラ山梨の本店整備工場「認定車検場」の、一級整備士兼自動車検査員が、指定部品について「わからない」と答えたことです。
法律関係なく指定部品はディーラーオプション以外はすべて違法だ!俺がルールブックだ!と言い切られれば、トヨタのお客様相談室とかに苦情の問い合わせをするのですがね。
「指定部品」について”わからない”と回答されるとね。
ちなみに一級整備士の試験問題に「指定部品」は出題されています。
一級整備士は国家資格です。自動車検査員は国家資格であり”みなし”公務員です。
この両方の資格を持つ人が『わからない』とは...
いうなれば裁判官が「法律わかりません」と言っているようなもんです。
私は技術者で若手に指導する立場にあります。その立場で質問されて『わからない』などと答えようものなら、威厳も権威もすべてが失われます。
わからなければ、『後で調べて回答する』やその場ですぐに調べるなど、やりようがあります。
わからないことは調べて、勉強して、知ればいいんです。
国家資格保持者の自動車検査員が『わからない』と回答しては、威厳も権威もありません。そんな奴さっさと辞めちまえよ。他人に迷惑をかける害悪でしかない。
6か月はとりあえず保留にしたので、12か月点検の時に再度問いただします。相変わらず『わからない』と答えるようであれば、『法律のわからない自動車検査員』として運輸支局へ通報します。さらにトヨタのお客様相談室に『法律のわからない整備士を配備しないように』と通報します。
一級整備士も自動車検査員も、数年に一度は再試験するべきじゃないかと私は考えます。道路交通法も道路運送車両法も現在の諸事情に合わせて改訂されます。
改定内容を通達だけで伝えるのでは、正しく理解できない人も出てきます。
そのためにも変更点の講習を行い、簡易的な試験を実施するべきだと思います。
また合格するまでは資格名の後ろに(仮)を付けるなどして、合格するまで権限に制限を設けるのがいいかと。
取ったらそれで終わりではなく、切磋琢磨しなければ資格がはく奪される仕組みにして、運転免許と同様に年齢で再試験や技術の取得が困難になれば、資格を失うようにすれば、若手の育成や業界の発展が進むと、私は考えます。
自動車業界は自動車メーカーやその関連会社が発展すればいいわけでなく、OEM部品メーカー、周辺機器のサプライヤー、サードパーティ、整備工場や修理工場、板金屋に塗装屋、書類代行屋などetc. 挙げだしたらきりがないほど多くの人がかかわります。
そのため一部の人が権利に胡坐をかかないように仕組みを作るのが必要だと考えます。
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Posted at
2024/07/28 00:07:29
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