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道内唯一の名画座が昨年末に閉館しました。

人口に比して文化的に厳しい札幌ですが、映画環境は特別でフランス映画に限っていうと国内で放映される新作がほぼ全て上映される環境がありました。札幌以外では東京のみ上映という作品も多く存在しました。半径数キロに映画館が集中することを考えると映画鑑賞環境としては日本一と言ってもいい状況です。

ハリウッド・ディスニー以外のマイナー（？）邦画・洋画だけで1ヶ月に10本以上みられる今考えると怖ろしく恵まれた環境。

そのなかで多くの名画鑑賞の機会をくれたのが、蠍座でした。60年代以降のタイトルは知っていても劇場で見る機会のなかった歴史的作品も多く見ることが出来ました。画面の端に少しだけ見えるちょっとレアなクルマを探すのも楽しみの一つ。支配人の選択は素人の私が何も知らずにみても十分楽しむことができる素晴らしいものでした。

ここには書ききれないほど、いろいろ勉強させてもらいました。

閉館が残念だといっている私自身ここ何年も行くことが出来ず、久しぶりにいってみようと思った矢先のことでした。這ってでも行くべきだったのかと後悔しています。

これからどうすると映画に触れられるかを考えなければいけません。そういった時代だと言ってしまえばそれまでですがいろんな機会がなくなってきている。バリエーションは確実に減ってきていると感じます。これからは方法を自分で考えていかなければ、フランス映画なんて見られなくなるかも知れません。

映画や音楽のネット配信が普通になった現在でもフランスもの入手することは相変わらず難しい。手の届くところにありそうで届かない。そんなことを思っているときにふと舞い込んだ閉館の知らせでした。

（蠍座支配人）田中次郎さん、いままでありがとうございました。

毎日ニュースを聞くようになって数ヶ月たちますが、いい加減ボキャブラリーを増やさなければ。知らない単語は聞き取れませんので（笑）そろそろ苦手な「お勉強」になりつつありますが、良しとしましょう。

20年ぶりに新調したフランス語習得用の所謂仏仏辞書。フランス人はフランス語を布教するのが大好きなので、こうして良質な教材が手ごろな価格で入手できますし、多くの国々で政府の支援のもとフランス語教育が行われています。日本でも全国主要都市に教室をもち東京の施設では通信教育を行っており、そこでトレーニングを受けた人が通訳・翻訳などの場で活躍しています。私は途中で脱落・・・（苦笑）

それはさておき、ちょうどウチのZXが誕生してからあと数日で20年。この間インポーターは西武/ユーノス→シトロエンジャポン→PCJと代わっています。

こちらは布教する気があるんでしょうか？

そういえば、政府公認のフランス語学校もディレクトゥール（校長）が本国から送られてくる度にプログラムが変わる、教科書はかわる。お役所みたいです。

結局インポーターも同じか・・・

最終的にフランス語を習得するのもシトロエンに乗り続けるのも、こちらの努力次第ということでしょうか。

昨日、徳大寺有恒氏が亡くなったと報道されました。

彼がいなければ、私は何の疑いもなく「国産車」を選び「外車」には縁がなかったでしょう。
周囲に「外車」に乗っているひとがいなかった私は、当然ながらシトロエンに乗ることもなかったでしょう。

どんなクルマにもそれぞれの魅力があり、それを楽しむことができる。なので簡単に現状に満足できる。

ただ、知らなくても困らないけれど、すこしでも知って考えることで一気に世界が広がり、より多く楽しむことができる。

「外車」という漠然とした、時に排他的なイメージをもたらす言葉を、イタリア・フランス・ドイツ・イギリス・スウェーデン・アメリカなどのクルマと考えると、それぞれ具体的でどことなく親近感をもてるものになる。そうなると今度は単なる「国産車」を日本車として捉え直し、いろいろな国のクルマたちと同じ土俵で比較できるようになる。

それぞれのクルマからそれを生んだ各々の国に思いが至る。それぞれの良いところも、そうでないところも考えられるようになる。

クルマは思った以上に深くて楽しい。

意図したことではないでしょうが、そんなことを彼は教えてくれた気がします。


ご冥福をお祈りします。

偶然発見。

Q:クルマとなんの関係があるの？
A:後ろにクルマが走っている。プリウスとかクラウンとか。

Q:フランスとなんの関係があるの？
A:フランスでボーカロイド、ウケるから

なんだか言い訳みたい。

古典的な振りとさわやかさがいいのかな。

他にもアップされているので気になる方は「まなこ」で検索！

因みに今話題になっているのはこちらの動画だそうです。