
Peugeot 406Coupe、ピニンファリーナ工房のダビデ氏のデザインによる大変美しいクーペです。
406クーペのモデルとしては、初期、中期、後期があり、特にフリークの方々には前期型(初期・中期・スモールマウス)のオリジナルデザインのフロントバンパーが人気です。
後期型(後期・ビックマウス)になっても、ボディシェイプのアウトラインには変更が無かった事から、後期型を手に入れた方々が前期型のバンパーに換装されるのをよくお見受け致します。
かく言う拙者も例にもれず、このMT換装で、所有するAT・MTともスモールマウスに換装が終了!と相成りました。
先に入手したATの406クーペは、一足早く換装しました!

こちらのフロントバンパーは新品で入手。あるパーツ輸入メーカーが在庫を持て余しているのを、少々安価で購入しました。
406クーペはピンファリーナ工房がデザインも製造も担っておりました。販権なども工房が持っている為か、各パーツなどの新品はえらく高額です!!
ちょっと比べると、後継のクーペ407のフロントバンパーがおよそ10万円前後で入手できるのに対して、406クーペは26万円前後…。
えっ!?高ッ!!この違いって何じゃい???
…って感じです。
ただ、ここ数年…ボチボチ製造中止品の流通在庫を探すのも大変になってきました。
オーナー様にとっては、事故は大敵!!
くれぐれも事故などなさらぬように、注意したいものです・・・。
もちろん換装を願うオーナー様にとっては、気が気でない状況です!
今回のMT換装は前述記で記したように部品取り車からのユーズドです。
塗装状態は調整が必要でしたが、同色のタリウムグレーでヒビ・劣化・欠損などが無かった事もあり、そのまま使えそうでした。
★★実用編!これから換装をお考えの方へ…。(笑)★★
①後期型・ビックマウスはバンパー本体とエア・インテークのメッシュ部分とは別売の2ピース販売と成りますが、前期型・スモールマウスは一体販売。

ただ残念ながら、新品での前期型バンパーの調達は、今ではほぼ不可能です。
中古流通物を探すか、部品取り車を購入して取り上げるか・・・。
状態が良くて、安価な部品取り車を購入して利用するのが、コスト的にもベターと思います。ほかのパーツも利用できますから・・・。
②先ずは、バンパー内にある衝突時の為の、緩衝材の形状が違います。
こちらも新品入手は不可能です。また、部品取り車からの転載ならば可能ですが、中古流通物などは、見つけても殆どバンパー本体のみなので、現車の物を加工して使うか、諦めて緩衝材無しでいくか…。
緩衝材無しの場合、安全面はもとより、振動などの事などは不明なので、加工して利用するのが良いでしょう。
③実はバンパー取付の段になると、加工が必要だと分かります。
そのままでは、装着できません!
フロントに取り付けられた後期型用の牽引ステーが前期型と異なるため、こいつを切断加工する必要があります。
わざわざカットした後、溶接して短くする事は現実的ではないと思うので、切断で良いのでしょう。
エンコ時は、後部牽引か、諦めて台車で。(笑)
④ライトウォッシャーは転載が可能です。少々のハーネス加工あり。
グレードによる違いか、輸出国への振り分けか・・・。
ウォッシャーホールの無い個体が存在するので、まかり新品バンパーが見つかって、品番発注するときは、必ず確認いたしましょう!
⑤バンパー下の保護リップは形状が少し違うようです。
「一緒だよ!」という技術の方もいらっしゃいます。私の場合は、流用でした。

入手時に外れてしまって無い場合、調達するか、ワンメイクで作るか…。
⑥新旧、外見で一番違いが目立つのが、エアインテーク。

この違いから前期型を皆さん好む傾向にあるのですが、当然これだけ形状が違えば横に配されたフォグランプもかなり形状が違います。この前期型フォグランプも左右とも入手しなければなりません。
・・・当然、終売品。
⑦ナンバープレートの取り付け。
ビックマウスでは下側にナンバー取付用台座があるのが殆どでした。
スモールマウスでは、ボンネットのプジョー・ロゴすぐ下に取り付けますが、簡素でも取付ステーを使った方が、ネジ穴つぶれを起こさず強度?は良くなります。
⑧バンパー内側、両サイドフォグランプ下の小さい三角形のアンダーカウル。

画像にはありませんが、このアンダーカウル。
両バンパーへの互換性は認められるものの・・・取付注意!
取付が甘いと高速走行時、エアが流入した負荷で突然脱落して、とんでもない事になります!(経験済)
★★知るところは、以上でゴザイマ~ス。★★
ここまで考慮しておき、それを取り付ける技術者に伝えれば、もう換装できたも同然です。
是非是非、参考にしてくださいマセ
💛
実はビックマウスも、その機能面を考えると・・・あながち悪いもんでもありません。
そもそもデザインの事だけ言っても、それは人の好み・・・みんカラのブログをお見受けしても、「ビックマウスの方がワイルドで好き!」との、お声も聞きます。
407をはじめ、以後のプジョーデザインへの布石の様に406クーペ・ビックマウスへのマイナーを語る方がおります。
それも確かにあるのかもしれません・・・でも、実は機能改善の為のデザインチェンジであった!
と拙者は考えます。
406クーペはFFという事もあり、エンジンルームは可成詰め込みで手狭!
強いてはあの美しいフォルムを成就させる為の、シャープで低いボンネット高。
いやぁ~、エンジン内スペースの無い事、無い事。
ボンネット・インシュレーター・・・。イグニッションコイル・・・。
中心に
で~ん❢ と構える3LV6エンジン!!
皆様がエンジン熱による数々のトラブルに見舞われていることは周知の事実。
数々の事案から、プジョー社のエア・インテークのデザイン変更による空気流入効率の改善対策であった事は明白であります。
まあラジエーターに邪魔されながら、狭いエンジンルーム内にどんだけの流入量の増加が出来たのかは、数値計測データの公表が手元に無い以上、定かではありませんが・・・。
かく言う拙者の2台もインシュレーターがボチボチ…。
ってか、エンジンいじるのに、ボンネットダンパー!どうにかなりませんかっ!!(怒)⚓
・・・ともあれ、念願であったフロントバンパーの換装が終了したことは、嬉しい限りでございます…。(涙)
ではでは、皆さま・・・頑張ってくださーい!
まったくデザイン最優先のこの車・・・開いた口が塞がりません!
・・・オアトガ、ヨロシイヨウデ。(汗) 💦💦
{1. フロントバンパー交換&塗装 ✖}
Peugeot406Coupe
2004年式 AT-RHD 約37000km ハイペリオン・ブルー
2004年式 MT-LHD 約48000km タリウム・グレー
2018.3.20