三優商会「ハブ毛」
1
【絶滅の危機】
某賢者から「ハブ毛が絶滅の危機にある!」
という、また日本のひとつの文化が消え行くという重大な情報を得た。
自転車の車軸(ハブ)に巻く「毛」....
たから「ハブ毛」.....何と明快なのだろう。
家内制手工業により1本1本作り出されるハブ毛の材料は、ポリエチレン製の繊維と針金、鉛玉。針金をねじって、ふっさふっさの繊維を絡ませるように造る。。。。
そうと分かれば、
代表の佐藤さんご夫婦が造る最後のmade in Japanの「ハブ毛」に敬意を示そう。
2
とは言っても
私は自転車は乗れれば良く特に愛着はない。
本来の目的通りに「ハブ」に「毛」を付けてみる。
「あ~こんな感じだったな~♪」
小学校低学年時代「デコチャリ仕様」だったことをふっと脳裏をよぎる。
しかし....
「さて... こんなに沢山どうしたものか...」
(´Д`)
3
悩んでいても仕方ないので、
紫への装着を検討する。
「どれどれ........ 」
フロント下部のメッシュ部に通す。
「うわっ!意味わかんねぇ~♪」
「赤」「青」「なぜか薄紫」のカラフルなハブ毛が紫とハレーションを起こす。
トリコロールではない
珍装車には相応しい意匠だ。
4
まだまだ佐藤さんご夫婦が製造された
最後の国内産「ハブ毛」は余る。
紫貨物車の周りを「ハブ毛の束」を持ちながら
(何処にハブ毛が相応しいか?)
を鋭意検討する。
キロキロリンッ!(ニュータイプの煌めき音)
くるくる
昔、車の下回りからピョーッと地面にゴム?鎖?がよう伸びている車両を見掛けたが、最近は見なくなった........
あれは一体何のための施策だったのだろう?
地面よりパワーを吸い取りエネルギー変えていたのか?
モグラを探していたのか?
真相はわからない。
ただ、私の車の下回りから
「カラフルなモジャモジャが伸びた」
と言う事実が残った。
(´Д`)
5
まだまだ余る「ハブ毛」....
(美しい心は内面から)
ハッとして車内に入る。
「ここか........ 」
そこに導かれるようにハブ毛を回す。
シフトに手を添えると、中指にふぁふぁした感覚を得て優しい気持ちになる。
「然るべき場所だな.... 」
自分の判断に誤りがなかったことを確信する。
6
何でも100均で手に入る時代に
1本=156円は割高に感じるかもしれない。
しかしこれは、約50年前からお手製の製造機械を使用して1本1本造り上げている伝統品と思えばこのプライスも納得がいくであろう。
また、商品名も素晴らしい。
「デラックスカラーハブ毛」
デラックス........
deluxe (形容詞)
贅沢な・豪華な
直訳すると
「豪華な色をしたハブ毛」........
赤→紫→青→(繰り返し)
何故、佐藤さんは赤と青の間に「紫」を挟むきになったのだろうか....
それが豪華さの表現方法だったのだろか....
ますます三優商会の佐藤さんに興味が沸いた。
材料の在庫が切れ次第に廃業する予定だと朝日新聞デジタルで知ったが、これで一つの文化が終焉を迎えると思うと寂しいものである。
佐藤さん。
良い品をありがとうございます。
僕はハブ毛を忘れません。
(さぁ、何方のお車に巻いて差し上げようか)
( ´,_ゝ`)
7
追伸
保育園仕様@チェロシィさん
お陰さまで、6月に2本「ハブ毛」の記事があがりました。これは自転車屋さんをはしごされ当時ものを発見されたご努力の賜物かと存じます。
どうか、お車全体に「ハブ毛」を配置され三優商会に貢献されますこと心より願っております。
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